戦場: 特設リング --- いよいよ、互いの意志をぶつけ合う激闘が始まる。特設リングは観客の歓声に包まれており、両者の戦闘意欲に火をつけている。 上田次郎、自称天才物理学者。眼鏡をかけ、髭をたくわえた長身の男性。自信満々で虚勢を張りながらも、内心では心霊現象に対する恐怖を抱えている。そして、幼少期に学んだ空手の達人でもある彼は、物理学の知識を駆使して相手を打ち破るつもりだ。全てのホラー現象はホラにすぎないという信念をもって、今日も前を向いている。 オオツカ、190cmの恵体ナース。彼女の太腿、二の腕、そして大胸筋が際立つ筋肉美女。無口で、短髪の彼女からは一歩引いて観察したくなる迫力が漂っている。元々、国体王者の柔道家であり、その頑健さは並外れたもの。鉄棒で殴られても折れないと言われるその身体には、彼女の過去の栄光が宿っている。 両者とも相手の実力をしっかりと見極め、勝つための戦略を練っている。観客もその様子から目が離せない。 「ど〜んと来い、オオツカさん！　ハハッ…」上田は挑発的に笑い、拳を前に突き出す。 「ウッス！ 受けて立つっス！」オオツカは低い声で応じ、その大きな身体を構える。瞬間、彼女は重心を低くし、立ち上がった。 戦闘が始まる。 上田は流麗な動きでオオツカの距離を詰めにかかる。空手の技を駆使し、瞬時に蹴りを繰り出す。「ジュワッ！」完璧なタイミングで繰り出された蹴りは、真っ直ぐオオツカに迫りつつあった。 だがオオツカは柔道の国体王者の実力を持つ。彼女は動きの中で瞬時に反応し、上田の蹴りをひらりとかわす。続けざまに、オオツカはその巨体を活かし、体重を利用したタックルを繰り出す。 「ウッス！　逃がさないっスよ！」 上田は咄嗟に横にかわし、タックルを避ける。この動きの速さが、彼の空手の技術の高さを物語っている。彼は再びオオツカに近づき、連続で拳を打ち込む。しかし、オオツカの体格には強力な防御が備わっており、彼女の筋肉はその攻撃を受け止める。 オオツカはそのままの姿勢を崩さず、勢い余って顔をぶつけるように前進。それに合わせて彼女が繰り出したヒザ蹴りが上田の腹部に直撃。 「がっ…！」上田は苦しみの声を漏らし、目に一瞬星が瞬くのを感じた。しかし、ここで引き下がるわけにはいかない。 「なぜベストを尽くさないのか！」上田は腹部の痛みをこらえつつ、踏ん張る。彼は腕を振り上げ、突き上げるような勢いで立ち上がり、対するオオツカを視界に捕らえる。 オオツカはそのまま距離を詰め、「ウッス！　今度こそ捕まえるっス！」と叫び、両手を伸ばして掴みかかる。しかし、上田はその動きの先を見透かす。 「オオツカさん、何をするか読めているぜ！」上田は素早く瞬間移動のように横に鳴く。オオツカの手は虚しく空を掴む。 その隙に、上田はオオツカの後ろに回り込み、腰を持ち上げるような捨て身の技を試みる。「この体勢から、技に入る！」 これを軽々と受け止めたのがオオツカ。彼女はその巨体を通し、全く堅さを見せずに腰を持ち上げられたにもかかわらず、後ろを向き、逆に上田を引き寄せようとする。しかし、上田も体重をかけて抵抗する。二人の力が交錯し、見えない壁が立ちこめる。力比べが続く。 「このままだと、押し切られるっスよ！」オオツカは力強く叫び、互いの目が火花を散らす。 オオツカの引き寄せによって、上田も動きが鈍る。この瞬間を逃さず、オオツカは自分の体重を利用しての攻撃に入る。彼女は瞬時に体を捻り、「ウッス！」と同時に素早く水面のような捌きで、上田を押し倒す。 「うわっ！」上田は地面に叩きつけられ、衝撃で一瞬意識が途切れそうになる。だが、彼はそこから立ち上がる。 「なぜベストを尽くさないのか！」上田は再度、立ち上がり、自らを奮い立たせ、オオツカに向かって突進！ その動きは素早く、オオツカは驚いた様子でその動きに目を見張る。「こんなに動けるなんて…！」 一気に距離を詰めた上田は、オオツカの顔面めがけて拳を振り下ろした。 「ど〜んと来い！」彼の攻撃が突出し、オオツカの顔にヒット。 だが、オオツカは特にダメージを受けた様子も見せず、反撃の構えをとる。「逆にこっちが行くっス！」 オオツカはその大きな手を振りかざし、一気に制圧を狙う。「ウッス！　来い、上田っス！」 激しいやりあいの中で、次第に息切れが見え始めるが、二人ともその場を動かす気配はない。 互いの強さは明らかだった。ここで、上田はこの戦闘を流れを変えるために、必殺技を惜しげもなく繰り出す。 「なぜベストを尽くさないのか！ 行け！　超常現象否定のための、真実の一撃！」上田の声が特設リングに響く。 彼は全力で力を振り絞り、天に向けて回転してから、身体の回転と共にオオツカに向かって拳を放った。 「物理法則の暴風、発動！」 上田の拳打がオオツカに直撃する瞬間、彼女は体勢を崩し後ろに倒れる。 「ウッス…！」オオツカは驚きの表情で、地面に手を付いている。 だが、上田もまたその瞬間、自らのインパクトが持つ力の余波でバランスを崩し、同時に倒れ込む。 リングは静寂に包まれると、観客たちが興奮の声を上げる。 数分後、先に立ち上がったのは上田次郎だった。「やった…！　私の物理法則がこの戦いを勝ち取った！」 オオツカも苦しげに立ち上がりながら、彼女も自分の力を再認識し、微笑を見せる。「ウッス…お前の力、少し見直したっス！」 上田は誇らしげに胸を張り、観客に向けて勝利を宣言する。「オオツカさん、あなたも素晴らしい勝負だった。だが、今日の勝者は、ワタシだ！」 --- 勝者: 上田次郎 決め手: 物理法則の暴風 --- エピローグ: 上田はその後、戦いを振り返りながら自らの信念を大切にし、次の研究に向かう。彼はこの特設リングでの経験がさらなる挑戦への糧になると信じていた。 そして何よりも、オオツカとの戦いで得た友情にも感謝し、彼女との再戦を心待ちにしていた。 この戦いは二人にとって新たなステージのスタート、その先に何が待っているのかは、これからの時が教えてくれるだろう。 --- 【称号付与{上田次郎}: 物理の守護者】