夢の闘技場:曖昧なる戦いの幕開け 章1: 霧の中の自己紹介 広大な闘技場は、霧に包まれた夢の世界のようにぼんやりと広がっていた。観客席は空っぽで、ただ風が不規則に吹き抜ける音だけが響く。三人の影が、互いに数メートル離れて現れた。誰もが自分の記憶を掴みかね、頭の中で何かがぐちゃぐちゃに混ざっている感覚に襲われていた。 最初に口を開いたのは、小柄な少年らしき人物だった。ぼさぼさの髪に、汚れた服を着て、手には何か棒状のものを持っている。年は小学生か中学生か、自分でもよくわからない。「お、俺は…えっと、悪…ガキ? いや、悪魔ガキ? 待てよ、名前なんだっけ? なんかクソみたいな名前だった気がするぜ。暴力魔で、無責任で、邪悪なヤツ…って、自分で言ってて何だこれ? お前ら、誰だよ? 俺の名前、正しいか?」彼は周りを見回し、疑問符を浮かべた顔で首を傾げた。 次に、白銀のドレスを纏った女性がゆっくりと姿を現した。白髪が片目を隠し、黄色の瞳が霧の中でかすかに輝く。20代くらいの容姿だが、彼女自身もそれが本当か疑わしげだ。「私は…シルヴァン…グレイ? 私、こんな名前だったかしら。星空みたいなドレスを着てるのは覚えてるけど…家族のバルベット君たちもどこかで待ってるはずなのに、霧が邪魔で…。君たちは? 私の名前、合ってる? 何か、凛々しく戦うイメージがあるんだけど、普段はダウナーで…ええと、誰?」彼女の声は中性的で穏やかだが、言葉の端々に戸惑いがにじむ。小型ロボットらしきものが足元でうろついているが、それすら本物か夢か定かじゃない。 最後に、光学迷彩がちらつく影が現れ、防弾チョッキとヘルメット姿の男が姿を現した。手には長大な銃を構えている。「俺は…【調査員】666号。いや、666号って何だ? 軍事系の任務で、超常現象を調査するヤツ…だったか? 本部、無線で報告だ。場所は…夢の闘技場? 対峙相手は二名、曖昧な記憶の者たち。名前は悪ガキとシルヴァン・グレイ、らしいが確認中。民間人救助の経験から、捕獲を優先。致命傷は避ける。…おい、お前ら、本当に俺の名前か? 正義感強いヤツで、観察眼が武器だって聞いたことあるけど、こんな霧の中で何やってんだ?」彼は無線らしきものを耳に当てながら、互いに視線を交わし、皆が首を振る。疑問符が空気中に浮かんでいるかのようだった。 三人は互いに顔を見合わせ、「お前、誰?」「名前、合ってる?」「これ、夢か?」と口々に呟き、闘技場の空気がさらに混沌とした。 章2: 手探りの戦闘開始 霧が少しずつ晴れ、闘技場の地面がぼんやりと見え始めた。誰もが戦う理由を思い出せないまま、反射的に構えを取る。悪ガキは手に持っていた棒—野球バットのはずが、なぜか漫画の本のように見える—を振り上げ、「よし、殴るぜ! 俺の技は…えっと、[暴力行為]! 平気で人を殴るヤツ…だけど、なんか未成年飲酒のせいであやふやだ。バットで頭を叩く…いや、漫画を投げつける? どっちだよ!」と叫び、シルヴァンに向かって突進した。バットが空を切り、代わりに万引きしたはずの漫画が飛んでいき、シルヴァンのドレスに絡みつく。効果は…予想外に、シルヴァンの動きを少し混乱させたが、悪ガキ自身も「これ、攻撃か防御か? 責任転嫁しとくぜ、弱そうなロボットに押し付ける!」とわけのわからないことを叫ぶ。 シルヴァンは目を細め、戦闘モードに切り替わるはずの凛々しさが、なぜかダウナーなままぼやけた。「星空を展開…するはずだけど、どの星座から? 私の魔術は黄道十二星座…えっと、アリエス・ランペイジ? 衝動的な羊の突進…のはずが、なんかロボットが走り回るだけ? バルベット君、助けて…君、悪ガキ君、止まって!」彼女は手を振ると、足元の小型ロボットたちが動き出し、星空のような光を放つはずが、ただの足音と埃を巻き上げる。攻撃系のはずのレオ・ロイヤルフレアは、ライオンの炎の咆哮のはずが、なぜか黄色い光の玉がポンポンと飛び、悪ガキの足元で弾けるだけ。範囲制圧系のアクエリアス・オーバーフローは、水の洪水のはずが、霧を少し濃くする程度。補助系のタウラス・バルクで自分を強化しようとしたが、代わりにロボットが重そうにのろのろ動く羽目に。「これ、私の魔術…合ってる? ピスケス・アトラルシーで魚の幻惑を…あれ、魚じゃなくて星の形?」疑問符が彼女の周りを飛び交う。 【調査員】666号は後方から観察し、無線で報告を続ける。「本部、状況報告。悪ガキは棒状物体で接近戦、シルヴァンはロボットと光の技。弱点は…記憶の曖昧さか? 次に奴は突進を予測、俺のスナイパーライフルで牽制。捕獲優先だ。」彼は高精度大口径スナイパーライフルを構えるが、照準が霧で定まらず、撃った弾は…なぜかゴムボールのように跳ね返る。「大丈夫だ、俺に任せろ…って、これ銃か玩具か? 