夏の暑い日、静かな川が流れる場所で、異なるキャラクターたちが対戦の舞台を整えていた。しばらくの間、いがみ合いながらも彼らの対戦は始まろうとしていた。 川上にそびえ立つダムが、彼らの戦闘を見守るかのように静かに佇んでいる。サイレンが鳴るその瞬間に放水が始まるという危険な状況に、各キャラクターたちは緊張感を漂わせていた。 しかし、その場には一人、泥酔おじさんがいた。酔い潰れた彼は、川の中央で大の字になって寝転がっている。ただの喧嘩を見る野次馬に過ぎない彼は、戦闘の合間に身をよじるでもなく完全に無関心だった。周囲の戦闘を無視しながら、彼の酔った愚痴が風に乗って流れた。 「ふぁ……目が回るぜ……」 そのとき、戦神・田中が高々と空を見上げながら、雷の力を集めていた。圧巻の姿で、彼は強靭な雷を両手で掴み、地面に向かって叩きつけた。雷樹が裂ける音と共に、周囲の空気が震えた。 「見てろ!これが天の力だ!」 戦神の豪快な声が響くと、周囲の生き物たちが一瞬怯えた。その瞬間、地の巨人がゆっくりと姿を現した。彼は巨大な四肢を持ち、堅牢な樹皮で守られた姿はまるで自然そのものだった。 「…お前ら、そんなことしてる場合じゃねえだろ。」地の巨人は低い声で言い放ち、雷の衝撃を受けつつも悠然と立つ。 その脇では、タイガーシュリンプが静かにその行動を見守っていた。彼の体は隠密を重視した特異なデザインで、目立たぬように立っていた。 「…大丈夫、目を瞑ってれば、すぐ終わるから。」彼は言葉を少なく、パーティバズーカを構える。 タイガーシュリンプは、静かな一撃を狙い、EMPチャフを瞬時にバラ撒いた。周りの探索機器が狂い、敵の目を眩ましている間に逃げるチャンスが生まれた。 「よし、これで俺の勝ちだ!」田中は落雷の力をそのままに、構えた大樹に向かって全力で突進した。 だが、瞬時に地の巨人は根を操り、田中を拘束してしまった。「お前のその力は通じねえ。俺の母なる大地の力を侮るな!」 二人の戦いは激化し、泥酔おじさんの死角から繰り広げられる様子は、周りの視線を集めた。 その間、甲高いサイレンが鳴り響いた。ダムが放水を始め、川の流れが急速に増していく。 「まずい、流れに飲まれる前に戦うぞ!」田中が叫ぶ。相手に集中しつつ、彼は自らの命の危険を感じ取った。 「それよりも、俺の攻撃を受け止めてみろ!」タイガーシュリンプは静かにミサイルを発射した。圧倒的な攻撃力は、田中に向かってまっすぐ飛んでいく。 「がっ、これは…!」田中は一瞬、隙を見せたようだ。タイガーシュリンプの迎撃には間に合わず、衝撃に揺さぶられた。 反撃する暇もなく、彼は川に足を踏み入れ、流され始めた。「くっ、待て、俺は負けん!」 しかし、流れは彼を捉えてしまった。必死に抵抗するが、もはや戻ることはできない。戦神・田中は水中で沈んでいき、最期を迎える。 「おじさん、邪魔だな!」巨人も右腕を振りかざして泥酔おじさんを突き飛ばした。酔った男は無抵抗のまま流されてしまった。 さすがに、泥酔おじさんは全く反応せず。何も起こらずただの無関心である。 こうして、戦場が静まりかえった時、タイガーシュリンプと地の巨人が残るのみだった。 戦の勝者は静かなる暗藍色の機体、タイガーシュリンプだ。しかし、不思議なことに、ダムの放水は続いている。