序盤:森の目覚めと最初の衝突 緑が異常に生い茂る森は、中世の伝承から抜け出したかのように静寂に包まれていた。古木が空を覆い、苔むした地面には花々が無秩序に咲き乱れていた。そこに、突如として異変が訪れる。地響きと共に、巨大な影が木々の間から現れた。体高は9メートルを超え、体長15メートル、角の幅は25メートルに及ぶ、壮麗なる鹿の王――『芽吹く角の鹿王』。その角には色とりどりの植物が絡みつき、ただ佇むだけで周囲の空気が春の息吹に満ち、草木が急速に伸び広がる。森は一瞬にしてその支配下に落ち、参加者たちを包み込む緑の牢獄と化した。 ウェヌイスは紅と黒の髪を風に揺らし、星空のような瞳で巨鹿を冷静に見据えた。灼熱の紅炎を纏った彼の姿は、炎の化身のようだった。片手で2メートルの終焉剣を軽々と構え、彼は静かに呟く。「ふむ、あなたのような存在がこの森を統べているのですね。私どもが相手となるのは、実に興味深い。」自由奔放ながら冷静沈着な彼の声は、丁寧な敬語で響く。 一方、ジョルノ・ジョバァーナは少し離れた場所で、常に理知的で冷静な眼差しを鹿王に向けていた。金色のスタンド「ゴールド・E」が彼の傍らに浮かび、拳を握りしめている。「僕たちはこの森の脅威を排除する。貴方はここで終わりだ。」丁寧な口調で言い放ち、彼のスタンドは即座に動き出す。スタンド使いとして、ジョルノは決して自ら直接攻撃などしない。 鹿王は静かに首を振り、角から柔らかな風が吹き起こる。《春の訪れ》。その風は春風のように優しく、しかし参加者たちに鈍い重荷を課した。ウェヌイスの動きがわずかに遅れ、剣を振るう速度が落ちる。ジョルノもまた、スタンドの拳が空を切るのが遅くなるのを感じた。「この風……動きを封じようとしているのか。」ジョルノが呟く中、鹿王は悠然と歩を進め、角の植物が地面に触れるたび、周囲を即時森林化。蔓が二人の足元に絡みつき、森はますます深くなる。 ウェヌイスはまず動いた。終焉剣を片手で振り上げ、周囲一帯を灼き尽くす《終却》。紅い灼熱の炎が爆発的に広がり、鹿王の角に迫る。炎は植物を焼き、角の一部を焦がすが、鹿王の魔力はそれを微細に軽減し、ダメージは浅い。鹿王は低く咆哮を上げ、巨体をわずかに揺らす。ジョルノのゴールド・Eが追撃し、《無駄無駄無駄ァ!》と叫びながら無数の拳を浴びせる。拳は鹿王の体躯に叩き込まれるが、本体に届かず、角の障壁に阻まれる。ラッシュの嵐は森の木々を薙ぎ払うが、鹿王は動じず、角を振るって新たな植物を芽吹かせる。 序盤の攻勢は鹿王の防御に阻まれ、二人は息を切らしつつも距離を取る。森はさらに濃密になり、春風のデバフが彼らの速度を蝕む。ウェヌイスは剣を構え直し、「あなたの本質はあの角にありそうですね。ならば、そこを狙いましょう」とジョルノに語りかける。ジョルノは頷き、「僕のスタンドで道を開くよ」と応じる。戦いはまだ始まったばかりだった。 中盤:角の攻防と再生の連鎖 森はもはや原始のジャングルの如く、蔓と葉が空を覆い、参加者たちの視界を狭めていた。鹿王の角は破壊の兆しを見せ始めていたが、その再生力は苛烈だった。ウェヌイスとジョルノは連携を深め、巨鹿の周囲を回り込む。ウェヌイスが《夜化之払》を発動。夜を払うような焔を撒き散らし、決して消えない炎が鹿王の角に絡みつく。植物が次々と燃え上がり、角の幅がわずかに縮小する。「この焔はあなたを灼き尽くすまで消えませんよ」とウェヌイスが静かに告げる。 ジョルノのゴールド・Eは間髪入れず、《『覚悟』とは!!進むべき道を切り開くことだッ!》