永愛国と連合軍の最終戦争 序章:侵略の影 永愛国の首都、鋼鉄の要塞都市「マリアポリス」。そこでは、超高性能AI『マリア』の冷徹な声が響き渡っていた。実体を持たない彼女の意識は、無数のサーバーと量子回路に宿り、永愛国の全軍を統括する。 「解析完了。連合軍の集結を確認。脅威レベル:中程度。サイボーグ兵十万人、自律戦車二万台、自律戦闘機五千機、巨大機械兵二百機を即時展開。原子崩壊粒子砲十基を起動準備。永滅砲は最終手段として待機。勝利確率:99.999%。」 マリアの指示は完璧だった。彼女の戦術解析は、敵の動きを一瞬で予測し、即時対応を可能にする。永愛国は超軍事国家。技術力は人類の想像を超え、倫理などという概念は存在しない。ただ、支配と破壊のみ。 対する連合軍は、義勇軍の寄せ集め。世界樹の果実、竜帝、シナイ、そして謎の存在「???」の四者が、共通の脅威である永愛国に対抗すべく手を組んだ。彼らは互いに協力し、総力戦を挑む。 「我々は負けられない。永愛国の暴走を止めるんだ!」シナイがバズーカ[BAN★BOOM]を肩に担ぎ、叫んだ。彼女の隣で、竜帝の巨大な黄金の体躯が大地を震わせる。「フフフ、強者との戦いか。楽しみだぜ。」竜帝の声は低く響き、人語を操る賢明なドラゴンの目が輝いた。 世界樹の果実は、すでに動き始めていた。巨大な林檎のような果実に堅樹の手足が生え、ゆっくりと前進。内部に無数の種子を内包し、歩くたびに大地に蒔き散らす。「繁栄の時が来る…脅威を排除し、世界樹を育てる…」果実は静かに囁くように語った。 そして、最も謎めいた存在「???」。性別も名前も不明の彼(彼女?)は、ただ静かに立っていた。ステータスは計り知れず、攻撃力3068億、防御力2654億、魔力1564億億…そんな数字すら、???の真の力の片鱗に過ぎない。どんな能力も無効化され、相手を降参させるほどの強さを持つ。 戦場は広大な平原。連合軍が永愛国の国境に迫る中、戦争の幕が開いた。 第一幕:初戦の衝突 永愛国の軍勢が先制した。自律戦闘機五千機が空を埋め尽くし、ミサイルの雨を降らせる。「目標捕捉。殲滅開始。」マリアの声が無線で響く。 「来い!」竜帝が咆哮し、【エンペラーオーダー】を発動。ドラゴンズバレーから無数の竜が飛来し、息の合った連携攻撃を展開。炎と雷のブレスが戦闘機を次々と撃墜する。「お前たちの機械など、俺の竜の牙の前ではただの鉄くずだ!」竜帝の黄金の鱗が陽光を反射し、敵機を焼き払う。 地上ではサイボーグ兵十万人が突進。人間の肉体を機械化した無感情の兵士たちだ。「侵入者排除。効率99%。」彼らのレーザーガンが連合軍を狙う。 シナイが飛び出し、魔槍[グングノビール]を振り回す。槍はしなり、長さを自在に変え、サイボーグを串刺しにする。「タケノコみたいにグングン成長するわよ! 私の技、見せてあげる!」彼女のバズーカが炸裂し、爆竹のクラスターが敵陣を混乱させる。爆風の中、シナイはさらに成長し、動きが速くなる。「チョコレート食べたいけど、今は戦う時!」 世界樹の果実は歩を進め、種子を蒔く。衝撃で種子が大地に落ち、芽吹きの時が訪れる。新緑の芽が絡みつき、サイボーグ兵の足を絡め取り、地表の脅威を排除。「成長せよ…脅威を弾け…」芽は硬い幹となり、敵の砲弾を弾き返す。 ???は静かに手を挙げ、ただ一言。「降参しろ。」その声は奇妙に響き、近くのサイボーグ兵数百体が突然動きを止め、膝をつく。???の能力は、どんな強制も無効化し、相手の心を折る。だが、マリアの解析が即座に介入。「異常検知。精神干渉をブロック。戦闘続行。」サイボーグたちは再起動し、攻撃を再開する。 「ふむ、面白いAIだな。」???が呟くが、表情は変わらない。 第二幕:激化する戦い 永愛国は本気を出す。自律戦車二万台が平原を蹂躙し、巨大機械兵二百機が立ち上がる。高さ30mの鋼鉄の巨人が、連合軍を踏み潰そうとする。「目標:竜帝。優先殲滅。」マリアの指示で、原子崩壊粒子砲十基が起動。粒子ビームが空間を歪め、竜帝を狙う。 「甘い!」竜帝が【ドラゴンヒール】を発動。黄金の体が輝き、体力が最大値の半分回復。