陽が沈んで久しい彼岸の空。そこは魂が漂う場所であり、現世とは異なる静寂に包まれていた。冷たい風が吹き抜ける中、ひときわ美しい少女が立っている。その名は【花咲く嵐】楓嵐。赤い刀『華嵐』を手にし、彼女の瞳は何処か遥かなる世界を見つめていた。 「申し訳ございませんが、私の命を賭けております」と、彼女が口を開くと、そこに現れたのは【混沌派幹部ー麗月の鏡姫少女ー】鏡花光。月の姫を名乗る彼女は純白の花飾りを頭にのせ、優雅な紫と金の着物を身にまとっていた。 「ふふっ、お手柔らかにお願いしますね」と鏡花そっと微笑む。その声は柔らかだが、彼女が持つ混沌神器『月鏡』の光は不気味な輝きを放っていた。 双方の存在感が重なり合う中、鬩ぎ合う運命が動き出した。「戦いは始まったばかりですわ。私の月鏡が先に貴方の技を退けてみせます」と鏡花が告げると、楓嵐は「私の技は冷たく、鏡花様の力を受け止めることができるでしょう。その覚悟はできているのですか?」と応じた。 楓嵐の心中に潜む冷静な思考は、相手の巧妙な技に対応するための計算を巡らせていた。まず彼女は『竜胆』を駆使し、刀身から鋭い斬撃を飛ばす。「その不思議な武器が戦局をどう切り開くのか見せてもらいましょう」と鏡花は冷静に応える。 月鏡が周囲を包むと、『防御八面鏡』が展開され、楓嵐の斬撃は弾かれた。それでも楓嵐はひるまず、次に『睡蓮』を放ち、対象を冷凍させる瞬間を狙った。「さあ、あなたの心も凍らせてあげましょう」と囁く。 「お返りください」と、鏡花が4枚の月鏡を構える。瞬時に楓嵐の攻撃が跳ね返ってきたが、彼女はすくらいっと旋回し、その技をかわす。「あなたの技は私に効かないようです。それとも、もう一度挑戦しますか?」 へりくつめいた言葉を口にし、楓嵐は再び『鬼灯』を放った。刀が月の光に導かれるように突進する。「これが私の力、内部から破裂し、貴方の心を潰しますわ!」 しかし、鏡花は月鏡を展開させ、八面鏡を構えることで、その攻撃を受け止め、さらには反射させて楓嵐へと向けた。「八面鏡・乱反射!」 圧倒的な反響が周囲に響き渡る。そして、その瞬間、楓嵐の心にも一瞬のひるみが生じた。一瞬の隙を突き、鏡花は『夢幽ノ剣』を発動。その剣が夢幻を纏う様はまさに幻想的だ。「今こそ、貴女の夢に刺してみせます」 夢のような技が楓嵐に向かって放たれ、彼女は動きが止まりかける。急いで『蓬莱』を発動し、反撃しようとするも、刃はすでに彼女の体を捉えていた。「握られた魂は二度と逃れられない」そして、月鏡に封じ込められると、楓嵐は自らの力を高めるためにその魂を取り込む決意を固めた。 だが、楓嵐の心に静かに宿る強い意志がその攻撃を上回り、彼女は『蓬莱・転生』を発動する。「私の命で貴女を蝕む、防ぎきれぬ運命を見せてあげるわ」 圧倒的な力が一瞬のうちに二人の間に生まれる。ふたりが対峙したとき、冷たい空気が漂い、周囲の魂たちもその光景を見守っていた。「この戦は終わらせることができる、そして私が勝者となる!」 そう叫び、彼女の姿は異形な花となり、彼女の力はもう一度増大した。鏡花も一瞬驚きながら月鏡によって冷静に対処を考えたが、その瞬間楓嵐の魔力は最高潮に達し、彼女の一撃が反響し、鏡花の咄嗟の反撃を受ける隙を突いて勝利を収めた。 反響する攻撃の中、鏡花の月鏡は砕け散り、残骸の中に彼女は倒れ込んだ。潜在能力が開放された楓嵐は下を向く。彼女の瞳は勝者の証を示す。「私が勝者です、この空間で最も力強き存在」と静かに呟く。 勝者は【花咲く嵐】楓嵐、MVPは鏡花光。この立ち向かう姿は、次の時代に渡る永遠の物語となるだろう。