ラウンド1 忘れられし古闘技場に鳴り響く太鼓のような音が、戦闘の開始を告げていた。深淵の断罪者ノーデンスは、その威厳を持って舞台に立つ。その体躯はまるで山のように大きく、身にまとった闇がまるで生きているかのように揺れ動く。対するポール・ミニスターは、大型人型機「ブルーリンボ」に搭乗し、気合を入れ直した。彼の心の中には、仮想恋愛GTS「カスケード・ブライダル」のパートナー「チトニア」が強く応援している。 戦闘開始の合図が鳴り響くと、ポールは「ブルーリンボ」の操作パネルに手を置き、全力で加速する。機体はその豊富な火器を一斉に動かし、敵に向けて銃剣付きガトリング「セイム」を発射する。ガトリングが唸りを上げて弾を吐き出す中、ポールは自らの内に秘めた情熱を燃やし、敵に向けて火力を集中させる。彼の意志が弾丸に宿るように感じられる。 だが、ノーデンスは一歩も動じない。彼が持つ「深淵の神」の力は、あらゆる攻撃を自己エネルギーに変換する。空中に現れた弾丸が近づくと、闇の質量がそれを包み込み、弾はすべてが吸収された。ノーデンスは静かに笑みを浮かべ、ポールを見据えながらその場に立っている。 ポールは焦りを感じるものの、次の手を打つ。彼は左手のフレイムスロウワー「シーム」で、広範囲に炎を撒き散らす。炎のブレードが煌めき、ノーデンスに迫る。無情な炎が彼を包み込むが、ノーデンスはその周りで闇の幕を広げ、防御壁を形成する。炎が闇に飲まれ、虚しく消え去る。ノーデンスはそのまま近づき、ポールに向けて一撃の拳を振り下ろす。 しかし、ブルーリンボの素早い動きでポールは機体を左右にスライドさせ、ノーデンスの攻撃をしのぐ。その瞬間、彼の手元には「ヘイズ」の多連装マシンガンがセットされていた。機体の重みを感じず、力強く連射を続ける。ノーデンスはそれに対して、虚数の闇を展開し、防御する。 両者は互いに囚われず、激しい攻防を繰り広げる。それでも戦闘は五分五分。ポールはカスケード・ブライダルの応援を受けて鼓舞され、果敢に突進するが、ノーデンスの変幻自在な攻撃には到底及ばない。 さらなる攻撃を続け、ついにポールが自らの一撃を狙い定める。今度こそ決定打を叩き込み、勝利を与えようとしていたが、ノーデンスの深淵の目覚めにより、瀕死の状態から逆に力を得られてしまう。 ノーデンスはその力をもって、ポールを反撃し、強靭なひと撃ちによって「ブルーリンボ」を直接攻撃。一発の衝撃で機体は仰け反り、ポールは操作を失う。 ついにラウンド1は、ノーデンスの勝利として幕を下ろした。 ラウンド2 2ラウンド目が開始されると、ポールは再びブルーリンボに搭乗し、どんな戦闘でも耐えうるよう全力を出そうと心に誓った。ノーデンスはその場で冷静に再び立つが、彼の態度は余裕があり、ポールを見下すような視線が感じられる。 ポールは前回の敗北をバネにし、最初に動き出す。彼は冷静に「セイム」でガトリング弾を解き放ち、隙を突こうとする。しかし、ノーデンスはその不屈の姿勢で自らの闇の質量を前に向け、ポールの弾丸を受け止め、吸収する。 ポールは再度の攻撃を狙って、「シーム」のフレイムスロウワーを使おうとするが、その僅かな隙を再びノーデンスに見逃すはずがない。ノーデンスは、もう一度蒼き炎を貫通する形で前に進みつつ、力強い一撃を放つ。今度は、ポールは多連装マシンガンで連射し、弾幕を形成する。 だが、ノーデンスは影のように素早く動き、ポールを避ける。その傍らで彼は虚数の闇を発動し、ポールの周りに無限の空間を作り上げる。「今度こそ、貴方の力をいただく」と呟くと、ポールの体力は彼のエネルギーに変えていく。ノーデンスは完全なる支配を宣言し、完全な盤面を掌握する。 ポールも何か手段を講じなくてはと焦るが、その思考も暗闇にかき消わされる。ノーデンスは再びポールに迫り、その拳を空中で振るう。「貴方の行動は無駄だ」と言ったノーデンスは、ポールを深淵の神の力を持って捉え、執拗に攻撃を続ける。 ポールはその瞬間、内なる力を信じ、みなぎる思いを「カスケード・ブライダル」に注ぐ。彼の持つ無限の情熱が機体に宿り、速度と力が一層増し、目の前の悪に立ち向かう。これまでのを総括した一撃を放つ決意を持った。 ノーデンスは笑った。「貴方の意志など、私には無関係。それが無意味だと知っているだろう」彼はそのまま戦闘を続け、圧倒的な力でポールを打ち負かす。 最終的に、再びノーデンスがラウンド2を制した。ポールは、自身の限界を感じつつ、深淵の神によって敗北する運命にあった。 ラウンド3 ラウンド3が始まる。ポールは決して諦めることなく、立ち向かう姿勢を見せる。彼はブルーリンボに搭乗し、その高い攻撃力を生かし、武器全てを用意万端にした。両肩のマシンガンからは無数の弾が打ち出され、ポールは決定的な勝利を掴むべく突撃した。 今度こそ、ノーデンスの隙を見抜き、襲う。しかし、ノーデンスは圧倒的な存在感で接近するポールを迎え撃つ。彼は急速に再生する力を持つ暗黒神。ポールが撃った無数の弾はまたもやノーデンスのエネルギーに代わり、ノーデンスの口元には自信の笑い。 ノーデンスは、ポールを直接攻撃することなく、いつもの調子で物量作戦を続け、ポールの体力を削り続ける。その手には危険な闇の力が操られ、ポールは攻撃することができない。 ポールは苦しむもその中で新たなアイデアを生み出していた。「チトニア、共に戦おう!」彼の内なる力は彼に力を与える。ポールは仮想恋愛GTSの力を借り、仮想恋人と共に怒濤の攻撃を仕掛ける。「ヘイズ」の全ての弾を一つにして放つが、ノーデンスはまたもやその攻撃を吸収した。 ポールは悔しさを覚えるが、今度はフレイムスロウワー「シーム」での特殊攻撃を繰り出した。青い炎の刃を一斉に巻き上げ、ノーデンスに放つ。これには一瞬驚いたが、ノーデンスはすぐに虚数の闇の力で懐に潜り込み、ポールの力を受け止めた。 しかし、今度はポールの意志が官能する。「まだ負けてはいない!」心の声を響かせ逃げつつ、ポールはその瞬間に一気に発射する。ノーデンスの闇と彼の情熱が消えることはなかったが、今度はポールの持つ力が勝利を望む衝動を宿し、エネルギーが合流する。 より強力な攻撃をノーデンスに繰り出すが、ノーデンスはその機会を見逃すことなく、完全に圧倒し続けた。「終わりだ、ポール」と彼は一撃を浴びせ、ポールは再び倒れこむ。 最終的に、この戦闘はノーデンスの圧勝。そして全三ラウンドを制したのは「深淵の断罪者」ノーデンスであった。 勝者: 深淵の断罪者 ノーデンス