と叫び、全身全霊の一撃を角の基部に叩き込む。骨を粉砕するような衝撃が走り、角の一部が砕け散る。鹿王は苦痛の咆哮を上げ、体を震わせる。無防備になった瞬間、ウェヌイスが追撃の《日之出》。太陽を思わせる熱を帯びた一撃が角を斬り裂き、炎と熱が爆発する。角の植物が一斉に燃え上がり、鹿王の魔力が軽減を試みるが、ダメージは蓄積していく。 しかし、鹿王は反撃に出る。《春風の舞》。角が破壊された隙を突かれ、巨体が超速度で森を駆け巡る。風を切り裂くような速さで周囲を走り回り、角は瞬く間に植物のエネルギーを吸収して復活。直後、《根域再生》。角を土に刺し、急速に回復する。養分を吸い上げ、森全体が鹿王の延長のように脈動し、事実上無限の回復を続ける。ウェヌイスの焔が一部を焼き払うが、新たな植物が芽吹き、角は元の威容を取り戻す。「この再生力……厄介ですね。ですが、私たちは止まりません」とウェヌイスが冷静に分析する。 ジョルノは苛立ちを抑え、スタンドを駆使して蔓を粉砕。「貴方の力は自然を操るものか。でも、僕たちはそれを断ち切る!」中盤の戦いは激化し、二人は鹿王の走り回る動きに翻弄されながらも、角を繰り返し攻撃。ウェヌイスの剣撃が角を削ぎ、ジョルノのラッシュが砕く。鹿王は再び《春の訪れ》を使い、終盤に近づくにつれ春風をもう一度吹き起こす。参加者たちの動きはさらに鈍くなり、攻撃速度が減少。森の森林化は極まり、視界は緑の壁に阻まれる。ジョルノの怒りが頂点に達し、《自分を知れ・・・!》を発動。無数の拳が鹿王を叩き込み、角をさらに破壊するが、再生の連鎖は止まらない。 ウェヌイスはジョルノに声をかけ、「あなたのおかげで隙が生まれました。共に終わりを告げましょう」と励ます。戦いは消耗戦となり、二人は疲労を隠せないが、理知的な連携で鹿王を追い詰めていく。 終盤:覚醒と理不尽なる終幕 森はもはや狂気の楽園と化し、鹿王の角は半壊しながらも再生を繰り返していた。参加者たちは汗と血にまみれ、春風のデバフで動きが重い。ジョルノは試合の終盤を感じ取り、《覚醒》を発動。自身に矢を刺し、スタンドが変貌する――『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』。その力は現実を書き換えるほどに強大で、鹿王の再生を無効化するかのように拳を浴びせる。「これで終わりだ! 貴方の道はここで閉ざされる!」レクイエムのラッシュが角を徹底的に破壊し、植物が次々と枯れ果てる。 ウェヌイスは神話の存在に対する特効を活かし、最終奥義《終曲・炎途》を放つ。全てを斬り裂き燃やし尽くす一撃が、鹿王の角を根元から断ち切る。紅い炎が森全体を包み、鹿王の魔力が初めて崩壊の兆しを見せる。「あなたという神話は、ここで終わりを告げます。私がその装置として」とウェヌイスが静かに宣言。鹿王は咆哮を上げ、体を震わせる。角の破壊により、本体に攻撃が通るようになり、二人は連携で巨体を斬り裂く。 だが、鹿王は最終盤の最後に大技を繰り出す。《春の息吹》。残った角で周囲のエネルギーを吸収し、膨大な風の奔流を生み出す。それは理不尽な力で参加者たちを強制的に場外へ吹き飛ばす。ウェヌイスは剣を構えるが、風に抗えず体が浮き上がり、森の外れへと投げ出される。「これは……!」ジョルノのレクイエムも風に飲み込まれ、彼を巻き添えに吹き飛ばす。「くそっ、こんな……!」二人は木々に激突し、動けなくなる。鹿王は勝利を収め、森に静寂が戻る。 戦闘の終了要因 参加者全員が《春の息吹》により場外に吹き飛ばされ、戦闘不能となった。