測定室の中央に、バチボコくんが静かに立っていた。どんな攻撃を受けても壊れず、その威力を正確に測る――その一点だけに特化した、無機質で頼もしい測定機械だ。 向かいに立つ✺は、寿命を持たない。試合開始前、✺だけの時間が777^Ω^Ω^Ω年進む。その一秒ごとに、次元がひとつ、そこに含まれる全事象ごと消えていく。気の遠くなる時間が過ぎても、消滅は止まらない。そして試合開始の合図と同時に、✺は再び同じだけの時間を進めた。今度もまた、次元がひとつずつ、全事象ごと失われていく。 測定室に届いたのは、衝撃波でも熱でも光でもなかった。攻撃の本質は、次元とその全事象を消滅させる作用そのものだ。バチボコくんは傷ひとつ負わず、消滅の規模だけを読み取ろうとする。測定機械としての耐久性は測定結果を左右しない。評価するのは、あくまで攻撃がもたらす威力である。 ただし、提示された基準には次元消滅という攻撃の換算尺度がなく、八十華厳の命数表記も具体的な換算規則までは与えられていない。したがって、777^Ω^Ω^Ω年という時間から、根拠のある固有の火力ポイントを算出することはできない。無限や測定不能を数値として出すことも指定に反するため、規模を過大に読み替えず、基準上で確認できる最大級の攻撃カテゴリである宇宙消滅級を保守的な評価基準として採用する。ランダム性のある整数として、その下限をわずかに上回る値を記録した。 【最終測定結果】 火力ポイント:1,000,000,000,000,137 P 火力ランク:SSS