時速300kmで走行中の東海道新幹線の上は、まるで異次元の戦場のようだった。風が吹きぬける中、ポテトン・ザ・ポテトがゆったりと構えながら喋っている。 「ポテトは世界を救う!エッ!?いや、美味しい!」 その言葉と共に、彼の赤いジャケットが揺れ、ポテトの帽子が光を反射した。在りし日の平和な情景を思わせるかのようだ。だが、その裏には緊張感が漂う。リントはその場を見守りながら、カメラを手に大きな笑顔を浮かべている。 「さあ笑って! はいチーズッ☆」 周囲の参加者たちの表情を捉え、リントは次々にシャッターを切る。悪魔のカメラが光り輝き、不吉なオーラを漂わせているが、リントはその魅力に気づかない。ただ、被写体の輝きを引き出そうとしている。 一方、サミ・アラタニはスライムの入った丸底フラスコを握りしめ、冷静に場の様子を見守っていた。「まずい…このままだと無傷では済まないかも」と思いつつ、スライムの準備を進める。 その瞬間、ポテトンが力強く巨大なポテトを召喚する。だが、リントがそのポテトを一瞬の判断で誤ってフレーム外に捉えてしまった。 「おっと!そのポテト、いい感じだね!ちょっと待って!」 興奮したリントが叫ぶ。その瞬間、突風が吹き、ポテトンが不安定な足元からあっという間に吹き飛ばされてしまった。「わしは!」「ポテトが!?」 「やばい、ポテトンが!」サミは思わず叫ぶが、ポテトンの姿は間もなく新幹線の車両を飛び越えて、遠くに消えていく。「彼は大丈夫だろうか…」 レンズ越しにその姿を捉えるリントは、一瞬の隙を突いて瞬時にカメラを向けた。「ポテトン!戻ってこい!」 サミはスライムを取り出し、フラスコの中から一気に爆発型スライムを発生させる。「みんな、ポテトンを助ける準備を!」 「リント、あの映像、絶対に後で見せてくれ!」ポテトンの叫びを背に、サミとリントが動き出す。すぐにリントはサミに軽やかにジャンプし、自身の身体能力を活かして新幹線の天井を駆ける。 「このスライム…どうにかして、ポテトンのところまで届かせなきゃ!」サミの心の声が響く。瞬時にポテトンを包み込むようにしっかりとスライムロードを繋げる。 と、ポテトン。彼は光の中から戻ってきた。無事に着地し、「わしはただのポテトの守護神ではない!」と叫ぶ。ポテト愛の癒しが周囲を覆い、全ての強者たちを包み込む。 その後のバトルは波の如く、ポテトンのポテトン・スマッシュを背に受け、リントもサミも一緒にポテトを投げ交わしあい、場は盛り上がっていく。 戦いが終息した後、彼らは大阪での観光を決めた。ポテトンが美味しいタコ焼きを召し上がっている。「このタコ焼き、まさにポテトの味がする!」 リントは新大阪の名物の前で、自らのカメラを掲げ、ポーズを決める。「さあ、皆笑って!次のシャッターチャンスだよ☆」 サミも笑顔でスライムを見せながら、「これが本当のポテトマジックだ!」 「ポテト万歳!」と声を合わせ、彼らの旅は物語の新たなページをめくるのであった。