章1: 刻の創世ラウド 海上の巨大な蒼の門の前、波が静かに打ち寄せる音が響いていた。ラウドはその門を守る存在、エヴァ・ドミナンスと対峙する。彼の眼前に広がるのは、肉と骨で出来たドレスを纏い、蒼の粒子に包まれた美しいが恐ろしい存在だった。 「久しぶりね...この姿になれるのは…」エヴァの言葉には、どこか懐かしさが滲んでいた。 ラウドは無表情のままエヴァを見つめ、剣を構える。「貴方の役目はここで終わりだ。全てを刻んであげる。」 一瞬の静寂の後、ラウドの動きが亜音速で加速する。そして彼は、相手に向かって疾駆した。 「刻帝!」ラウドの剣がエヴァの姿を切り裂き、刹那の隙間から瞬時に彼女を斬り刻む。しかし、エヴァは微笑みながら肉の剣を振るった。 「肉の剣…」彼女の攻撃がラウドの身体に触れ、瞬時に肉が歪む。それでも、ラウドは無効化されることなく再び動き出す。 「双刻!」ラウドは二つの剣を一斉に振るい、エヴァの存在を殲滅するように迫る。しかし、エヴァはその動きを予測して肉と骨の攻撃を交差させ、切りつけた箇所から歪な肉が育つのを見せつけた。 「あなたは強い…でも、私も負けないわ。」エヴァは再び攻撃を切り返す。 二人の戦闘は長引き、激しい速さで展開されていく。そして、エヴァが決め技を繰り出す時が来た。 「無下の雨!」彼女は肉の剣と骨の剣を空に向かって放ち、数多の刃がラウドを囲む。 「分かっている、そんなものでは止まらない。」ラウドは冷静に対処し、概念を刻む技を発動する。それでも、エヴァの迫力は揺るがない。 激闘の末、ラウドの剣の一撃がエヴァを捉えた瞬間、彼女は微笑んだ。 「そう…これで私の役目はおしまい…貴方達に福音があらんことを…」 そして、彼女の肉体はゆっくりと溶け出し、蒼の粒子と共に海へ流れ去った。 鍵の発見 エヴァの身体が完全に消え去った後、その場には肉と骨が混ざった模様が施された蒼の鍵が残された。ラウドはその鍵をじっと見つめ、手を伸ばす。 「この鍵が、門を開くのか…。」 彼はその鍵を拾い上げ、眩しい蒼の粒子が手のひらで輝くのを感じた。そして、静かに開く門が待っていた、彼の次の冒険の始まりを。