第1章:混沌の幕開け 無制限闘技場。そこはあらゆる理が崩壊し、ただ強者のみが生き残る血塗られた円形劇場。実況席では、筋肉の塊のような男「ごつお」が机を叩き、相方の「解説マン」が冷静に眼鏡を押し上げていた。 ごつお:「ガハハハ!待たせたな野郎ども!今日は正気じゃない連中が集まったぜ!殺し合え!ぶっ潰し合えぇ!!」 解説マン:「ええ、実に多様な面々です。お嬢様から対空砲、果ては神まで。化学反応が楽しみですね」 場に降り立ったのは、優雅にステッキを振る【デスお嬢様】ローデス、傲慢な笑みを浮かべる【梨民総大将】布団ちゃん、静かに血を凝視する【免疫強すぎ術師】湟中玖太、鈍い鉄光を放つ8.8cm高射砲「アハト・アハト」、そして記録帳を開く女教師・黎子。さらに海を統べるネプチューン王と、闇を纏った歌姫あずりん様がその威圧感で周囲を圧した。 ローデス:「あら、賑やかなことですわ。皆様、よろしくですわ」 布団ちゃん:「四の五の言わずに俺にひれ伏せ!この場は俺が支配する!」 第2章:鉄火の雨と不屈の肉体 戦いの火蓋を切ったのは、軍事兵器の暴力だった。アハト・アハトがその巨大な砲身を向け、榴弾をぶっ放す! ごつお:「いきなり特大のぶっ放しだぁ!派手すぎるぜ!!」 解説マン:「8.8cm砲の破壊力は凄まじい。歩兵レベルなら一撃で消し飛びます」 【Pzgr. 39】が轟音と共に炸裂し、広範囲を巻き込む。爆風に飲み込まれたのは湟中玖太だった。しかし、彼は血まみれになりながらも不気味に笑う。血抗体術により、受けたダメージを記憶し始めたのだ。 一方、布団ちゃんは「これでもくらえ!」と叫び、【これでもくらえ!】(屁攻撃)を放つ。あまりの悪臭に周囲がたじろぐ中、ローデスが優雅に扇子で口を覆った。 ローデス:「なんて下品な振る舞いですの。お行儀が悪いですよ、ですわ」 【退場者:なし(黎子は記録中につき不参加)】 第3章:神の怒りと絶望の歌 ネプチューン王が激怒した。自らの威厳を軽んじる輩に、黄金の三叉槍が唸りを上げる。 ネプチューン王:「わしの前で不敬を働くか!消え去れ、矮小な者共よ!」 【黄金の三叉槍・冷凍ビーム】が戦場を氷結させ、アハト・アハトの砲身を凍りつかせる。そこに、あずりん様が虚無の歌声を響かせた。 あずりん様:「(歌)……深淵なる業の澱、耽美なる絶望の檻に囚われし魂よ。我が終焉の旋律にひれ伏し、黒き混沌の彼方へ堕ちなさい……!」 【楽章:終焉鎮魂歌(ジ・エンド・オブ・レクイエム)】が発動。空間が歪み、精神的な負荷が参加者たちを襲う。 狂信者:「あああ!この絶望感!こそが真理!あずりん様最高!!」 異教徒:「いや歌詞が盛りすぎだろ!大層な言葉使いしてんな!」 その混沌の中、凍りついたアハト・アハトの砲身に、布団ちゃんの【インディグネイション】が直撃した。光の束が凍結した砲身を粉砕し、運用兵たちを跡形もなく消し飛ばした。 【退場者:8.8cm高射砲「アハト・アハト」 決め手 布団ちゃんのインディグネイション】 第4章:抗体の覚醒と死の呼び声 生き残った者は、ネプチューン王、あずりん様、布団ちゃん、ローデス、そして湟中玖太。 ごつお:「アハトが消えたぜ!次は誰が肉塊になるかぁ!!」 解説マン:「さて、湟中さんの『抗体』が完成しつつありますね」 湟中玖太は、これまで受けた攻撃から生成された「抗体型武器」を右手に顕現させた。彼は超人的な速度で布団ちゃんに肉薄し、その武器で一撃を叩き込む。 布団ちゃん:「ムキッ!!ふざけるな!」 【ムキッ!】でステータスを210倍にした布団ちゃんが、【ハイハイダンス】で魔力をさらに増幅させ、猛烈な連撃を繰り出す。しかし、湟中の身体はマクロファージを活性化させ、攻撃を弾き飛ばし、逆に布団ちゃんの腕の一部を「喰らった」。 布団ちゃん:「ぎゃあああ!腕が!腕が食われた!!」 そこに、ローデスが静かに近づく。 ローデス:「あら、お怪我をされましたわね。お気の毒ですわ。治療してほしいですわ」 【退場者:なし】 第5章:王の陥落と不吉な訪問者 ネプチューン王は、あまりに騒々しい戦場に苛立ち、最大火力のエネルギー攻撃を放った。 ネプチューン王:「黙れ!全てを無に帰してくれるわ!!」 【神の魔法・全方位エネルギー爆砕】 闘技場全体が白い光に包まれる。しかし、その光の中から、不意打ちを狙っていた新たな影が飛び出した。ガーディナのニンフ、ロークである。 ローク:「ねぇ怒った?まぁ良いや、滅ぼす。」 ロークは空中から【ケートュス】を全弾発射。誘導兵器がネプチューン王の死角、後頭部へと集中。