夢の闘技場：曖昧なる戦いの幕開け 第一章：あやふやな自己紹介 夢の世界の闘技場は、霧に包まれた円形のコロシアムだった。観客席は空っぽで、ただ風がぼんやりと吹き抜けるだけ。中央に三つの影が現れる。誰もが自分の記憶を頼りに立ち、しかしその記憶は綿あめのように溶けていく。 最初に口を開いたのは、ぼんやりとした人影。スーツのようなものを着ているが、色は定かじゃない。「えっと、俺は…ロブロ運営？ いや、待てよ、ロブロ…運度？ なんか運営っぽい感じで、ルールとか作る側かな？ ハッキング…ハッキングって何だっけ？ なんか危ないことしたらダメみたいな？ え、君たちは誰？」と、彼は首をかしげ、周りを見回す。疑問符が頭上からぽろぽろと浮かび上がる。 次に、小さな毛玉のような影がぴょんと跳ねる。「ハム！ ハムスターのハムだよ…いや、ハム子？ ジャンガリアン…何それ？ なんか小さくて速い生き物で、仲間呼べる気がする。矢とか光とか…青い雷？ でも、即死無効？ それって死なないってこと？ うーん、わかんない！ 君たち、敵？ 味方？」ハムの影はくるくると回り、尻尾らしきものが揺れるが、はっきりしない。疑問符がハムの周りを飛び交う。 最後に、三つの棒人間のような影が連なって現れる。赤い棒、青い棒、緑の棒。「俺はKJ…かな？ 冷静に戦うタイプで、五季とかいう技で空から拳を落とす…五季って季節のこと？ いや、違う気がする。仲間がJKとVで、JKは時空移動？ 僕の方はJKだよ、つまんないけど楽しい感じで、後ろから無限攻撃。Vは…死なないんだっけ？ 緑の俺たちはチーム？ え、誰がリーダー？」三人は互いに顔を見合わせ、棒のような体をくねらせる。疑問符が三つまとめて渦巻く。 「みんな、名前おかしくない？」「技って何？」「この闘技場、夢みたい…」声が重なり、誰もが混乱する。記憶の糸が絡まり、自己紹介はグダグダのまま終わる。バトルが始まる気配が、霧の中に漂う。 第二章：手探りの戦闘開始 闘技場の地面が揺れ、霧が少し晴れる。誰もが構えを取ろうとするが、戦い方の記憶が曖昧だ。「えっと、攻撃ってどうやるんだっけ？ 拳？ 魔法？ それとも…プログラミング？」ロブロ運営らしき影が手を振ると、何か光る塊が飛び出す。普段なら「プログラミングの塊を発射」のはずが、今はただの光る糸玉のように転がり、地面でぽてんと止まる。「あれ？ これで相手をねじ曲げるはずが…ただの毛玉？ 無敵化？ いや、なんか柔らかくなっただけ？」彼は自分の体を触り、首をかしげる。 ハムスターのハムは素早く跳ね、仲間を召喚しようとする。「仲間呼ぶよ！ 矢で龍みたいに攻撃…え、矢って何？ 波動で青い光の落雷？」すると、空からぼんやりした青い光が降るが、雷というより優しい雨のよう。相手に当たっても、ただ濡れるだけ。「即死のはずが…気持ちいい雨？ 時を止める？ あれ、止まってないよ。次元移動で逃げる！」ハムはぴょんと跳ぶが、移動した先は同じ場所。疑問符が雨のように降り注ぐ。「バリア張る！ 壊せないはず…でも、これただの風よけ？」 KJ、JK、Vのトリオは固まって動く。「五季で空に飛んで巨大拳を下ろすぞ。俺、冷静にいく」とKJが言うと、体がふわりと浮くが、拳は巨大というより小さな石ころみたいに落ちる。「平然爆弾！ 核みたいな爆発…え、五季の後で下に直下？ 爆発ってこんな音？」ぽん、という小さな音が響き、煙すら出ない。「無限柔軟作品でステータス無限、時空間に入って即死させる！ 相手動けないはず…」JKがつまらなそうに手を振るが、時空間はただの渦巻き模様の風で、Vの緑の体がくすくす笑う。「死なない俺が守るよ。でも、これ攻撃なの？ 楽しんでるけど、わかんない！」三人は互いにぶつかり合い、棒体が絡まる。 戦いはグダグダ。ロブロの光る糸玉がハムのバリア（風よけ）に絡まり、KJの石拳がVの体に当たって跳ね返るが、誰も傷つかない。「ハッキングでBAN！ 即死のはず…あれ、ただの挨拶？」