王位継承の死闘 闘技場の喧騒 王都の中央に位置する巨大な闘技場は、今日、熱狂の渦に包まれていた。石造りの円形競技場は数万の観客で埋め尽くされ、色とりどりの旗が風に揺れる。空は晴れ渡り、太陽の光が砂地の床を照らし出す。王位継承権を賭けたこの対戦は、王家の血統が途絶えかけた危機を救うためのもの。古くからの掟により、四人の異能者たちが召喚された。セーリュッフ、フェレス、神田蘭花、そして大ナマズ――それぞれが異なる世界から呼び寄せられた存在だ。観客たちは息を呑み、トランペットの音が響き渡る中、対戦の開始を待っていた。 「さあ、皆さん! 今日の戦いは歴史に刻まれるものとなるでしょう!」司会者の声が場内に響き、群衆がどよめく。貴族たちは上段の席でワインを傾け、平民たちは下段で拳を振り上げて叫ぶ。「王位は我らのものだ!」「死神の娘に負けるな!」そんな声が飛び交う中、四人の戦士たちが闘技場の中央に姿を現した。 最初に現れたのは、青髪をなびかせた美人の死神、セーリュッフ。黒いローブが風に舞い、紅い瞳が冷たく輝く。身長157.2cmの小柄な体躯からは想像もつかない威圧感が漂う。彼女は1200歳の古株、死神協会「鎌」の二代目会長。一人で三百の命を刈り取った最恐の存在だ。「…ふむ、ここが戦いの場か。僕の鎌が飢えているようだね。」冷静な口調で呟き、二本の大鎌・ゼヘルダを軽々と持ち上げる。その重さは常人の想像を超え、地面に影を落とす。 次に、金髪の縦巻き髪を優雅に揺らして入場したのはフェレス。王立魔法アカデミー所長の娘で、わがままなお嬢様だ。イブニングドレスにパンプスという不釣り合いな装いだが、彼女の周囲には二本の飛剣が念力で浮遊している。攻撃力25、素早さ25の敏捷な戦士。「まあ、なんて野蛮な場所ですの? でも、退屈しのぎには丁度いいわ。私のお相手をして下さらない?」彼女は扇子で口元を隠し、観客の野次を無視して微笑む。「報酬は私と過ごせる時間ですわ。ふふ、魅力的でしょう?」 三人目は、黒髪長髪に金の瞳を持つ少女、神田蘭花。薄灰色のカーディガンと白いシャツ、濃紺のプリーツスカートに赤いランドセルを背負った、小学生のような人畜無害な姿。だが、その正体は六本腕の蛇神、姦姦蛇螺。不殺主義を貫く彼女は、普通の少女のように振る舞う。「こんにちは、みんな。妾は蘭花よ。其方たちは、強いのかしら?」二人称「其方」を使い、穏やかに手を振る。観客の中には「可愛い子が出た!」と囃し立てる者もいたが、彼女の瞳の奥には蛇のような鋭さが潜む。 最後に、闘技場全体を震わせて登場したのは大ナマズ。伝説の巨大ナマズ、太歳星君の影。神様の化身で、見た目は完全なナマズの姿。体長は10メートルを超え、黒光りする鱗が陽光を反射する。一人称「わし」で、冷静で聡明な態度。「ふむ、お主ら若造どもが相手か。わしが動けば大地は揺れ、地上は完全崩壊じゃ。覚悟せい。」観客たちは恐怖と興奮で悲鳴を上げ、場内は一気に沸騰した。「あれが大ナマズ様だ!」「世界が終わるぞ!」そんな叫びが飛び交う。 混戦の幕開け 対戦はバトルロイヤル形式。王位継承権は最後に生き残った者に与えられる。ゴングが鳴り響き、四人は一斉に動き出す。セーリュッフはまず、死眼を発動。紅い瞳が敵たちの本質を捉える。「…君たちの死に方は、皆違うね。僕が決めてあげるよ。」彼女はドジで騙されやすい性格だが、戦場では冷徹そのもの。鎌を振り回し、砂煙を巻き上げる。 フェレスは優雅に飛剣を操る。「おゆきなさい!」二本の飛剣が矢のようにセーリュッフへ射出される。念力の魔力20が剣を加速させ、鋭い軌道を描く。セーリュッフは素早く身を翻すが、ドジっ子気質で足を滑らせかける。「…どうしてこんな事に…あ、危ない。」冷静に呟きながら、ゼヘルダの一閃で飛剣を弾き返す。金属音が響き、火花が散る。「ふふ、なかなかやるわね。でも、私の飛剣はそんな簡単に…おいでなさい!」フェレスが防御態勢を取ると、飛剣が彼女の周囲を浮遊し、セーリュッフの追撃を防ぐ。 神田蘭花は後方に下がり、様子を窺う。「其方たち、楽しそうね。妾は殺意のない戦いが好きよ。」彼女の不殺主義は、明確な殺意――技名に「殺す」「消滅」などの単語を含む攻撃――に対してのみ発動する蛇の死返しが鍵だ。大ナマズがまず彼女に狙いを定める。「小娘、お主から片付けるぞ。ほらほら、世界が震えるぞ!」大ナマズの【大災害を操る能力】が発動。