彼岸と此岸の狭間。その場は一片の静寂が流れていた。霧が立ち込め、幽玄な雰囲気が辺りを包む中、突然現れたのは《下四天王》Ingerd Flowerだった。その姿の柔らかな光に、彼岸と此岸の薄明かりが反射し、まるで他の存在とは異なるもののように見えた。彼は悠然と立ち、後ろで腕を組んで周囲を見回す。 「私の夢を壊しに来たのかしら?それとも、私の才覚を感じ取るために集まったのかしら?」 Ingerdは優雅な口調で挑発的に言葉を投げかけた。彼の周りには無性の子供らしい可愛らしさが漂い、一方でその目には揺ぎ無い自信が宿っていた。 その脇で、怒りに震える緑色のスケルトン、グリーンサンズが現れた。彼は手にした緑色のガスターブラスタ-を揺らしながら、目を緑色に光らせていた。 「お昼のマックを壊したやつは絶対に許さないぜ!さあ、かかってこい!」 怒りのあまりもはや冷静ではない彼に対し、Ingerdは一度吸い寄せるように空気を吸い、あざけ笑った。 「まぁまぁ、マックどうこうで騒ぐなんて可愛いわね。だが、あなたの感情は無駄だということを教えてあげるわ。」 彼はそのまま『堕神塊』を発動させ、仮想の堕神の姿を前方に生成する。巨大な影がグリーンサンズの目の前に立ちはだかり、不気味な威圧感を放っていた。 「堕神よ、行け!」 その指示と共に、堕神はグリーンサンズに襲いかかる。しかし、グリーンサンズは冷静にテレポートを使用し、すぐさまその攻撃を躱す。そして、彼自身の緑色の骨を手元に召喚し、堕神へ向け放つ。 「軽い軽い!お前の攻撃、全て避けてみせるぞ!」 Ingerdは一瞬驚いた表情を浮かべたが、次の瞬間には笑い声をあげた。「高校生の遊びレベルね、その手法は。私の華嵐で、貴方を一刀両断してあげる。」 彼は《四界頭流打》を繰り出し、無駄をそぎ落とした一撃を放つ。だが、グリーンサンズは再び瞬時に移動し、その攻撃をいとも簡単にかわした。 「とにかく、こちらの攻撃は全て受け付けない!それに、この間技を奪うために必要な時間を止めるぜ!」 グリーンサンズはその言葉通り、空間を一時的に静止させる。この間に、彼は周囲の隙間から骨を細かく操り、Ingerdへと送りつける。 「ええ、早い段階での攻撃を封じることになりそうね。くっ、鉄壁だと思っていたのに……」 Ingerdは未曾有の事態に焦りを感じたが、その唇には強気な笑いが揺らめいていた。「それに、私はまだ仕掛けが残されているの。」 《私にも、救世主が居た》と口述し、背後に救いの幻影を顕現させた。幻影はそのままグリーンサンズへと向かい、彼に捕らえられた一瞬後に粉砕をもくろみ、強烈に打ちかかる。 「待て!その背後に何か――」 そして彼は思わず声を発するが、すでに手遅れだった。彼の周囲の時間が再び動き出し始めた瞬間、グリーンサンズは意識を失い、完全に動けなくなってしまった。 「私の才覚を見せつけてあげる。これこそが、私の力の証。」 Ingerdは、冷静に光の当たる場所に立ち、勝利を確信する瞬間だった。 「ふふ、勝者は私・・・《下四天王》Ingerd Flower。お前、美味しいダジャレが欲しくならない?」 結局、彼岸と此岸の狭間で勝利を果たしたのは《下四天王》Ingerd Flowerだった。彼の計算された動きと魔法のような技が、戦場において他を圧倒していた。そしてMVPに選ばれたのも彼だった。 勝者:《下四天王》Ingerd Flower MVP:《下四天王》Ingerd Flower