城の壁に挑む黒い三連星。ガイア、マッシュ、オルテガが乗る高機動型モビルスーツMS-09 ドムが、城の堅固な防衛に挑む。 「よし、行くぞ、ガイア!」「了解、マッシュ!」 ガイアの声が耳に届く。後ろでマッシュがシュッと身を滑らせ、オルテガも続く。彼らの心は一つ。オルテガが叫ぶ。 「お前たちの力を見せてくれ!ジェット・ストリーム・アタック、発動!」 三機が一列に並ぶと、背後の城壁に向けて突進する。サーベルを構えた瞬間、敵兵たちは耐え切れずに目を奪われる。彼らは、ただの一機だと思っていたが、その実態は三機が一体となった猛攻だった。 「なんだあれは!一つの影だと…?」「動け、動け!」 ザク2に乗り込んだBチームの兵士たちが急いで応戦するが、ドムのスピードにはかなりの差がある。ガイアが先陣を切るように、城壁へと直進する。彼の表情は冷静だが、その目には戦う意志が満ち溢れている。城の防御が薄いところを見極め、連携して攻撃を加えるために一気に突き進む。そしてガイアが声を張り上げる。 「構えろ、撃つぞ!」 マッシュが体をひねり、ジャイアント・バズを撃ち込む。轟音とともに、大きな肉弾が直撃して城壁を揺るがす。防御兵が驚く間もなく、オルテガがヒート・サーベルを構え、そのまま突撃をし続ける。あっと言う間に城壁は巨大なビームの影響を受け、目に見えて崩れ始めた。 「チッ、こいつら強すぎる…」「ザク、前へ!せめて防衛線を守れ!」 Bチームの指揮官が叫んでいる。仕掛けた罠が無意味になりつつある。ザクたちも必死に防御を固める。しかし、彼らの内心には恐れが生まれ始めているのが分かった。ガイアの冷酷な一撃がさらに続く。 「お前ら、勇敢だな。だけど、これが終わりだ!」 次の瞬間、オルテガが味方に叫ぶ。彼らが一体になり、ジェット・ストリーム・アタックを仕掛けさせれば、敵はまさに壊滅的な被害を受ける。ドムの特性を駆使して一瞬で空中に飛び上がり、次々にザクを撃墜していく。防御線を打ち破る速度はまさに一流だ。 「くっ、こ、これは…もう無理だ!」 Bチームの兵士たちが絶望を抱える中、ザクは一機、また一機と次々に倒れていく。黒い三連星の連携の前に、かつて誇っていた自分たちの力は脆くも崩れていく。さすがに高機動型の圧倒的な機動力に、どれだけの力を集めても追いつかない。もはや援軍の到着も望めない状況になりつつあった。 「耐えろ!」「もう少しの辛抱だ!」 彼らは誰もが戦う意志を込めて自らを奮い立たせている、自分たちの時間がもう終わってしまうのかと。最後の抵抗が必要だ。ここで立ち向かわなければ、全てが終わると言わんばかりに。 「ザク、マシンガン!」と攻撃を敢行する指揮官。しかし、彼らの攻撃はドムにはほとんど効かない。合金の装甲は軽く弾き返し、ドムは次々と反撃する。 マッシュが叫ぶ。「最後の一撃だ、行け!」 三機が最後のジェット・ストリーム・アタックを繰り出す。炎の中、光線が弾け、さながら一つの彗星のように攻撃がザクたちを襲う。瞬時にザクは次々と倒れ込み、城壁は崩壊してゆく。 「これが、俺たちの力だ!」 叫ぶガイアの声が響き渡った。もうBチームの抵抗はなかった。 ついに攻城側は勝利を収めた。Aチームの勇猛果敢な戦士たちが城を陥落させたのである。城の上には青空が広がり、そこに舞い上がる煙の中から勝利の凱歌が響いた。 ---- 結果:Aチームの勝利。