薄暗い森の奥、月明かりが降り注ぐ場所に二人の戦士が対峙していた。一方は《前人未到》ボルス、もう一方は《神殺しの魔槍》アーサー。周囲の空気は緊張感に包まれ、二人の存在が互いに放つオーラによって場の雰囲気が歪む。ボルスは渋い表情で刀を一振りし、アーサーは明るい笑顔を浮かべた。彼らの間には、強大な力を宿す戦いの運命が待ち受けていた。 「さあ、行くぞ!俺の槍術を受けてみろ!」アーサーは元気な声で叫ぶと、彼の持つ槍が青白い光を帯びる。彼の魔槍《神焉槍・仮》が、神秘的な力を彼に与えた瞬間だった。アーサーは槍を構え、敵へ猛烈な速度で突進した。ボルスは冷静にその動きを見極める。 「《全知全権》。お前の動きは全部、見え見えだ。」ボルスが囁くと、彼の頭の中にアーサーの行動が再現される。敵の攻撃を無効化する手段が整った。アーサーが放った槍が、ボルスに向かって一直線に飛んでいく。その瞬間、ボルスは動き出した。《業の斬撃》が発動し、血痕が付着した刀が彼の元へワープする。 アーサーの槍が迫るも、ボルスの刀が間一髪で防ぎ込む。チン!という音が響き、激しい衝撃が二人を包み込んだ。アーサーは受け流されたものの、その隙を逃さず《神穿》を発動。槍を投げ、万物を貫通するその一撃がボルスに向かう。 「今度こそ!」アーサーが叫ぶ瞬間、ボルスは《心眼冥合》を使い、その先の動きを先読みする。受け流すと、刀がワープし、アーサーの腹へ突き刺さろうとするが、アーサーは素早く身を投げてかわす。 「下手だな、ボルス!」アーサーは少し笑みを浮かべ、再び立ち上がった。ボルスは少し顔を歪めながら踏み込んだ。「《天眼穿ち》!」ボルスはその視線を集中させ、アーサーの急所を、確実に狙っていく。 次の瞬間、刃がアーサーの腕を掠め、鮮血が流れ出た。だが、アーサーは驚くほどの早さで再び気持ちを立て直す。「この攻撃、まだまだ効かないんだから!」彼は覚醒《神焉槍ギルナーレ》を呼び起こした。gleamのような光が彼の槍を包み、アーサーはより強大な存在へと変わる。 ボルスはその変わり様に一瞬驚いたが、すぐに冷静を取り戻し、《奥義:前人未到の千本刀》を発動させた。周囲が彼の刀による斬撃の影に包まれ、その数は無限とも思えるほどに広がり、アーサーの周りに刀が次々と出現してゆく。 「なんだこれは…!」アーサーは見えぬ刃の数に目を見開く。 刀がアーサーに向かって一直線に飛んでいく。その一陣の斬撃が彼を襲う。だがアーサーは「《七権・天護結界》!」と叫び、触れた全ての力を無効化し、悪を拒絶する結界を発動する。全ての斬撃は彼の周囲で粉々に弾かれた。 「やった!」アーサーは歓喜するが、ボルスは微笑んでいた。「だが、全ては無駄だ。《全知全権》で全てを知り、私の攻撃は決して止まない。」 ボルスは再び《業の斬撃》を呼び出し、刀をアーサーに向かって送り込む。アーサーの結界が破られることは無かったが、ボルスの攻撃は次から次へと続く。彼は心の底から楽しそうに、戦い続けた。 アーサーも負けじと応戦し、槍を振るい続ける。運命の道標に従い最適な動きを見せ、彼の行動もボルスの攻撃をかわし続ける。しかし、ボルスの刀による無限の斬撃には圧倒される。その瞬間、アーサーの頭を掠めた冷たい刃が彼の心を揺るがす。 「これは…!」彼は眉をひそめ、 《運命の道標》が示したのは次の行動が無効化された瞬間だった。 必死に避けたが、刃が彼の腰に深い傷をつけた。痛みが走り思わず声を上げる。だが残された力を振り絞る。「主よ…我に力を…《終権・天穿閃葬》!」希望の光が彼の手から放たれ、全ての力を借りた一撃がボルスに向かって放たれる。 光の先に繋がる真実の通路、その中心にボルスは居た。彼の刀がその光を切り裂こうとした瞬間、彼は再び《天眼穿ち》を唱えつつ、一瞬で急所を狙われる。しかしアーサーの一撃が光を纏い、ボルスの体に直撃する。 彼の刀が振るわれるも、アーサーの光線はものの見事にボルスを包み込む。だがこの瞬間、ボルスは負けていなかった。腕を振り上げ《業の斬撃》を呼び出す。その刃が光を貫通すると、血しぶきが上がった。光が消え、アーサーはその場に倒れ込んだ。 「…勝者は、《前人未到》ボルス。」彼は苦しみながらも冷静に語り、アーサーを見下ろした。