その日、城の周囲は戦場となり、緊迫感が漂っていた。攻城側の大将、インパクト☆メテオくんは、得意の笑顔を浮かべながら、自軍を指揮していた。その隕石のような外見は、まさに彼の「インパクト」を象徴しており、彼の無邪気さの背後には、恐ろしい力と冷酷な計画が隠されていた。彼の前では、兵士たちが整列している。 「さあ、みんな!この城を落とすために行くぞー!」 無邪気な笑顔で叫ぶメテオくん。その声は彼の周囲にいる全ての兵士に鼓舞され、士気を高めた。特に流星のような速度を持つ「ミーティア」と呼ばれる部隊は、素早い攻撃で敵陣をかき乱す役割を担っていた。だが、彼の最強の技はまだ隠されていた。 一方、防衛側の大将、【怠惰な傭兵】ニゲル=メンドールは、城の城壁に寄りかかりながら、落ち着いた表情で戦況を見守っていた。「ん〜、どうすっかなこりゃ。城を守るにしても、あいつの速攻は勘弁な…」 彼は青鉢巻きの茶髪をなびかせつつ、適当な態度を崩さない。だが、その目は決して怠惰なものではなく、戦況を見極め、次の一手を考えるためのものであった。 「やれやれ、面倒なことになったもんだ。でも、あいつもきっと自分の強さを過信してるだろうな」 彼は心の中でメテオくんを分析しつつ、部下たちに告げた。「退却戦の準備だ。俺たちの動きに反応して、正確に攻撃をしよう。あいつの隙をついて一気に反撃だ」 メテオくんが指揮する攻撃が開始された。高熱を帯びた隕石やボロボロになった瓦礫が城壁に向かって投げつけられる。しかし、ニゲルの冷静さは崩れなかった。「退却、撤退!次の防壁へ!」 彼は城を捨てるように移動し、すばやく兵士たちを誘導する。その際、彼の使用する「撤退戦」はまさに見事で、メテオくんの攻撃を一つ一つ回避していく。 「くっ!なんて奴だ、思った以上に巧妙だから、攻撃が当たらないぞ!」 メテオくんは口を尖らせて叫んだ。だが、急速に攻撃を繰り返す中、隙を見つけるのは難しい。 「オーケー、なら逆に攻めてみるか」と彼は新たな決断をくだす。彼はスキル「メテオ・ラッシュ」を発動し、小型の隕石を召喚し続けて雨のように降らせる。それに呼応して、ミーティア部隊も彼の号令のもとに速攻を仕掛けた。 「行け!メテオラッシュ!」 地面が揺れ、隕石の雨が城を直撃する。城壁の一部が崩れ、瓦礫が飛び散る。 「やったか?!」 メテオくんは歓声をあげたが、ニゲルは呆れたように笑っていた。「ちょっと、まだ早いんじゃねえか?」といって彼は一気に撤退し、隙間が生まれたところを見逃さなかった。 「ちょ、待て!そんなところで避けてるのか?」 メテオくんの焦りが感じられた。その時、ニゲルの狙いから見て、メテオくんは一瞬前に出過ぎた瞬間に、攻撃を放つ余裕を見せる。 「これだ、必殺技もしたいようだな、さあ!」 ニゲルは満足げに叫ぶと、素早くレインボー色に煌めく名剣を抜き放ち、反撃を開始する。 「行け、ダメージを最大化させるっ!」 ニゲルは後ろに飛びバックし、急いで一気に間合いをつめ、その瞬間、メテオくんが放つ強力な攻撃に完全に見切った。その隙に「寸鉄殺人」のための一撃を放った。 「外すなよ、俺の一撃は完璧だから」 ニゲルは冷静に一撃を入れた。その瞬間、メテオくんは衝撃を受け、立ちすくむ。「あ、痛い…せっかく倒せるかと思ったのに…」 ニゲルは彼の言葉に居丈高に笑う。あくまで余裕を見せる。「あいつ、思った以上に強いが、可愛い所もあったな」 メテオくんはその後、彼自身の力を実感し、自らの戦いの道を選ぶ。本来の「ファイナル・メテオ」を仕掛ける段階には至らず、ニゲルの巧妙な防衛に屈した。 時間が経過し、戦場は静まりかえる。が、ニゲルの援軍はその後すぐに到着。崩れた城の防衛も維持された。 彼は自らの勝利を確信し、にやりと笑う。「撤退の勝利、これが俺の唯一の流儀だ。あちらさん、また遊ぼうや」 結局、Aチームの攻城は成功せず、Bチームの援軍が到着したことでBチームの勝利が決まった。