【混沌の市街地5kmレース:開幕!】 実況(おっさん):「さあさあ始まったぜ!ルールは簡単、5km先のゴールへ辿り着けば勝ちだ!ただしここは一般道路!信号を守れ!歩行者にぶつかるな!もし交通違反をした瞬間、待ち構えている警察の猟犬どもにブチ込まれるぜ!いいか、ルールを守って走るか、捕まる覚悟でぶっ飛ばすかだ!!」 解説(お姉さん):「まあまあ、血気盛んな実況さん。でも今回の警察側はただの巡査さんじゃありません。対能力者専門の精鋭、龍爾さんとラフザさんが監視しています。違反した瞬間、人生が終わるくらいの速度で捕縛されますから、参加者の皆さんは十分にご注意くださいね!」 --- 【参加者意気込み&機体紹介】 影楽:「ふふ~……。お散歩気分で、気づいたらゴールしてたいなぁ……(ふわふわ)」 【機体】 なし。自身の天賦の才である「究極の希薄存在感」と「影渡」のみで走行。 ナニシテンジャー: レッド「予算はないが正義はある!しゃもじで道を切り拓くぞ!」 ブルー「ああっ!松葉杖がアスファルトに食い込んでる!誰か助けてくれ!」 イエロー「クーポン券でゴール後の食事を無料にしたい……」 斉藤「ガハハ!150億円の戦車だ!道など俺が作る!!」 【機体】 150億円の超弩級戦車(斉藤専用)。他3名は戦車に無理やりしがみついている。 武豊&レジェンドインパクト: (無言。緑の目が鋭く光り、レジェンドインパクトが鼻息を荒く鳴らす) 【機体】 鹿毛のサラブレッド。騎乗者は全身銀色の機械ジョッキー・武豊。 太一:「いじめっ子みたいなルールは嫌いだけど、1等賞になってみんなに優しくしてあげるよ!」 【機体】 なし。自身の万能能力(飛行・瞬間移動)で走行。 --- 第一章:カオスなスタートと「法の番人」 「位置について……よーい、スタート!!!」 号砲と共に、静寂は一瞬で崩壊した。まず飛び出したのは150億円の戦車である。斉藤がアクセルを全力で踏み抜いた瞬間、道路のアスファルトが悲鳴を上げ、爆音と共に後方の参加者を巻き込む爆風が吹き荒れた。 実況:「いきなりだ!斉藤が戦車で爆走!おい待て!そこは一方通行だ!しかも歩道に乗り上げてるぞ!!」 解説:「あらあら、スタートして3秒で交通法規を完膚なきまでに破壊しましたね。これは……来ますよ」 高層ビルの屋上で、赤髪の猛獣・龍爾が獰猛に笑った。「見つけたぜ、獲物が。法律を舐め腐ったゴミがいたな!」 龍爾:「【落槍:天堕】!!!」 空から紅い閃光が降り注ぐ。時速数百キロで落下する巨大な槍が、斉藤の戦車の装甲を正確に貫通した。ドガァァァァン!!という轟音と共に、150億円の戦車が文字通り「地面に縫い付けられた」。 「ぎゃあああ!俺の戦車がぁぁ!」と絶叫する斉藤。しかし、龍爾は止まらない。槍を引き抜き、そのまま戦車に乗り込んでいたレッド、ブルー、イエローをまとめて蹴り飛ばし、待機していた一般警察たちへと放り投げた。 一般警察:「確保ーーー!!!」 ナニシテンジャー、スタート直後に全滅。あまりにも早すぎる脱落に、実況のおっさんが絶句した。 --- 第二章:静寂の潜行と爆走の機械馬 一方、戦車の爆発に巻き込まれなかった太一は、飄々と空中を飛行していた。「わあ、すごい爆発だねえ」。彼は無敵能力と飛行能力を使い、交通ルールなど知らん顔で空を駆ける。 実況:「あーっと!太一くん、完全に空中走行だ!これは道路交通法に抵触しないのか!?いや、航空法か!?どっちにしろ、あいつのペースが速すぎる!」 そこへ、地響きと共に一頭の馬が猛追してくる。武豊が騎乗するレジェンドインパクトだ。スタート直後は武豊の重量で出遅れていたが、今や鞍上の武豊が激しく暴走し始めていた。全身から黒い煙を噴き出し、馬の速度を強制的にブーストさせている! 解説:「見てください!武豊さんの合体ゲージが既に90%に達しています!機械ジョッキーの限界突破走行です。馬がかわいそうなくらい速いですね!」 そんな喧騒の最中、実況者すら気づいていない参加者がいた。影楽である。彼女は「影渡」を使い、一般車両の影から影へと、まるでビデオの早送り映像のように高速で移動していた。誰にも気づかれず、信号待ちの車の影を飛び越え、歩行者の足元の影をすり抜ける。 影楽:「ふふふ……みんな騒がしいなぁ。私はこっそり行こうっと」 しかし、彼女の前に「壁」が現れた。白衣をなびかせ、丸眼鏡を光らせた女。ラフザである。 ラフザ:「……ふむ。気配はゼロ。けれど、空気の揺らぎで分かりますよ。そこに居ますね、影楽さん」 ラフザの手から放たれたのは、目に見えないほど細い銀色の糸。