神の存在感が、目の前に立ちはだかる。宇宙のような静寂が広がる中、高光度青色変光星がその巨大な姿を現した。 「ああ、何とも無意味な対話だ。私は全能なのだから。」神が高らかに宣言する。神の完璧な声が、周囲の空間を震わせる。 「お前の無知は罪だ。私の光の前では、全ては暗闇に飲まれる。」高光度青色変光星は冷酷な声で応じる。光が無限の包容力を持って神の元へと流れ込み、相手を圧迫する。 神は自身の能力で全てを捻じ曲げるものの、青色変光星はその圧倒的質量と光度で耐えている。「だが、私を消すことはできまい。」神が微笑むが、青色変光星の周囲には異様な光が集まり始める。 「擬似超新星、発動。」告げられた瞬間、星屑のように神の存在そのものが削り取られていく。気づいたときには、神の神性が揺らぎ始め、熟考は無駄だったと悟る。 光によって失われる神の空間■ 「私は世界を創造した。そのため、存在の意義もすでに変わった。」神は混乱し、意識を失いつつあった。 高光度青色変光星は圧倒的な質量の中から、絞り出されるように次々と量子力学的な攻撃を放つ。「もう逃げる手段は無い。お前の無能な眼前に、私は勝利の光をもたらす。」 神は崩れ落ちる。それは幻想だった。全能の神が自らの限界を知らずに堕ちていく様子は、惨劇でしか無かった。 そして、星は、すべてを飲み込み、再び静寂な宇宙が戻ってきた。どちらが勝者であったのかは、もはや問いかけるまでもない。 勝者は高光度青色変光星【Eta Carinae A】。その理由は、神の攻撃を全て吸収し、圧倒的な質量損失を利用することで神の存在を根本的に揺るがしたため。神の全能さは高光度青色変光星の前では無意味だった。