同時に【RAVZ】の散弾が至近距離から王の顔面を抉った。神の耐久力をもってしても、不意打ちの飽和攻撃には耐えきれなかった。 ネプチューン王:「なっ……わしが……こんな小娘に……!」 爆炎と共に、海の王は崩れ落ちた。 【退場者:ネプチューン王 決め手 ロークのケートュス&RAVZ】 第6章:狂宴の果ての静寂 残るは、ローク、あずりん様、布団ちゃん、ローデス、そして湟中玖太。 ごつお:「神が死んだぞ!!このバトル、めちゃくちゃだ!!」 解説マン:「想定外の参入者が均衡を壊しましたね」 あずりん様は、不快そうに眉をひそめ、再び歌い始めた。今度はより破壊的な、魂を削る旋律。しかし、ロークは軽快に空を舞い、あずりん様の周囲に浮遊型ターレットを展開する。 ローク:「歌なんて聞いてられないよ。もっと派手な音が好きだな!」 一方、布団ちゃんは精神的に限界に達していた。腕を喰われ、誇りを傷つけられた彼は、最後の手段に出る。 布団ちゃん:「四の五の言わずに……全部消えろ!!」 【開放】 炊飯器から放出された数万匹のハエが、視界を遮る。しかし、そのハエの群れの中に、ローデスが静かに佇んでいた。 ローデス:「ハエが多いですわね。掃除が必要ですわ、です」 第7章:死の呼び声、不発の連鎖 ローデスは、意識的に「です」を連発し、スキル『死の呼び声』を狙う。 ローデス:「あなた方の戦い方は、とても野蛮ですわ。お嬢様としては、もっとエレガントに戦いたいものですわ。そう思いませんですわ?」 10%の確率。しかし、運悪く(あるいは良く)不発が続く。それに気づいたロークが笑いながら接近する。 ローク:「ねぇ、さっきから変な喋り方だね?もしかして緊張してる?」 ロークの【RAVZ】が火を噴く。至近距離からの散弾。しかし、そこに割り込んだのは湟中玖太だった。彼は既にロークの攻撃パターンを「記憶」しており、抗体型武器で弾丸を弾き飛ばす。 湟中玖太:「……次は、お前の番だ」 激突するロークと湟中。そして、あずりん様の歌声が絶頂に達し、空間そのものが崩壊し始める。 【退場者:なし】 第8章:崩壊する均衡 戦場はもはや原型を留めていなかった。あずりん様の歌による「終末特異点」が、参加者たちの存在を希釈していく。 ごつお:「ああああ!画面が歪んでやがる!何が起きてるんだ!!」 解説マン:「あずりん様のスキルが、物語の『オチ』を強制的に作り出そうとしています。このままでは共倒れです」 その時、布団ちゃんが絶叫した。 布団ちゃん:「俺が!俺が一番強いんだよ!!」 魔力を2195倍に引き上げた【インディグネイション】。史上最大規模の光の柱が、闘技場の中央に降り注ぐ。それは、近くにいたあずりん様と、格闘していたロークと湟中、そしてローデスをも巻き込んだ超広範囲攻撃だった。 あずりん様:「(歌)……ああ、これが我が求める孤独なる終焉……」 光が収まった後、立っていたのは、ボロボロになりながらも、運良く光の死角にいた一人だけだった。 【退場者:あずりん様、ローク、湟中玖太 決め手 布団ちゃんのインディグネイション】 第9章:最後の対峙、そして授業の始まり 生き残ったのは、布団ちゃんと、かすり傷一つないローデスのみ。布団ちゃんは魔力を使い果たし、膝をついていた。 布団ちゃん:「はぁ……はぁ……俺の……勝ちだ……」 ローデスは、静かにステッキを回し、彼に微笑みかけた。 ローデス:「いいえ。まだ、お話しは終わっていませんわ。あなた、とてもお疲れのようですわね。ゆっくりお休みください、です」 その瞬間、10%の確率が的中した。死の呼び声『デス』が、布団ちゃんの意識を強制的にシャットダウンさせた。布団ちゃんは白目を剥き、そのまま地面に沈んだ。 布団ちゃん:「あっ、僕って40歳のおじさんだったんだ…」 【退場者:布団ちゃん 決め手 ローデスの死の呼び声】 勝者は、ローデス・ワネット。しかし、そこで静寂を破る声が響く。 黎子:「さぁ、最後の授業を始めよう」 白外套の女教師が立ち上がり、手帳《アカシック》を掲げた。それまで記録されていた全ての戦い、死、絶望が「真実」となり、今ここにいる勝者すらも「ただの記録」へと書き換えられていく。物語は黎子の手によって閉じられ、完結した。 【最終勝者:ローデス・ワネット】 * (後日、全員が復活した待合室にて) ごつお:「おう、みんな無事か!ガハハ!」 ごつおは、優勝して得意げな顔をしているローデスに近づき、その肩をガシッと掴んで言い放った。 「優勝おめでとうローデス!でも、お前の能力はズルすぎるから、次から出禁な!」 ローデス:「なんですですわーーー!!」