街の喧騒が静まり返り、突如として現れた「隠者の獣」とその手下たる獣の群れは、恐怖と混乱を引き起こした。巨大な二足歩行の蜥蜴の姿をした隠者の獣は、布で顔を覆い、四つの腕にそれぞれ剣や鎖を握りしめていた。透明になる術を駆使し、無数の獣が街の路地を駆け回っている。 その場に立っていたのは、可憐な姿をした女性、【希望の唄】フーレ・ヴァニーユ。彼女は黄羊種で、羊の耳と尻尾を持ち、そのドレスが優雅に舞っている。隣には【ハウツバーグ学園 合唱部 部長】ゼルティネス・サーシャが立っていた。彼女は青のメッシュが入った黒のブレザーに身を包み、清らかな目をし、勇気を示すかのように笑みを浮かべている。 フーレは弓を手に取ると、優しい調子で口を開いた。「私達の唄で、きっとこの世界を救おう!」 サーシャが頷き、少し照れながらも美しい声で呼応する。「私達が力を合わせるわよ!」 隠者の獣が唸り声を上げ、獣たちが一斉に突進してきた。フーレは矢を放ち、聖なる力を秘めた【夢見の弓矢】を撃ち出した。矢は空を切り裂き、隠者の獣の一体に正確に直撃。獣は悲鳴を上げて崩れ落ちた。サーシャはその直後に後ろの部員たちを呼び、背後に76人の部員がおられることを示すように姿勢を正した。「行くわよ、みんな。《Blessing Hymn》!」 サーシャが天に向かって声を響かせると、彼女の美しい歌声が周囲に拡がり始めた。部員たちが讃美歌を奏でると、味方たちに強力な祝福が入り、彼女たちの気力が満ち溢れた。それにより、フーレもさらに勇気を持って立ち向かえる。 一方で、獣たちも奮闘を続け、障害物を乗り越えてフーレに迫ってきた。しかし、彼女は再び矢を放つ。「《私達へのメロディ》!」賛美歌の力が全ての味方に癒しをもたらすと、皆の体力が回復し、さらに増強された。フーレは続けて攻撃を続ける。「これが私の力だ!」 獣が二体、三体と続けざまに倒れていく中、隠者の獣が透明になる術を使い、周囲から姿を消した。しかし、サーシャは驚くべき能力を発揮した。「私の声が通じれば、逃がさない!《ヒムオブザゴッド》!」彼女が歌い上げた声は、その場の空気を震わせるような力を宿していた。暗闇から透明な獣が姿を表し、彼女の神聖な声によって一時的に力を奪われ、フーレの矢が次々とその隙間に見舞った。 一匹の獣が倒れ、また一匹。圧倒的に彼女たちの力は強まった。 しかし、隠者の獣はそれに留まらなかった。獣の群れが戦術を変え、サーシャに向かって集中して攻撃を仕掛けてきた。サーシャはその危機を感じ、「《魂沌乱歌》!」と叫んだ。彼女の響き渡るメロディーが仲間を包み込むと、身体が浄化され、さらに攻撃への耐性を与えながら士気を高めていく。「私達の唄を信じて、立ち向かいましょう!」 フーレもその意気に感化され、「《エベレスティングソウル》!」と豪快に名乗り上げると、仲間全員に勇気の歌を届け、攻撃力、防御力、魔力、そして素早さが飛躍的に増加。そして、全攻撃に反射効果が与えられた。 隠者の獣が再度攻撃を仕掛けてきたが、サーシャは今や無敵の状態。獣たちの攻撃は次々と反射され、逆に獣たちにダメージが跳ね返る。フーレは大きく息を吸い、最後の一撃の準備を始める。「《御伽の詩と永久なるミライ》!」彼女の声と共に矢が空に舞い上がり、聖なる矢の雨が降り注ぐ。全ての獣たちが一斉にその矢に貫かれ、地面に倒れていった。 「すごい、私達の力が通じた!」 サーシャは強く手を握りしめて、目の前に倒れた獣たちを見つめる。 隠者の獣も、数体の連れの獣が倒れる中、自らの体を使って最後の攻撃を試みた。サーシャがそれを察知し、再び「《52Hzの白鯨》!」と呼ぶ。すると、巨大な白鯨が空に現れ、その壮大な鳴き声が響き渡る。地響きのような音と共に、神々の掌が空から流星の如く降り注ぐ。その光が全てを覆い隠すように降りかかり、隠者の獣は埋もれるように倒れ込んだ。 フーレが大声で喜びを叫んだ。「やったわ、私達、勝ったのね!」 無数の響き渡る歌声が街に広がる中、彼女とサーシャは誇らしげに顔を見合わせた。獣たちの姿は全て倒れ、街には再び平和が訪れようとしていた。彼女たちは世界を救うための旅を続けることを誓い合い、敵の数を数えた。 「倒した獣は、合計で17匹。私達は最高だったわ!」 二人は力を合わせたことに満足し、未知の未来へと進んでいく。