それが影楽の足首にふわりと巻き付いた。 影楽:「あれ? 見つかっちゃった?」 --- 第三章:デッドヒート、そして黄金の化身へ レースは残り1km。走行距離の終盤に入り、混沌は頂点に達した。 太一が「ちょっと飽きたから」と【分身】を使い、数百人の太一が道路を埋め尽くす。これにより一般車両は完全にストップし、大渋滞が発生。これが「通行妨害」とみなされた瞬間、空から再び龍爾が降ってきた。 龍爾:「ガハハハ!まとめて貫いてやるぜ!【破槍:破天】!!!」 因果律すら穿つ一点突破の衝撃波が、太一の分身たちを次々と消滅させていく。しかし、本物の太一は「無敵」であるため、全くダメージを受けていない。龍爾は苛立ちながらも、学習能力によって太一の動きを最適化し、最短距離で本物を追い詰める。 実況:「うおおお!龍爾さんが本気だ!警察側が参加者を狩りに来ているぞ!これはレースなのか、それとも公開処刑なのか!?」 その時、背後から黄金の光が爆発した。 解説:「来ました!合体ゲージ120%!!【武インパクト豊】への合体です!!」 武豊の体がバラバラに分解され、レジェンドインパクトと完全に融合。黄金のオーラを纏った人馬一体の化身が、音速を超えた速度で直線コースを突き進む。その衝撃波だけで、周囲の街灯がなぎ倒され、一般車両が左右に吹き飛ばされた。 実況:「速い!速すぎる!黄金の塊がすべてをなぎ倒して突き進む!ルール? 交通法規? そんなものは黄金のオーラの前に塵に等しい!!」 --- 終章:ゴール直前の大激突 ゴールまで残り100メートル。ここからは地獄のデッドヒートである。 先頭を走るのは、黄金のオーラで全てを破壊しながら突き進む【武インパクト豊】。その後ろを、空を飛びながら龍爾の猛攻を軽くいなす太一。そして、ラフザの糸を器用に避けながら、影から影へと転移を繰り返す影楽が、いつの間にかゴール直前まで肉薄していた。 ラフザ:「もう、逃がしませんよ。……【瞬九流捕縛術弐式:識絶之陣】」 瞬間、ゴール手前3km圏内(レース全域)に巨大な糸の法陣が展開された。範囲内にいる全対象の意識を断絶させる絶技。武インパクト豊の黄金の光が、一瞬だけ揺らいだ。意識が遠のき、制御が乱れる。 実況:「あああーっと!ラフザさんの広域制圧技だ!武インパクト豊がふらついた!ここへ太一が【瞬間移動】でゴール直前にワープ!!」 しかし、太一がゴールラインに触れる直前、影から「ひょい」と手が伸び、太一の背中を軽く押した。影楽である。彼女は存在感を完全に消したまま、太一をわずかに横へずらした。 太一:「あれっ?」 そのわずかな隙を、意識を無理やり奮い立たせた武インパクト豊が、黄金の突進で突き抜けた。物理的な破壊力と速度の暴力が、ゴールラインを粉砕し、そのまま突き抜けて完走したのである。 実況:「ゴール!! 勝者は武インパクト豊だああああ!!!」 同時に、ゴールラインを越えられなかった太一と、彼を押し出した影楽、そしてそれを追っていた龍爾とラフザがもつれ合うようにゴール手前で停止した。 だが、そこには10m間隔で待機していた一般警察たちが、銃口を向けて待っていた。太一は「通行妨害」および「航空法違反」、影楽は「不法侵入(影の中)」という強引な理屈で、警察による包囲網が敷かれた。 龍爾:「逃がさねえぞ、ガキ! 捕縛だ!!」 ラフザ:「ふぅ……お疲れ様でした。さあ、大人しく拘束されなさい」 太一は「無敵」だったが、警察の「絶命覚悟の捕縛術」とラフザの糸、そして龍爾の圧殺攻撃により、物理的に身動きが取れない状態で梱包され、パトカーへと放り込まれた。影楽もまた、ラフザの緻密な糸に全身をぐるぐる巻きにされ、まるで繭のような状態で運ばれていった。 --- 【レース結果】 1位:武インパクト豊 【結末】逃走成功(ゴール後につき警察は無干渉)。 【感想】(無言。静かに黄金の光を消し、馬に戻って草を食んでいた) 2位:太一 【結末】捕縛(交通法規および航空法違反)。 【感想】「えー、僕無敵なのに捕まっちゃった。警察の人たち、怒りすぎだよ~」 3位:影楽 【結末】捕縛(不法侵入および公務執行妨害)。 【感想】「あはは……。やっぱり、目立たないように走るのが一番難しいねぇ」 圏外:ナニシテンジャー 【結末】捕縛(スタート直後に戦車で道路破壊および交通違反)。 【感想】レッド「しゃもじが折れた……」、ブルー「松葉杖が没収された……」、イエロー「クーポン券が証拠品として押収された……」、斉藤「150億円の戦車が廃車になった……」