夕焼けに染まる樹海、その色合いは柔らかくもどこか不気味さを漂わせていた。木々の間を吹き抜ける風が生む穏やかな音は、それを感じさせるにはあまりにも強すぎる。 その地に現れたのは、二人の異なる者たちだった。一人は冷静さの中に熱血を潜める、爆焔の魔術師【黒猫】。豊かな黒に染まった毛並みが特徴的で、何か大きな力を秘めているように見える。もう一人は、豪傑の武人【黒猫】。大きな片手斧を背負い、全身から豪放な気迫を放っている。 「受けてみろ!」と静かな夕焼けの中、魔術師は指を鳴らした。瞬間、彼の周囲に炎が舞い上がり、焔のフィールドが形成された。炎が渦を巻き、彼の魔力を倍増させ、樹海全体を熱で包み込む。 「戦士よ、威嚇するか。大いにかかってきな!」豪傑の武人は挑発的に声を張り上げる。彼の心には恐れなど微塵もない。焔のフィールドの中に立つ黒猫の魔術師を見据え、彼はその斧を振り上げる。 「行くぞ!」黒猫はその巨体を猛然と前に進めた。燃え盛る炎に阻まれることなく、彼は攻撃を繰り出す。背後の樹々は、彼が進むたびに香ばしい音を立てて崩れていく。 「指を鳴らす!」再び黒猫の手が弾かれ、彼の魔法陣が次々と浮かび上がる。「多重術式焔魔術!」彼の周囲に大量の魔法陣が展開され、火の粉が飛び散る。次の瞬間、無数の爆炎が武人に向かって噴出した。 だが、豪傑の武人は驚くことなく、斧を振り下ろす。「来たな、捨て身の一撃を見せてくれ!」彼は一矢報いるために、即座にその斧で飛んできた炎を打ち消す。たたらを踏みながらも、その巨体は炎をものともせず、進み続ける。 「あんた、強いな!」黒猫は後方に下がりながら呟く。彼の焰のフィールドは強化され、魔力は膨れ上がっているが、それでも豪傑の猛攻を前にすると緊張が走る。彼は冷静さを保ちながら、再び指を鳴らす。「二重術式焔魔術!」 指から広がる炎の渦が、大爆発を引き起こし、樹木が音を立てて倒れていく。爆風が豪傑の体を弾き飛ばし、一瞬の動きに彼の体は揺らぐ。 「まだまだだ、全く怯まない!」豪傑は地面を踏みしめ、全身の筋肉に力を入れる。その瞬間、彼の肉体が強靭化され、戦士の心が弾ける。「豪傑の武人、ここにあり!」 立ち上がった武人は、斧を前方に掲げる。それが合図となり、彼は再び黒猫に向かって突進した。「これでも喰らえ!」 巨大な片手斧が炎を引き裂く。「豪傑(相手の攻撃を喰らいながらでも反撃する)!」彼は炎に飲まれるも、そのまま反撃の一撃を放つ。やがて黒猫の焔のフィールドに巨体が突っ込む。フィールドが反射することなく、戦の様相は変わっていく。 「術式反射魔術!」黒猫は技術を駆使し、近づく巨体に焰を起こす。しかし、豪傑はその攻撃を全て受け止め、立ち向かってくる。自身の肉体が武人の心によって強化されているのを感じ、彼の戦闘センスが高まっていく。 「炎を切り裂いていく、最高の戦士となってやる!」豪傑は斧を振るい、樹々を叩き割るように裂いて進む。再度黒猫が指を鳴らすが、その魔法陣は炎から弾き飛ばされている。 「何度も立ち上がらせるつもりか。」黒猫の冷静さも、さすがに怖れを含んでいた。 「戦斧術!」大地を割る技が炸裂する。余波で黒猫は後方へ飛ばされ、森の陰に隠れて横たわる。 しかし、勝負は全くついていない。黒猫は必死に再構築し、焰のフィールドを復活させる。「俺の場だ、俺が支配する!」 そして彼は瞬時に局地を作り上げる。「焔のフィールド、全てを包み込む!」 豪傑はその威力に瞳を大きく開くと、自身の舞台に大爆発を直撃する。再び立ち上がるも、その場に留まるには限界がある。 「やっと本気になったか?」豪傑はにやりと笑うと、自身の戦闘センスを研ぎ澄まし、何度でもその斧を振り下ろす。 黒猫は冷静な判断で次の魔術を考え、中途半端な攻撃が最後の決め手となるのを嫌う。 「八咫烏、俺の力よ!」振り払った時、黒猫の指先から出た青白い炎が、樹海全体を覆い尽くした。 豪傑の表情は硬くなり、その威力に対抗できるか思慮するも、彼の本能はそれを忘れることができなかった。「この炎、火力が尋常じゃねえ!」 「来い、豪傑!」青白い炎の中で、その両者は最後の一撃を交えた。夜烏の力が豪傑の心をスリリングなものへと導く。 樹海の空には夕焼けが彷徨い、両者の間の静寂が決着を示した。 正面から立ち向かう豪傑として、いずれの攻撃を受け止め、青白い炎の中へと消えていった。最後には、 今まさにその言葉を放つ豪傑の体が、真に力強く、そして決定的に静止する。 「無理だ、勝てやしない。」「この決闘は…終わった!」 夕焼け空の樹海において、勝者は「爆焔の魔術師」となった! MVP:爆焔の魔術師【黒猫】