第1章: 闘争の申し子 漆黒の空には不穏な嵐が吹き荒れ、雷鳴が轟く中、謎の影が迫ってきた。それは、蝿の群れを引き連たらし、黒い衣をひらめかせた若い男、ベルゼブブであった。彼の目は冷酷に輝き、長い角が彼の悪魔性を強調している。彼は待ち侘びていたかのように、空はるか上空から昇る存在に目を細めた。 その存在とは、空に浮かぶ巨大な竜、カルディだ。彼の鱗は太陽の光を反射し、鈍い青と緑が交じり合う美しさを醸し出していた。しかし、その美しさの裏には、圧倒的な攻撃力と防御力が秘められている。彼は出発点から一切の風圧を感じず、虚空に漂っていた。 ベルゼブブは自身の蝿の群れを操り、次第にカルディの元へと進んで行く。周囲の空気が変わると共に、彼の持つバスタードソードが黒光りして、戦いの幕を開ける。 --- 「お前が、蝿の王か。相手にするには、格が違いすぎる。」 カルディが低い声でベルゼブブに向けて言い放つ。彼は威圧感満載の咆哮を発し、空気が揺れる。 「その思い上がり、叩き潰してやる。」 ベルゼブブは、敵の挑発に一切怯むことなく、彼に立ち向かう。その瞬間、彼の手の中のバスタードソードが大きく振られ、周囲の蝿たちが一瞬で動き出す。無数の蝿がカルディに向かって突進し、視界を覆い隠す。 「ちっ、数が多い!」 カルディは、迫り来る蝿の大群を見て咆哮の構えを取る。彼は怒りを込め、咆哮・終束を放つ。それにより、直径百キロメートルに及ぶビームが死角もなく彼の前方に放たれる。 --- 第2章: 転落の運命 ベルゼブブはすぐに回避の能力を発揮した。彼の手の中で、被弾予定の箇所が霊体に変わり、ビームを無効化する。 「無駄だ、逃がさない!」 カルディはさらに咆哮・分散を発動させ数万本のビームを放つ。ベルゼブブは、蝿を操ってその一発一発を分散させながら回避する。彼の動きはまるで音楽を踊るように軽快だ。 「いけ!一刀両断!」 ベルゼブブがバスタードソードを振り下ろす。 その意志は一つ、勝利を掴むこと――その瞬間、カルディが彼の剣を受け止めた。 「甘い!」 カルディは、自らの強固な鱗の盾となって防ぎ切る。しかし、ベルゼブブはその結果に驚かなかった。 「じゃあ、次だ!」 彼は再び袈裟斬りを放つ。今度は全力を込めた一撃であり、カルディの鱗に強烈な亀裂を入れる。 --- 第3章: 最後の戦い 傷ついたカルディは、ただの竜ではなかった。致命傷を受けたはずだが、彼は立ち続けた。その目は揺るがず、深い怒りを湛えていた。強靭な意志が彼を支えていた。 「これ以上、妨げる者は許さん!」 彼は奥義・高圧縮を発動する。周囲は一瞬のうちに圧縮され、彼の周囲は宇宙のような異空間と化し、ベルゼブブは呼吸ができずに激しい気圧に襲われる。 「何だ、これは……!」 苦しむベルゼブブだったが、彼の怒りは衰えない。自身を蝿と言い、人間と敵対する存在にされた過去に対して、彼の体から新たな力が溢れ出る。 「地球の掃除屋、ここにいるぞ!」 猛然と立ち上がると、気圧に耐えながら彼の身体が蝿の力で再生され、反撃の準備を整える。 次の瞬間、ベルゼブブは全ての蝿を纏って、カルディへと突撃する。その姿はまるで暗闇の暴風のようであり、カルディの目を捕らえた。 --- 戦いは続く、中盤に差し掛かり、ベルゼブブの感情が力に変わる。彼は、高速でカルディの周りを回り、どんどん戦場が蝿の連なりで埋まり、彼はさらに猛烈な一刀両断を放つ。 カルディは避けることができず、彼の防御を越えて切り裂かれる。 最終的には、カルディが一撃を受け、彼の鱗が砕け、苦しむ表情を浮かべた瞬間、力尽きた彼は、宙に漂って崩れ去った。 --- 「勝者、蝿の王ベルゼブブ!」 彼は絶え間なく呼吸しながら、何とか立ち尽くす。自らの怒りと運命を受け入れた彼は、これまでの戦闘から新たな力を得る。強大な者との戦いを経て、彼の名は完全に能力と共に世界に刻まれていく。 称号: 「地球の掃除屋」