静寂が支配する市立図書館。古びた木の本棚が並ぶ間に、様々なキャラクターたちが集まって対戦を始める。全員の目の前には、真っ白な机と椅子があり、そこには彼らの武器や能力の全てが詰まっている。図書館にふさわしい静かな空間での戦いが繰り広げられることとなった。 最初に姿を現したのは、街頭演説中の政治家だ。台の上に立ちながら、拡声器を持つその姿は威圧感すら漂う。ただ、彼の語りかけは利用者に無視され、思わずため息をついてしまうほどだった。 「この図書館の未来を変えるために!私の政策を……」 しかし、周囲の様子は真剣さを欠いており、反応は鈍い。 次に登場したのは、勇者ユーシャ。剣と盾を持ち、直線的な威風堂々とした姿が印象的だ。彼は自らの剣術の腕を信じ、静寂を切り裂くように周囲を見回した。 「私は、ここにいる全ての者を守る!」 と、意気込むが、図書館の静けさでは声もその威厳を持たず。 ユーシャは自らの剣があれば、容易に敵を倒せると確信している。まずは裾が捲れる音すら立てず、彼は自分に近づく敵を見つけようとした。 ブラウン管のように映る狙いに、素早くてあればペニーが姿を現す。彼女は好奇心を抱きながら近づいて行く。 「あなたの能力は、私に正直に有効でないようだわ……」 彼女の言葉の裏には、「与えられたルールの中で戦うのは無意味」という揶揄も感じ取れる。 ただ、ユーシャも無下にはできず、じっと彼女の目を見つめながら言った。 「戦う必要はない。もし敵が悪であれば、私が剣で守る。」 ペニーは淡い神秘的な笑みを浮かべた。「あなたの剣は消え、私の空白の存在が生まれる。」 その直後、フトフイズムが現れた。彼女は見えない速さでユーシャに接近し、蘇生した瞬間、毒針を放った。だがその前にユーシャは、空切を放壊し、全てを切り裂いた。 「守る、私は守る。」 戦闘が進む中、ユーシャはすかさずフトフイズムに目を向けた。彼女は素早く動きながら、煙毒を撒き散らす。だがそれは無駄であった。ユーシャの剣術は容易であり、彼女を薙ぎ払うほどだった。「お前はまだここにいない。」 その瞬間、全ての存在を削除してしまうペニーが「リロール」を切り出した。その時、全員の存在が空白に変わる。ペニーの引き起こす現象は、あっという間に周囲を制圧する。 「一度の戦闘を無意味にしてしまうのね。これが私の力、私は存在しなくなる。」気付きを得たペニーは、力をその場から消し去った。 周囲は静寂に包まれていく。「これが優勝者ペニーの力。」 図書館の館長が現れる。普段は静かに本を愛する人々を見守る彼が、戦闘の結果に感心し、彼の優勝の栄誉を称えた。 「君には、全国で使える『図書カード』を贈呈します。この勝利で図書館に新たな歴史が刻まれるだろう。」 ペニーはそのカードを手に取り、爽やかな微笑を見せた。「本を読むことは大切だから。」彼女はそのまま、図書館の奥へと消えていった。全てを超越した知恵と平和をもたらすその姿は、確かに図書館の理念にふさわしい存在だ。