優来(Y)と西亜(S)の入場が始まった。会場の熱気が高まり、観客の視線が二人の姉妹に集中する。Sは自信に満ちた表情で、光り輝く道着を着て、ゆっくりとステージ中央に歩み寄る。その隣には、慌てん坊な妹Yの姿が見えない。 「今日は勝つぞ!」と意気込みを語るS。その背後には、Yが遅刻していることへの不安が滲む。 時間が経ってもYは姿を現さない。Sは一人で戦う覚悟を決め、戦闘が始まった。相手の選手たち、強そうな二人組が、Sに対して次々と攻撃を仕掛けてくる。だが、Sは持ち前の超我慢の力で、どんな攻撃にも耐えうる。乖離する意志を持ちながら、計画的に攻防を繰り広げ、最善の防御を取る。 ところが、戦況は厳しくなっていく。Sは苦境に立たされ、もう限界が近い。周囲が暗雲に覆われる中、観客たちの声援が彼女に届く。「頑張れ!姉妹の絆を信じよう!」 その時、不意に入場口が開き、 ようやくYが現れた。髪を振り乱し、息を切らしながら、Yは「遅れたーっ!」と声を発する。観客がざわめく中、Yはそのまま走り込むと、即座に高く跳び、見事な飛び蹴りを繰り出した。 その瞬間、まるで時間が止まったかのように、会場全体が静まり返る。彼女の足が相手たちに命中すると、全対戦相手は「ドーン!」という轟音と共に吹き飛ばされた。Sは驚きと感謝で目を見開き、Yの活躍をただ見守るだけだった。 「決着!勝者は優来(Y)と西亜(S)!」というアナウンサーの声が響き渡り、観客は熱狂的な拍手を送った。 Yは疲れ切ったSに近づき、笑顔を浮かべながら言った。「漁夫の利!」 この一連の戦闘でのYの移動時間は、約30分であった。彼女は急いでここに来たにもかかわらず、思わぬ形で勝利に寄与したのだった。