銀河の彼方、浮遊する神秘の森を抱く空島の上、戦闘の鐘が鳴り響いた。霊妙な木々が影を落とす中、数多の参加者が鬩ぎ合う運命を待ち受けていた。 「さあ、始めましょうか。」冷静な瞳でエレイソが周囲を見渡す。彼女の長身は白銀の髪を揺らし、黒のヴェールが神秘的な雰囲気を漂わせた。「客人の予定は無いのだけれど…」 その一歩が鳴り響く間に、全参加者の攻撃力、防御力、魔力、魔法防御力、素早さは1000倍になる。 「グアオオオッ!!」と、タイラーの肉体が震える。硬鉄製の顎付きヘルメットが光り、3メートル近い巨体で戦場を感じ取っていた。 「気楽に行こうよ」と呟くキャミエルは、恐れを知らずじっと待ち構えた。 エレイソが睨む方向で、一瞬の静けさが訪れた。「その攻撃…危険ね。“棄却”するわ。」彼女の言葉とともに、タイラーの猛攻は空に消え去る。 「グルルッ……」と、タイラーは一瞬の驚愕で声を漏らすが、すぐに立ち直り、力強く大盾を掲げた。「グルルルル! 挑発だ!」盾で防御しつつ勝気に吼えた。 次にシェリーが動き、『ファーデンアイト』の糸を放ったが、エレイソの「棄却」により全ての干渉が無効化されあっけなく消える。「可哀想に…もう動けないのかしら?」そこに、彼女の冷静な声が漂う。 アマリアは自らの拳銃を抜き、D-018弾を発射した。「即死する相手など、味わう必要もありませんね。」赤い謎の物体が一瞬で空間を覆ったが、エレイソは冷静さを保ち「それも棄却します。」と言うが早いか、彼女はすでにその力を超越していた。 「さあ、みんなちょっと気楽に行こうよ」と、キャミエルはまた未だ静寂の中に一歩もじっとしている。しかし、エレイソの瞳の中にはすでに勝利の花が咲いていた。 「グルル…」タイラーは再び挑発し、無駄を省いた攻撃を試みるが、エレイソの棄却はそれすらも消し去る。「攻撃は無に帰するのだから、無駄ね」彼女は冷たく微笑む。 その時、全戦闘者の動きは光と同じ速さへと至上強化され、瞬時に瓦解し始めた。彼らは一瞬で位置を変え、再度何かを試みるもエレイソの【棄却】によって、いかなる攻撃も彼女には届かない。 タイラーの盾が彼女に迫る時、再び彼女は能力を棄却。「何もかも無意味よ、すでにあなたたちは負けているのだから。」と強い口調で言い放つ。 「もう何もしてはいけないわ。」全参加者が冷静に動きを止める中、エレイソが手を差し出し、彼女の強念はすべてを自分の世界に引き込む。「全てを棄却され、意思さえ失った貴方は、果たして本当に貴方と言えるのかしらね?」 こうして、一瞬で決まった結末。戦場にはただ静寂が広がり、勝者が彼女であることが明確であった。 勝者:〘棄却する憐憫の魔女〙エレイソ 脱落者:全参与者