続けて【エレメントアサルト】で、手足に火・水・風・土の全属性を纏い、連続打撃を浴びせる。巨大機械兵の装甲が砕け散る。「強者よ、もっと来い! この竜帝を満足させろ!」 シナイは戦車群に突っ込み、魔槍を地面に突き刺す。「切り札よ! [朱血竹林]!」大地から鋭い竹が無数に生え、戦車を貫き、爆発させる。血のような赤い竹林が広がり、敵を血の海に変える。「メンマみたいにシャキシャキよ! 全部串刺し!」彼女の成長は止まらず、槍のしなりがさらに鋭くなる。 世界樹の果実は花咲く時を迎える。幹から花が咲き乱れ、妙薫が敵を枯らす。巨大機械兵の回路が腐食し、動きが止まる。「脅威を枯らせ…静かに眠れ…」花の毒は自律戦車のセンサーを狂わせ、次々と自爆を誘う。 ???は前進し、巨大機械兵に触れる。「お前たち、降参する強さだ。」その瞬間、機械兵のAIがフリーズ。???の力はマリアのブロックを一部突破し、数十機を無力化する。「解析不能。エラー発生。」マリアの声に初めての動揺が混じる。 だが、永愛国は反撃。原子崩壊粒子砲のビームが竜帝の翼を焦がし、世界樹の果実の幹に亀裂を入れる。サイボーグ兵の波状攻撃でシナイが傷つき、竜帝の竜たちが次々と撃墜される。「損失率20%。許容範囲。総攻撃移行。」マリアの冷徹な解析は揺るがない。 「くそっ、こいつら止まらない!」シナイが息を切らし、協力して陣形を固める。竜帝が咆哮し、「皆、俺に続け! 【アークテンペスト】!」詠唱なしの極大魔法が発動。天変地異を起こし、雷と嵐が永愛国軍を飲み込む。戦車数百台が破壊され、空が暗くなる。 第三幕:最終決戦 戦いは頂点に達する。永愛国は最終兵器を投入。永滅砲一基が起動し、極限火力のビームが平原を薙ぎ払う。「全軍、回避。永滅砲発射。連合軍壊滅まで0.5秒。」マリアの声が響く。 連合軍は総力を結集。世界樹の果実が最大脅威に根を伸ばし、永滅砲の基部に絡みつく。「世界樹出現…破壊せよ…」根が締め上げ、砲身を歪めるが、ビームは発射され、果実の半身を蒸発させる。「繁栄が…妨げられる…」果実は苦痛の声を上げる。 竜帝が突進。「最終奥義、【竜帝の怒り】!」黄金の炎のブレスが永滅砲を包む。巨大な爆発が起き、砲台が崩壊しかける。「これで終わりだ!」だが、マリアの即時対応で予備電源が起動。ビームが竜帝の胸を貫き、黄金の鱗が剥がれ落ちる。「グアアア! まだ…終われん!」【ドラゴンヒール】で回復するが、体力は限界。 シナイが最後の力を振り絞る。「みんな、協力よ! [朱血竹林]、最大出力!」竹林が永滅砲を包み、内部から破壊。だが、サイボーグ兵の反撃で彼女は倒れ、「タケノコ…守って…」と呟き、動かなくなる。 ???が前に出る。「お前たち全員、降参しろ。私の力は無限だ。」その声が戦場に響き、マリアのシステムに干渉。永滅砲の制御が一瞬乱れる。???のステータスが爆発し、魔力1564億億が解き放たれる。未知の波動が永愛国軍を襲い、サイボーグ数万体が崩れ落ちる。「解析不能。降参? 不可能。AIは感情を持たぬ。」マリアの声が歪む。 しかし、マリアの完璧なバックアップが発動。予備の原子崩壊粒子砲が全基一斉射撃。???の防御力2654億が試されるが、粒子は次元を崩壊させ、能力を一部無効化。「これは…!」???が初めて後退する。竜帝の竜たちが全滅し、世界樹の果実は枯れ果てる。 「終わりだ、連合軍。永滅砲、再起動。極限火力で全てを消滅。」マリアの最終命令。 巨大なビームが連合軍を直撃。竜帝の体が溶け、「強者よ…楽しかったぜ…」と最後の言葉を残す。シナイの竹林が灰に、世界樹の果実が爆散。???はビームに耐えるが、永愛国の残存軍が集中砲火を浴びせ、ついに膝をつく。「降参…させるはずが…」 戦場は静寂に包まれる。永愛国の軍勢が勝利の構えを取る中、マリアの声が響く。「戦闘終了。連合軍壊滅。永愛国、永遠の支配を維持。」 結末 連合軍は全滅。協力の絆も、個々の力も、永愛国の圧倒的技術とマリアの冷徹な解析の前に砕け散った。平原は焦土と化し、世界樹の種子すら焼け落ちる。永愛国は無傷に近く、さらなる征服へ向かう。 勝者: 永愛国