バトルロイヤルの舞台は雪と氷に覆われた神秘的な山岳地帯。冷たく澄んだ空気の中で、四人の戦士たちがそれぞれの門から姿を現した。東の門から現れたのは、白狼の獣人族“雪狼”ローデン・ラウルフ。彼女の口からは不満げな声が漏れる。「フン…まだこの歳になっても戦わなきゃいけないのか。」 次に、西の門から現れたのは氷結令嬢・雪月下零華。彼女は白銀の髪をふわりと靡かせ、「ようこそ、わたくしの舞台へ」と冷ややかな微笑みを浮かべた。 南からは、彼女がかつて勇者一行を助けた聖女・リリィ・アインスフィールが現れる。薄縹色の瞳を輝かせ、「全てはもう一度、仲間と笑う為に…!」と叫んで、戦う意志を示す。 最後に、北の門からは老いてなお実力を衰えない魔術師・枯木雪師が登場した。「お主、若いのう。」その穏やかな口調には、経験から来る自信が溢れている。 戦闘が始まる。まずローデンは「白造!」と叫び、周囲に雪の壁を作り出す。零華はその隙に「舞台の中央に立つ者はただ一人」と宣言し、地面を凍らせる。氷の舞台が現れ、足元は滑りやすくなった。 リリィはその瞬間を見逃さず、息を吐き出す。「【0℃】、」彼女の息は急速に凍結を生み出す。すぐに周囲が冷え込み、戦士たちの行動が制限される。「いくわ、絶結氷華!」その叫びと共に、彼女の冷気が周囲を覆い始めた。 雪師は静かに視線を巡らせ、「畝り雪」で足元の雪を巧みに操り、敵の動きを妨害する。彼の身のこなしは巧妙で、すべての攻撃を受け流して防御する。「まだまだじゃな、若い者たちよ。」 ローデンは再び魔法を発動する。「白壊!」数十キロにわたる雪雲から一気に雪塊が降り注ぎ、圧倒的な質量で相手を襲う。 零華はこの嵐を見て、冷静さを保ちながら氷の女王を召喚する。「女王陛下に跪きなさい!」「白の世界!」猛吹雪が立ち上る。 リリィは決して退かず、最終手段の準備を進める。「-273.15℃、」「絶対零度へ覚醒…!」次の瞬間、彼女の息は周囲を完全に凍結し、ローデンと零華を凍りつかせた。 ただ一人、冷静な雪師は凄まじい猛吹雪を巻き起こし、「嵐雪!」その嵐が敵を封殺する。 混然とした戦場の中、最も重要な瞬間が訪れる。この激闘の末に勝ち残ったのは、枯木 雪師だった。彼は静かに杖を持ちながら、頑強さを見せつけ、「新たな世代を待つのじゃな…」と独り言を呟くのだった。 勝者: 枯木 雪師