ある穏やかな午後、Aチームのメンバーは河川のほとりに集まり、彼らの敵となるBチーム、《C級魔物》ウオールの大群を待ち受けていた。白金瑠璃は静かに澄ました表情で、手に持った魔銃『一等星閃』を磨いている。周囲には彼女と同じぐらい意気込んでいる仲間たちがいた。 「恐れることは愚かではない………はず」瑠璃は小声で呟きながら、仲間たちを見回した。彼女の言葉は重いが、心の中には確かな覚悟が宿っていた。 「みんな、頑張ろうね!」と明るい声でユキムラが言った。彼女は黒と赤のドレスが揺れ動く様子がとても可愛らしい。「敵はたくさんいるけど、私も力を貸すから!」 その時、河の中からウオールの大群が押し寄せてくるのが見えた。大きさは小さいが、数は圧倒的。瑠璃は魔銃を構え、心を落ち着けた。 「ディープポケット、事前に教えてもらった通りに進もう。先手を打たなければ、彼らの迅速さに負けてしまうわ。」瑠璃はディープポケットに目を向けた。 「了解だ!皆、私の指示に従え!」ディープポケットは高らかに宣言し、自身の武器を握りしめた。「金は時なり、行くぞ!」彼は一歩前に出て、黄金のように煌めく斧を振りかざした。 「隣の芝は憎い!」彼は一撃で攻撃しながら、ウオールたちの防御を崩し、数匹をぶん投げる。不意を突かれたウオールたちは一瞬動揺し、素早い泳ぎで逃げようとする。 「ユキムラ、強力な一撃を!」瑠璃が叫ぶと、幼女は得意気に笑いながら手を振り上げた。「私の魔法で、赤い剣に変身させるよ!」彼女の周囲のものが次々と剣へと変わり、ウオールの大群がその刃にさらされる。 「絶射だ!」瑠璃は瞬時に照準を合わせ、敵の中の一匹を撃ち抜く。その一撃により、ザクッという音と共に周囲のウオールたちは混乱し始めた。 その隙を見逃さず、ユキムラは彼女の魔法剣を高々と振り上げる。「これで一掃するね!」叫ぶと、全ての剣が一斉にウオールに襲いかかる。大群は次々と剣に貫かれ、みるみるうちに減っていく。 「まだまだ、痛めつけるぞ!」ディープポケットが再度突撃し、「ゴールドラッシュ!」と叫び、捨て身の斬撃を連続して繰り出す。彼の斧はウオールたちに容赦なく当たり、周囲の水しぶきが飛び散った。 残り少ないウオールたちが、最後の力を振り絞って反撃に出る。しかし、瑠璃の心の中では彼らの動きをすでに把握していた。「星翔!」瑠璃は相手の攻撃を跳躍して回避し、瞬時に方向を変えると連射を行う。 「狙うは一点、穿つは一瞬!」彼女の最後のスキルが発動し、目にも止まらぬ速さで、ウオールの王とでも呼ぶべき存在に完璧な一発が命中した。ウオールの大群は瞬時に崩れ去り、戦場には静けさが戻った。 「やったね、勝ったよ!」ユキムラは笑い上げ、ディープポケットと瑠璃も安心の表情を浮かべた。 「恐れることはなかったみたいだ」と瑠璃が微笑む。チームAは団結の力を証明した瞬間だった。 Winner:A 【獲得ギル:2000】