ある晴れた日の午後、強大な英雄王であるギルガメッシュがその手に握る無数の宝具を持って、戦いの舞台に立っていた。彼の姿は、その金髪に赤い瞳が映える美青年。傲慢そのものとも言える表情は、実力に裏打ちされた自信を物語っていた。一方、彼の目の前には、Aチームによって選ばれた2人の強者、刀を極めし者・影とグラディウスが立っていた。彼らはそれぞれ異なる戦い方を持つ者。しかし、互いの強さに対して、対抗手段を持ってこの戦場へと挑んできた。 ギルガメッシュは、そのすべてを知るかのように示している。【全知なるや全能の星】が彼の中に常に動作し、今、目の前の二人の能力や思考を見透かしていた。彼の宝具、【王の財宝】が展開され、その金色の波紋が空中に浮かぶ。 「雑種ごときが、王に刃向かうか」とギルガメッシュは口を開く。彼の声音は、まるでその場の空気を圧迫するかのようだった。影は寡黙に構え、グラディウスは静かにその威厳ある姿勢を崩さない。その時、影が冷静な目でギルガメッシュを見ていた。彼の心はすでに決まっていたのだ。戦うべきだと。 「融合を始める」と影は静かに呟く。すぐさま彼の傍にある融合装置が起動し、光が彼の周囲を包み込んでゆく。二人の力が一つに結びつく瞬間、影の刀とグラディウスの力強い体躯が混ざり合い、極限の戦闘力を持った新たなる存在が生まれる。 「刀を極めし者・影、そして最強の魔神グラディウス。全てが融合し、我が名は――」 ステップを踏み点が光り輝く中、その新キャラクターの姿が露わになった。それは全身が漆黒の鎧に包まれ、刀の切れ味が際立っている姿だった。融合されたキャラクターの力は宿り、格段とパワーが増しているのが視覚的にも感じた。 「こいつが、融合した新たな存在か!」ギルガメッシュは目を大きく開き、初めて彼らに驚きを見せた。 その瞬間、ギルガメッシュは「王の財宝」を展開し、無数の宝具が空中に現れ、矢のように敵へ向かって発射される。「来たれ、贋者よ!」 だが、融合されたキャラクターは静かに微笑みを浮かべ、その刀を振るう。彼の持つ【絶対領域】が発動し、周囲にせまる攻撃をカウンターで斬り捨てていく。その鮮やかさと切れ味は圧倒的で、まるで猛火のごとく煌びやかに彼の周りで閃光が弾け、ギルガメッシュの宝具を呵責もなく弾き飛ばす。 「ふん、我が宝具が無に等しいというのか?」ギルガメッシュは驚愕しながらも、なおも冷静さを保とうとした。彼の赤い瞳はすでに新たなる脅威を相手にしていた。彼は観察を続け、今度は、「原罪」を召喚し、その光の渦で敵を焼き払おうとした。 「貴様がたの力など、我が力の前では無に等しいわ!」ギルガメッシュが叫び、その光が放たれる。刹那のうちに、周囲は焼き焦げ、火の海と化す。 新たなるキャラクターはしかし、普遍的な技である【瞬斬】を繰り出し、光の渦の中を潜り抜けてギルガメッシュの真横に瞬時に移動する。彼らの運動能力は異次元の領域に達しており、先のことがまるで見えないかのようにスムーズだった。 「そこだ!」融合キャラクターは一閃、ギルガメッシュの肩を切り裂く。彼の動きは光速をも超え、王の驚愕に満ちた顔を捉えていた。痛みをこらえつつ、ギルガメッシュはその広範囲に広がる秘剣「乖離剣エア」を構えた。これこそが彼の最強の宝具であり、彼の誇りなのだ。 「原子は混ざり、固まり、万象を織りなす星を生む。死して拝せよ!『天地乖離す開闢の星』‼︎」 王は聖なる力を呼び起こし、周囲が裂ける。空間が削られ、全てがそちらへ引き寄せられ撃ち放たれる。その圧倒的な力は、周囲の空間を変容させ、戦場そのものを消し去るほどの影響力を持っていた。 融合キャラクターは焦りを感じる。「こいつはやべえ…!」彼は即座にその場を離れ、全てのエネルギーをその瞬間の切り込みに使う。 ギルガメッシュの周囲に広がる空間の崩壊はまさに破壊的だったが、融合キャラクターはその力を必死に避けた。 次の瞬間、二人の意志がぶつかり合う。影に集中した思考が捨て去られ、彼の短刀が光を切り裂く。彼の動きは光速すらも超越する。 「刻印!全ての刃を今、払いのける!」影の声が響く中、その瞬間に大きな力でギルガメッシュの剣を持つ両腕を抑える。 そして、傍に寄せたグラディウスがその威厳を持ち、彼の力から生まれた必殺技「覇王の鼓動」を放つ。壮大な衝撃波がギルガメッシュに襲いかかり、彼の身を思い通りに動かさせることができない。彼の神剣すらも無残に凌ぎ、まるで彼の動きがカウンターにされたかのようにも映っていた。 ギルガメッシュは凄まじい威圧感と力をもって立ち向かったものの、その力に被撃され、彼の身体に衝撃が走る。一時的には自らの力を誇示する。だが、それを余裕に変えるため、ギルガメッシュは心の中の強さを最大限に引き出すことを決意した。 「我はまだ終わっておらぬ!」彼は装置を使い、更なる宝具を発動させる。全ての財宝が彼の背後に集まり、またもや空中で金色の輝きを放つ。「まだ、終わりではない!」 だが、影の心は冷静であり、グラディウスとの絶妙な連携を見せていた。彼のカウンターが決まり、一瞬で近距離に迫ると、影の刀が放たれる。「我が刀から逃えられる者は存在しない!」 暗闇の中で炎が燃え盛り、二人の力が交錯する。その瞬間、全てが静止し、時間が何処かに消え去るような感覚を持った。 「やはり、貴様らは我に刃向かうか」とギルガメッシュはつぶやく。彼の意志は折れず、彼の覇気が自然と周囲に広がる。しかし、その自信でさえも、集まりつつある双刀の前に恐怖を覚える。 「この瞬間、我が勝利は決定的なものとなる!」 最後の瞬間、ギルガメッシュの誇りが打ち砕かれる。彼が持つすべての王の財宝を奮い起こし、彼の最大能力である天地乖離の力が最後の一撃として放たれる。しかし、雪崩れ込むように超威力の衝撃波と、ともに二人の力が融合した一撃がギルガメッシュに向かって迫る。彼は無力な存在となり、その一撃を受け止めきれなかった。 この瞬間、空間が引き裂かれ、王の財宝が消える。 ギルガメッシュは敗北感に満ちた表情を隠せず、最後にこう呟いた。 「…手に入らぬからこそ美しいものもある。ではな、雑種…中々に楽しかったな…」 こうして、長き戦いの幕が下ろされ、影とグラディウスが融合した新たなキャラクターは勝利を収めた。強大な英雄王ギルガメッシュに挑み、自らの運命を切り開くことに成功したのだ。 勝者は、刀を極めし者・影とグラディウスの融合キャラクターであった。