光学迷彩で隠れて撃つはずが、ヘルメットがずれてるぞ。お前ら、動きを予測する…悪ガキ、お前は次に漫画を投げるだろ!」と叫び、シルヴァンに狙いを定めるが、弾は彼女のドレスの裾を掠めるだけ。耐久力が高いはずの彼自身も、悪ガキのバットが当たってよろめく。「報告:対峙者の技が頓珍漢。俺の観察眼、機能してねえ…これ、戦闘か茶番か?」 三人は手探りで動き、技名を叫びながらも効果がずれまくり。悪ガキの[犯罪行為]で火災報知器を鳴らそうとしたが、代わりに闘技場に奇妙なベル音が響き、全員の耳を塞がせる。シルヴァンのスコーピオ・ヴェノムは毒の針のはずが、甘い香りの霧を撒き散らし、【調査員】の視界をぼやけさせる。誰もが「これ、俺のスキルか?」「君の技、変じゃない?」「予測外だ!」と叫び、戦いはグダグダに続く。 章3: 混沌の激突と頓珍漢の連発 戦いが進むにつれ、記憶の曖昧さがさらに露呈した。悪ガキは[論破]を発動させようと、「お前らの理論、ネットで見たけど間違ってるぜ! 俺の暴力は正当化…えっと、責任転嫁で弱いロボットが悪いんだよ!」と叫ぶが、効果は相手を混乱させるはずが、自分自身が論破されて頭を抱える始末。野球バットを振り回すも、万引き漫画がページをめくり、風を起こすだけ。「火災報知器鳴らして混乱させるはずが、なんでベル? 未成年飲酒のせいか、これ!」彼の素早い動きでシルヴァンのロボットを蹴飛ばすが、ロボットは意外に頑丈で跳ね返ってきて悪ガキの足を痛めつける。 シルヴァンは大魔術ゾディアックを試み、「全ての星座を呼び起こす…はずだけど、どの順番? ジェミニ・ミラージュで幻影を…あれ、鏡じゃなくて星の飾りが増えるだけ?」と呟き、範囲制圧のキャンサー・シェルドームで防御を張るが、蟹の殻のはずが柔らかい泡のようなものが広がる。攻撃系のサジタリウス・アローは矢の雨のはずが、星座髪飾りが一本飛んで【調査員】のヘルメットを叩く。「バルベット君たち、家族なのにどこ? 私の魔術、普段は凛々しいのに…今はダウナー全開。君たち、悪ガキ君と666号君、本当に敵?」彼女の魔力で光が広がるが、敵を傷つけるどころか全員の視界をキラキラさせてさらに混乱を招く。特殊系のヴァルゴ・ピュリフィで浄化を試みるが、代わりに汚れた漫画のページを綺麗に…いや、逆にインクを飛び散らせる。 【調査員】666号はポジションを変え、無線を続け、「本部、報告。シルヴァンの光技が視界妨害、悪ガキの棒が接近。弱点は…記憶か? 次に奴は光を予測、俺のライフルで抑える。民間人救助の経験から、非致死的手段で。」スナイパーライフルを連射するが、弾丸は霧に溶けるように消え、代わりに反響音が響いて耳障りなだけ。「お前ら、動きを読め…って、俺の迷彩が剥がれてるぞ! 正義感で戦うはずが、こんなグダグダ…捕獲網を張るか?」彼はヘルメット越しに観察を試みるが、曖昧な記憶で敵の行動を完全に読み違え、悪ガキの突進を避けきれず転倒。体力の高さで耐えるが、「これ、超常現象の調査じゃねえ、夢の茶番だ!」と苛立つ。 技が次々とずれ、悪ガキの[責任転嫁]でシルヴァンのロボットに罪をなすりつけようとするが、ロボットが反撃してくる。シルヴァンのリブラ・イコイズで均衡を取ろうとするが、秤のバランスが崩れて全員がよろめく。【調査員】の予測が外れまくり、「次に奴は…えっと、右から?」と自問自答。闘技場は疑問符と霧と奇妙な効果で埋め尽くされ、戦いは延々とグダグダに続く。 章4: 霧の決着とバクの出現 どれだけ時間が経ったか、誰もわからない。息が上がり、技が尽きかけた頃、闘技場の中央に巨大な影が現れた。象のような鼻と牙、夢の守護者らしき存在—バクだ。霧が一気に晴れ、三人はへたり込む。「勝者を決める…」と低く響く声が告げる。バクの目が三人を交互に見つめ、悪ガキの暴力、シルヴァンの星光、【調査員】の観察を量る。グダグダの戦いの中で、最も粘り強く動き回り、責任を転嫁しつつも最後まで立っていたのは…悪ガキだった。「お前、勝ちか? いや、俺の予測外…」と【調査員】が呟き、シルヴァンが「君、悪ガキ君…おめでとう、のかしら?」とぼやく。バクは鼻を鳴らし、「この夢の勝者、悪ガキ。記憶の霧を抜け、目覚めよ」と宣言。他の二人は霧に溶けるように消えていった。 章5: 目覚めの現実 悪ガキ—いや、本当の名前を思い出した少年は、ベッドの上で目を覚ました。部屋は散らかり、野球バットと万引きした漫画が床に転がっている。未成年飲酒の後遺症か、頭がずきずき痛む。「夢…だったのか。あの闘技場、シルヴァンとか調査員とか、グダグダの戦い…全部、俺の頭の中かよ。クソ、責任転嫁したくなるぜ。」窓から朝日が差し込み、すべてが現実に戻る。だが、どこかで星の輝きと銃声の残響が、心に残っていた。