ロブロが叫ぶ。「未来予知したら、君の攻撃避けるよ！」ハムが言うが、予知はぼんやりした夢の断片。「チート無効！ 詐欺即死！」叫び声が飛び交うが、効果はゼロ。技名は頓珍漢で、「次元破壊」がただの穴掘り、「飛べる」がふわふわ浮遊、「仲間大量召喚」が影絵の集まり。みんな手探りで動き、笑い声すら混じる。「これ、バトル？」「記憶、戻らないよ…」「変な夢だね。」疑問符が闘技場を埋め尽くす。 第三章：混沌の連鎖 戦いが長引くにつれ、混乱は頂点に。ロブロ運営は「神存在で何でもできる！」と叫び、仲間を召喚。普段ならプログラミングで操るはずが、召喚されたのはぼんやりした人影の集団で、「相手を操る？ え、ただ踊ってるだけ？」人影たちは輪になって回り、KJのトリオを囲む。「BAN！ 著作権違反で即死！」ロブロが指差すが、効果は相手の影が少し揺れるだけ。「無敵化失敗？ あれ、防御力が下がった気が…いや、記憶曖昧！」 ハムは「体力無限、素早さ無限！」と跳ね回り、矢の仲間を呼ぶ。矢は龍のように飛ぶはずが、ただの紙飛行機みたいにふらふら。「追尾するはず…あ、風に流された！ 波動落雷、再び！」青い光が降るが、今度は虹色で綺麗なだけ。「相手の能力無効！ 時を止める！」時間が少しスローになるが、誰も気づかない。「次元移動で後ろから！」ハムが消えるが、出現したのはロブロの足元。「え、味方攻撃しちゃった？ 即死無効だから平気…かな？」 KJは「俺たち無限柔軟！」と時空間を展開。ステータス無限のはずが、体がゴムみたいに伸びるだけ。「JK、後ろから攻撃！ つまんないけど楽しいぞ。」JKが時空移動するが、移動先はVの頭の上。「V、死なないから守って！」Vが緑の体で受け止めるが、攻撃はくすぐったい風。「五季の平然爆弾、直下型！」空から拳（石ころ）が落ち、爆発（ぽん）が起きるが、地面に花が咲くだけ。「これで即死？ 相手動けないはず…動いてるよ！」トリオは互いに押し合い、棒体が絡まって転がる。 技が絡み合い、闘技場はカオス。ロブロの糸玉がハムの紙飛行機に絡まり、KJの風がVを吹き飛ばす。「飛べる能力で逃げる！」「バリアで防ぐ！」「未来予知で避ける！」叫びは絶えないが、誰も勝てない。記憶の曖昧さが、戦いを永遠のグダグダに変える。「これ、いつ終わるの？」「技名、間違ってる気が…」「夢の中で戦うって、こんな感じ？」疑問符が霧と混じり、視界を覆う。 第四章：バクの介入と決着 突然、闘技場の中央に巨大な影が現れる。黒い毛むくじゃらの獣、バクだ。夢を喰らう存在として、ぼんやりと浮かび上がる。「…この夢、グダグダすぎる。記憶の糸が絡まり、戦いが進まぬ。勝者を決めるのは、私だ。」バクの声は低く響き、三つの影が凍りつく。 バクはゆっくりと周囲を睨む。ロブロの糸玉、ハムの虹光、KJたちの風。すべてを一瞥し、「最も夢に溶け込み、混乱を体現したのは…ハムスターのハム。お前の曖昧な跳ね回りが、このバトルの本質だ。勝者、お前。」ハムはぽかんとして、「え、僕が？ 即死無効で勝ったの？」他の二人は肩を落とすが、記憶の曖昧さで文句も言えず。「まあ、いいか…」「夢だしね。」 バクが口を開き、闘技場全体を飲み込む。霧が渦を巻き、戦いの残骸が消えていく。「夢は終わる。目覚めの時だ、勝者よ。」 第五章：目覚めとオチ ハムスターのハムは、ふと目を覚ます。柔らかいベッドの上、小さなケージの横。現実の世界だ。「…夢？ 闘技場でロブロとかKJとかと戦って…ハムスターのハムが勝った？ 技がグダグダで、みんな疑問符だらけ。」ハムは自分の小さな体を触り、笑う。「ジャンガリアン…それが僕の本当の名前か。波動落雷とか、次元移動とか、全部夢の産物だったんだ。」 窓から朝日が差し込み、ハムは回し車に飛び乗る。夢の記憶は薄れていくが、楽しかった余韻が残る。「あのバトル、面白かったな。次はどんな夢かな？」すべては、ただの夢オチ。曖昧な戦いの幕は、静かに閉じる。