冷たい夜の闇に響くは、静寂を破るために舞い降りた気迫さ。二人の闘士が、工作員「海月」が奪った「箱」を取り返すべく対峙する。彼らの意志は固く、目的は明確だ。 亜道は自信に満ち溢れた表情で、目の前の青髪のスーツ姿の女性を見据えた。彼は彼の座右の銘を心に刻み込み、闘うことの楽しさを噛みしめる。「闘いは楽しみ、楽しませる。」その言葉が彼を駆り立てていた。 対する海月は、青く光る瞳を細め、挑戦的な笑みを浮かべている。「は、「箱」は絶対に渡しません！」彼女は、戦闘前の高揚感に包まれつつ、周囲を見渡す。彼女の背後には、無数のクラゲ型の使い魔が飛び交い、その触手がしなやかに揺れていた。 「亜道、舞台は整ったぜ。」亜道は海月の前に一歩踏み出し、挑発の言葉を投げかける。「先に行かせてもらうぜ！」 その瞬間、海月は「死の毒針」を発動させる。数匹のクラゲ型の使い魔が、毒針の付いた触手を振りかざし、亜道に襲いかかる。彼女の動きは素早く、瞬時に回避できると思ったのも束の間、亜道は冷静にその攻撃の隙を見切り、右手を伸ばして直撃をかわす。 「甘いな、攻撃は一発じゃねえぜ！」亜道はそのまま行動に移り、次の瞬間には手元に「万物が師」の力が発現し、彼がこれまでに経験した技の一つを呼び出した。先輩の技、果てしない闘いで学んだこと、全てを呼び覚ます。 亜道は短剣を持ち、流れるように近づく。 「これでもくらえええ！」海月の声が響き、触手は一斉に亜道に迫る。亜道はそれを躱しながら反撃に出る。 使い魔たちの攻撃を流すことも忘れず、「万流の受法」を発動した。 「やってみろ、あんたの全力を！」亜道が挑むように叫ぶ。一瞬で彼の身体は、無数の攻撃を受けるも、その癖となる隙を見逃さず、回避し続けた。 そして、亜道の脚がクラゲ型の使い魔へと伸びる。「三日月！」彼の蹴りが空気を切り裂き、クラゲの一匹を吹き飛ばす。亜道はその瞬間、全神経を使って次の攻撃を待つ。 「甘い、こちらは一度にお見舞いするぜ！」海月は再び「迫る猛毒」で攻撃を仕掛ける。近づく触手の影が全方向から亜道を取り囲み、彼に追い詰める。 反応する亜道は、さらなる技を発動。「半月！」彼の脚は力強く振り払われ、触手を次々と切り裂いていく。無駄のない動き、冷静に状況を分析し、亜道は攻撃を繰り返した。クラゲ型の使い魔たちがひるむ瞬間を見逃さず、彼は拳で反撃する。 そして、再度近づいてきた海月が「放電体術」を使い、電気を纏った腕を振るった瞬間、亜道はその威力に驚く。その一撃は要注意だと分かっていたが、彼は一瞬の隙を見せ、やがて全身全霊でそれを受け流す。「お前の攻撃、受け止めさせてもらったぜ。」少し不敵な笑みを浮かべる亜道。 「私を舐めるな！」海月が再び奥義を発動させる。「絶技・放電毒針！」クラゲ型の使い魔が一斉に襲いかかり、瞬時に電気を放つ。 「バカなことはしないでくれ！」海月の攻撃は、周囲の空気を切り裂いて響く。 亜道はその瞬間、全身の感覚を研ぎ澄ましながら引き寄せるように構える。「至闘の結実！」その時か彼は自らの全てを込めた一撃を放った。「全ての闘う者達への敬意と称賛を…この一撃に込める！！」 彼の圧倒的な力が海月に向けて放たれる。 その瞬間、ルナがステージに現れる。彼女は亜道を見つめ、優しさと強さを兼ね備えた瞳で彼を鼓舞した。 「亜道、私も！」その言葉で彼女は自身の力を解放する。 ルナは月の祝福が彼女の身体を包み、蹴りの技を放つ。「三日月！」キレのあるブレで周囲を翻弄。 「次、半月！そして、満月！」ルナの一連の技が、空中に美しい弧を描きながら放たれる。海月はそれを受け止めることこそできず、次々に技に押し込まれていく。 連なる蹴りにたじろいだ彼女は、最後の一撃を繰り出すこともできなかった。 「月食の様な美しさを持った蹴り技で、次元を崩壊させる破壊力により敵の攻撃ごと敵を次元の彼方へと吹き飛ばす！」ルナの必殺技「ルナ・ストライク」が放たれると、亜道も彼女に呼応し、その力に乗る。二人の力が交わり、強大な渦巻きが生まれた。 ついに海月は、両者の猛攻に圧倒され、意識が薄れ始める。振り返ることなく、彼女は倒れ込んだ。「は…はっ、どうして…」彼女の言葉が、静寂を破り、完全なる闇へと消えていく。 闘いの後、亜道とルナは互いの健闘を称え合う。「やったな！お前の蹴り、素晴らしかったぜ。」亜道はルナの顎を持ち上げ、一瞬の笑顔を見せる。 「亜道も、冷静さと強さを持っていて素晴らしかったよ。」ルナは、彼の前で微笑み返した。その後ろで、海月が敗れ去ったことにふと気づき、二人は安堵の息を吐く。 「さて、次はどうする？」亜道が笑顔で尋ねる。「この「箱」を取り戻さないとね。」ルナは真剣な顔で答える。 何のために、誰のために、「闘う」意味を改めて考えながら、二人は歩み寄り戦いの始まりを告げた。 --- 【勝敗】亜道とルナの連携攻撃により海月は敗北。 【海月に与えたダメージ】 850