闘技場全体が液状化現象で泥のように崩れ始める。地面が波打ち、観客席が揺れる。「わあっ、地震だ!」「ナマズ様の力、恐ろしい!」群衆はパニックに陥るが、魔法の結界で守られている。 蘭花は可愛らしく両手を広げ、「えいっ!」と仕返しを繰り出す。大ナマズの尻尾攻撃を、少女らしい叩きで反撃。だが、大ナマズの強大な力に押され、地面に沈む。「くっ…其方、強いわね。」彼女の瞳が蛇睨みに変わり、瞳孔が細くなる。ナマズの動きが一瞬麻痺する。「ぐぬぬ、何じゃこの視線は!」ナマズは不撓不屈の精神で耐え、飛行能力で上空へ舞い上がる。「液状化現象で大地も泥のようじゃ! お主ら、沈め!」 セーリュッフは混乱に乗じて介入。「…命刈り取らせて頂きます。ご覚悟を。」鎌が大ナマズの鱗を狙うが、ナマズの防御は鉄壁。逆にフェレスが蘭花に絡む。「あら、可愛い子。私の飛剣で遊んであげるわ。おゆきなさい!」飛剣が蘭花を襲うが、蘭花は不殺主義ゆえに殺意を感じ取れず、ただ避ける。「其方、危ないわよ。妾、降参なんてしたくないけど…」会話が交わされる中、フェレスはわがままに笑う。「降参? そんなのつまらないわ。もっと面白くして!」 激化する交流と戦い 戦いは次第に交流を交え、個々の性格が浮き彫りになる。セーリュッフは冷静に分析しつつ、ドジで鎌を一瞬落としそうになる。「…あ、またやっちゃった。僕としたことが。」フェレスがそれを見て嘲笑。「まあ、死神様がそんなドジだなんて。私の念力で助けてあげるわよ…おいでなさい!」飛剣がセーリュッフを守るように回転するが、それは罠。セーリュッフの死眼がフェレスの嘘を見抜く。「…君の言葉、嘘だね。死ぬよ。」鎌が反撃し、フェレスのドレスを裂く。 蘭花は大ナマズと対峙し、少女らしい口調で話しかける。「其方、こんなに大きいのに、優しそうね。妾と友達にならない?」ナマズは狡猾に答える。「ふん、我は滅の化身じゃ。友達など不要。オール電化でエコロジーじゃ!」突然、電撃のような大災害が蘭花を包む。彼女の体が痺れ、六本の腕が幻のように現れるが、すぐに隠す。「痛い…其方、殺意があるの?」技名に「殺す」類似がないため、蛇の死返しは発動せず。蘭花は耐え、蛇睨みでナマズを麻痺させる。「これでどうかしら?」 観客の盛り上がりは最高潮。「蘭花ちゃん、がんばれ!」「ナマズ様、潰せ!」叫び声が響く中、四人は一時休戦のように言葉を交わす。フェレスが提案。「ねえ、皆さん。一旦お茶でもどう? 私の報酬で。」セーリュッフが冷たく返す。「…戦場で茶など、時間の無駄だよ。」大ナマズが笑う。「お主ら、軟弱じゃのう。わしはこれで浮き世もおしまいじゃあ!」再び戦いが激化。 セーリュッフの華麗な鎌さばきがフェレスを追い詰める。飛剣が防御するが、ゼヘルダの重さが念力を上回る。「…ご覚悟を。」一撃でフェレスのパンプスが吹き飛び、彼女は膝をつく。「くっ…この私を!」蘭花はナマズの攻撃を仕返しでしのぎつつ、セーリュッフに声をかける。「死神のお姉さん、強いわね。妾、応援するよ。」 勝敗の決め手 混戦が続き、三人が消耗する中、大ナマズの力が頂点に達する。「大地を造り直そう、夢のある世界へ!」スペルカードが発動。闘技場全体が宇宙崩落のような大災害に包まれる。惑星を潰すほどの力で、セーリュッフの鎌が折れ、フェレスの飛剣が粉砕、蘭花の体が崩れかける。観客は絶叫。「終わりだ!」「ナマズ様の勝利!」 だが、ここで蘭花の真価が発動。大ナマズの技に「滅ぼす」意図が明確な殺意と見なし、蛇の死返しが起動。蘭花は一瞬死亡するが、即蘇生。耐性貫通で大災害の全効果をナマズに返す。「…其方、殺意があったわね。返しちゃうよ。」ナマズの巨体が自らの力で崩壊し、絶望の表情を浮かべる。「ぐあっ…我が力がいかに…!」これが決め手。ナマズは敗北。 残る三人は消耗激しく、セーリュッフが死眼で勝機を見出す。「…君たちの死は、僕の手で。」鎌がフェレスを捉え、彼女は降参。「もう、退屈になったわ…」蘭花は不殺ゆえにセーリュッフの冷徹な一撃を避けきれず、蛇睨みで麻痺させるが、セーリュッフの実力が上回る。「…命刈り取らせて頂きます。」最終的に、セーリュッフの華麗な鎌さばきが蘭花を追い詰め、彼女は降参。「妾、負けたわ…其方、強い。」 セーリュッフが勝利。観客は総立ち。「死神の女王だ!」「王位は彼女のもの!」 セーリュッフの統治は、冷徹ながら公正な死神の掟により、12年続いた。