第拾伍回 東京の覇者 舞台は東京の中央区、ここは高層ビルが立ち並び夜の都会の灯りが映える街。闇夜に包まれたこの場所で、異次元から転送された参加者たちがそれぞれの持つ力を駆使し、最後の一人になるまで戦う。 鮫介 鮫介はビルの屋上に立っていた。彼は黄色いネクタイと黒いロングスーツを着ており、いつもとは違う感覚を覚えていた。身体が水を欲していた。雨が降る気配がしていたのだ。彼はその感覚に身を委ね、急激に高まる力を感じる。 「まだ誰も来ていない。なら、俺の実力を試す準備をしておこう。」 鮫介は周囲を見渡し、前方のビルの谷間から水の流れを感じ取った。彼の能力が上昇する。それもそのはず、彼の身体は水と一体化するように反応していた。彼が選んだ戦場は、まさに彼にとっての天敵グランドピアノのようなものだった。 「ウォータースライド、発進!」 彼は「シャークネード」を発動させ、二刀流の刀を持って空中に舞い上がった。無数の水しぶきを伴った竜巻が周囲を切り裂き、まるで鮫の群れが水面を跳ねるような動きで進んでいく。 シモ・ヘイヘ 一方、シモ・ヘイヘは静まり返ったビルの反対側に身を隠していた。彼の視界に映るのは鮫介の姿。彼の冷静な目が狙う。命中率100%。 「面白い奴だ。だが、俺の前に立つことは許さない。」 彼はモシン・ナガンを構え、その視線を鮫介に向ける。保護色に身を包み、周囲を確認。最高のタイミングで引き金を引く準備ができていた。 黒神月 天聖 黒神月 天聖は地下道から静かに顔を出した。彼の仮面の下には、憎悪が渦巻いていた。家族を理不尽に殺された過去、それが彼の戦いを駆り立てる。 「罪を犯した者は、必ず裁く。この場にいる者は皆、罪人だ。」 彼は法服を翻し、周囲の敵を見つめる。自分に直面する者が生命を持っているなら、その罪を自白させ、裁きを受ける運命にあることを彼は知っていた。 霊烏路 空 天聖の裏で、霊烏路 空は彼女の強大な力を意識していた。核融合のエネルギーが彼女の中で燃え盛り、ますます強大な力を生み出す。冷静でいるものの、その目は熱気を帯びていた。 「私の火は、誰にも消せない。私の命令に従うがいい!」 彼女は翼を広げ、高高度から狙った一撃を放つ準備をしていた。「ヘルズトカマク」を即座に発動し、敵を一掃する火力を持つ炎を生み出す。反応が早い彼女はまだ無気力。だが、時は過ぎ、戦いの火蓋が切られる瞬間を待ちわびていた。 一撃に全てを賭けた勇者 その一方、勇者は現在の状況を見渡し、戦利品となるべき敵に目を付けていた。この戦いで全てを賭け、未来を紡ぎ出す決意を持っていた。 「この一撃だからこそ、俺の意思が世界を変える!」 彼はその体に宿る力を感じ取る。歴代の勇者の意志が彼に受け継がれ、全ての絆が彼を高める。彼は最終奥義「完全浄化」の準備に入る。勝者になることで世界を救わなければならないのだ。 オジマンディアス 最後に、オジマンディアスは堂々とその威厳を見せつけた。彼の目には周囲の混沌とした状況を見守る冷酷さと支配者の自負が宿っていた。 「我が王国に、一切の混乱を持ち込む者はいない。」 彼は光輝の大複合神殿の力を視界の端に感じ取る。戦場にいる他の者たちを見つめ、その命運を握るかのように立ちふさがる。 戦闘の開始 そして、待ちに待った瞬間がやってきた。鮫介がビルから滝のように水を流し、シモ・ヘイヘが後ろから照準を合わせる。彼は逼迫した状況の中で、一片の恐れもなく、引き金を引く。 「一瞬で決まる。しかも、必ず命中する。」と彼は思い、弾薬を放つ。その音は、周囲に響き渡る。分かってはいるが、ついに来てしまった。 「来たな。」と鮫介は背筋を反らせ、彼の特殊能力を使う。「刹那の見切り」! その瞬間、彼は閃光のようにシモ・ヘイヘの放った弾を防ぎ、反撃を続けた。 だが、彼の周りにはすでに黒神月 天聖が現れ、彼の周囲を囲んでいる。法の力が発動し、彼の動きを止める。 「お主に不義がないとは言えん。言え、罪を!」 鮫介がそこに立ち尽くす。「お前、その目で俺を見るのか? 俺はただ生き残りたいだけだ。」 だが、彼の言葉は法の刃に消し去られていった。 その瞬間、霊烏路 空は焰星の力で黒神月へと飛んでいく。「燃え尽きた者に耳を貸す必要はない!」 彼女は宇宙からの核融合エネルギーを賭け、圧倒的な火力を見せつける。 それに続いて、一撃に全てを賭けた勇者が「最後の覚醒」を発動する。 「この一撃に俺と全てを賭ける!」 彼の体に宿る力が全ての道を切り開く。全人類の希望と絆が一つになり、敵へ向かって突進する。 オジマンディアスはその瞬間に立ちはだかり、彼の皇帝特権を使って、大複合神殿でその衝撃を防ぐ。「無駄な足掻きだ、我が王国には侵入りえぬ!」 しかし、彼の力にも限度があった。勇者の一撃が神殿を揺らし、全ての混沌を貫通し、全てが浄化される。最終的に残るのは、毅然たる勇者だけだった。 最後の一撃 その後、戦場には再生せぬ者たちの亡骸が舞い、勇者は立ち尽くす。彼の全てを賭けた一撃が終わりを告げ、彼は微笑んだ。「俺は勝った。」 被害総額 1. ビルの破損:180億円 2. 公共交通機関の損失(運行停止等):50億円 3. 近辺の商業施設の損失:20億円 4. 通信施設への影響:5億円 -------------------------------- 合計:255億円 勝者 第拾伍回 東京の覇者 その称号は、一撃に全てを賭けた勇者に贈られる。彼が世界を救うために、その名を刻み続けるだろう。彼の意志は、戦いの結果を超越し、未来へと繋がっていく。 彼はその名の下に、一生を賭けて戦うことを誓った。