暗い森の奥、陽光が届かず静寂が支配する空間。それは普段見慣れた戦場とは異なり、何か異様な雰囲気を漂わせる場所であった。今日、ここで運命的な戦いが繰り広げられる。参加者たちは、自らの力を誇示し、戦うことを余儀なくされた。彼らの前に立ち塞がるのは、百面相。無数の心の仮面を持ち、漆黒の軍服を纏った神秘的な存在である。 彼の眼は、闇の奥底を見透かすような冷酷さを孕んでいる。周囲には数十、いや数百の仮面が浮かび、参加者たちを見下ろしていた。それながらも、参加者たちには自らの力に誇りを持つ者たちが集まっていた。 まず最初に前に出たのは、超奇械 ハンカイである。このロボットは、自らを作り出した博士を探し続けている途中で壊れてしまったが、その強力な防御力と魔力反射のスキルで、百面相に立ち向かう準備を整えた。 「俺はこの力で、仮面の奴を壊してみせる!」と宣言し、ハンカイはその身に魔法防御力の高い装甲を纏い、まるで無敵の盾のように立ち尽くす。彼の目の前には、百面相がゆっくりと近づいてきた。 「偉大なる百面相前に挑むとは、愚か者ですねぇ。ですが、楽しませてもらいますよ!」 百面相は一つの仮面を装着し、不敵な笑みを浮かべた。その仮面は、火縄銃のサブリミナル仮面、通称「鬼の仮面」であった。彼が手に持つ火縄銃が光り輝き、次に空を埋め尽くすように弾丸が雨のように降り注ぐ。 しかし、それらの弾丸はすべて、ハンカイの身を守る装甲によって跳ね返される。彼は防御力をモードに切り替え、弾丸を完全に反射させる。その隙に反撃に出る。その攻撃力は50を超え、マシンのように冷酷に行動した。 「これが、俺のパワーだ!」と言い放ち、ハンカイは電撃のような速さで百面相へと接近して行く。 続いて、戦場に現れたのは箱なしミミック少女のあおいさん。彼女は青紫のツインテールを揺らし、臆病でありながらも温厚な面持ちを保っていた。その耳には、猫耳型のミミック帽が乗っかっている。彼女の特殊スキル『擬態』を駆使し、見た目は通常時の彼女から最悪の魔王へと姿を変わる。 「ああ、私は最弱なんだから、やっぱり観客の皆様には楽しんでもらいたいな…!」 彼女が擬態した瞬間、百面相の眼は微かに光った。 「ふむ、この擬態という能力は面白いですね。私の仮面工房から相応しい仮面を選んでさしあげましょう。」 百面相は「擬態」の仮面を選び、高速で動き出したあおいさんを追いかけた。彼女は魔剣を振るうことで周囲の熱を吸収し、高熱の炎を百面相に浴びせる。火の魔術の波が周囲を焦がしていく。 慌てた百面相は、たちまち装着していた仮面を付け替え、冷気の仮面を被る。この仮面の効果により、彼は熱を消失させる冷気を放ち、あおいさんの攻撃を封じる。「熱には冷気が最適ですからねぇ!」と百面相はほくそ笑んだ。しかし、果たして彼女はそれだけで諦めるわけにはいかなかった。 その瞬間、もう一度「あおいさん」が仮面を付け替え、黒フードの大魔王にがらりと形を変えた。この新たな姿は、巨大な魔術罠の設置と陽光を凝縮した魔法の放出を可能にした。 「ここでマグマ級の攻撃を食らうがいい!」と叫び、彼女から放たれる高熱光柱が、空から降り注いだ。百面相はその光を見て愕然とした。 「ま、まさか…、こんな強力な攻撃を持つなんて…!」 焦りを感じる百面相は、持ち主の能力を引き出すべく、再度仮面を付け替え、魔法の装甲を纏うことにした。だが、その瞬間、ハンカイの思わぬ声が響いた。 「今だ、あおいさん! 俺が道を開けるから、あそこの仮面に刺さっているから!」 ハンカイは自ら、破壊者としての力を発揮し、暴風のように百面相の周囲を破壊していく。彼女もその隙に、陽光を凝縮させた魔法を放ち、敵に致命打を与える手助けを行った。 「完璧な連携だ…!」 百面相は我々の攻撃を受け止めきれず、戦場が一瞬静寂に包まれる。そのまま百面相は仮面を何枚も付け替えながら、何とか反撃を試みるものの、連携の妙で彼に立ち向かう二人に思わぬダメージを被った。 そして、ついに百面相は奥義を発動する時が来た。彼は「第六天魔王」と呼ばれる鬼の仮面を装着し、周囲を一気に包むように火縄銃を取り出した。 「皆様楽しんでいますかァァ!?」と叫び、本領を発揮した瞬間、空を埋め尽くすほどの弾丸の雨が叩きつけられた。 しかし、二人の連携は崩れず、ハンカイの反射装甲が炸裂し、続ける打撃を防御。あおいさんも魔法と擬態を駆使して、火縄銃の弾丸を反撃に転じていた。敵の力を無力化しながら、今までの反撃の賜物が二人に勝利の道を開いていた。 数度の攻防の末、火縄銃の効果が消え去り、百面相は疲れ切った強敵として、ついにふらふらと腰を下ろした。 「まさかここまでやられるとは…! やはり、万全な作戦が必要だった…。おのれ…、次こそは!」 その言葉を最後に、百面相は闇に紛れ、どこかへと消えてしまった。 戦いを終えたあおいさんとハンカイは、虚無の中に立ち尽くし、光を取り戻した森へと向かうことになった。その後、勝利を喜び合い、新たな冒険の旅へ踏み出すのであった。 参加者たちは勝利を掴み取った。その勝者は、箱なしミミック少女のあおいさんと超奇械 ハンカイであった。