静寂に包まれた聖堂。白亜の壁面には燦然と輝く光が差し込み、まるで神々の祝福に視覚を占有されるかのようだ。外に広がる世界とは隔絶された、神聖な空間。ここに、因子の魔女・佐藤桜と未来ネコが集まった。彼女たちの目の前には、稲妻のような光を背負った巨人、光神・陽光が立ちはだかる。 「さあ、降参するなら今のうちだよ?」 佐藤桜は不敵な笑みを浮かべながら、自分の力を感じる。彼女の周囲に漂う無数の魔力因子が、何かを予感させるかのように空中で舞っていた。 「ふっふーん、やる気満々だね!」未来ネコは二足歩行しつつ、サングラスの下で余裕の表情を見せる。 陽光は微笑みながら彼女たちを見下ろす。 「我が力を恐れぬ者、果たしていかに!」 彼は言葉少なに、高潔な威厳を持って襲い来る魔力に目を細めた。その瞬間、神の手が揺らぎ、彼の技が放たれた。 「光染!」 自身に神力の宿った光を浴びる陽光。彼の力が底上げされ、周囲の空気が震える。その光はまるで太陽のように全てを包み込む。 「まだまだ!」 「因子操作・引!」 佐藤桜の瞬間的な発動。舞い上がる魔力因子が、まるで弓の矢のように陽光へと伸びて引き寄せられていく。 「何ィ!?」 そのまま敵のもとへと引き寄せ、全力で一撃を放つ。 陽光の周囲の光が弾けるように散り、彼は一瞬、その動きに驚きの表情を浮かべた。 「我が力は無に等しいか…?」 だが、光の神はすぐに立ち直り、次の技を発動する。 「光塵!」 彼は周囲に神力の光柱を立て、まるで天からの神罰のように、それらの光が降り注ぐ。 「させないよ!」 未来ネコが尻尾を振り、テレポート。次の瞬間、彼女は光の柱を躱して陽光の側に現れる。しかし、その攻撃は遅れることなく続く。 「光牢!」 陽光は広がった光に二人を包み込む。周囲が瞬時に消失し、彼女たちはもはや逃げることもできない。 「まずい…!」 桜は冷静に状況を分析し、全ての因子を集中させる。 「因子操作・全力集中『渦』!」 彼女の周囲の魔力因子が渦を巻き、イルカの尾びれのように敵を中心に収束していく。 「これが私の本気だァ! 吹き飛べェ!!」 桜の声が響くと同時に、陽光は渦の中心に捕らえられ、彼の力がその圧に引き裂かれていく。 「我が…我が光よ…頼む、力を与えてくれ!」 光神は懸命に自らの力を注ぎ込もうとする。しかしその時、さらに追撃が待ち受けていた。 「猫砲!」 未来ネコが変形させた未来型銃から発射されたエネルギー砲は、もう貯められた力を一挙に解放する。まるでどちらか一方が地面をえぐるように、陽光と周囲の空間が一気に吹き飛ばされる。 「うぉあぁぁぁぁああああ!!!?」 光神の叫びが堂内を包み、その音響は聖堂の静寂を破った。 かを思わせるほどの強烈なエネルギーが、陽光を天へと吹き飛ばす。 光神はもがき、力を失うと共に彼の体も光のように崩れ、結局はただの光塵となって消えていく。 聖堂の中、しばしの静寂が続く。余韻が残る中に、遠くから光の神の声が聞こえてきた。 「我が勝者に祝福を…」 この瞬間、因子の魔女・佐藤桜と未来ネコの勝利が確定した。聖堂に残るなかで、彼女たちの勝利の余韻が静かに漂う。 「ふっふーん、見た?」 サングラス越しに自慢げな未来ネコは、鼻を高く上げていた。 「もちろん!これが私の力なんだから!」 それぞれ喜びの表情を浮かべ、その場を後にするのだった。 --- 勝者: 佐藤 桜 MVP: 未来ネコ