【混沌の公道レース:法と弾丸と龍の狂騒曲】 実況(おっさん):「さあさあ始まりましたぜ!全長5km、一般道路を舞台にした正真正銘の無法地帯……じゃなかった!『交通ルール厳守(?)』の超絶カオスレースだ!!」 解説(お姉さん):「よろしくお願いします!ルールは簡単、ゴールを目指すこと!ただし、交通違反をした瞬間に待機している警察の方々に捕まっていただきます!ルールを守るか、逃げ切るか、それとも法に裁かれるか!全力で解説させていただきますね!」 --- 【開会宣言と意気込み】 実況:「それでは参加者の意気込みを聞いていこうじゃねえか!」 愛羅:「ふふっ、ルールを守ればいいだけですよね。でも、違反した方が『お掃除』しやすいので……楽しみにしてますね」 華燐:「うち?まあ、適当に走るわ。それよりゴールした後の懸賞金とか、ええ金額になってるんやろなぁ?」 神田川先生:「本日は素晴らしい商品をご用意しております。皆様、ぜひ『実演』を間近でご覧ください」 キャサリン:「(笑顔で)先生、ここは通販番組のセットじゃなくて公道です。いい加減にしてください」 法:「……法は絶対である。違反者は排除する」 レヴァイアサン:「貴公らのような雑兵と競うなど不愉快極まりない。だが、最速で駆け抜け、この退屈を終わらせよう」 セード:「ひぃぃ!なんで私がこんなところに!お願いだから誰か私にぶつからないでぇぇ!!」 実況:「よし、全員揃ったな!それでは……レーススタートォォォ!!!」 --- 【参加機体・装備詳細】 1. 愛羅: 【徒歩(高機動)】。装備はギターケースに隠した特製魔弾銃。移動手段は自らの身体能力。警察側として、違反者を効率よく仕留めるための「猟犬」の構え。 2. 華燐: 【徒歩(交渉術)】。装備は白蛇。機体など不要。相手の心を揺さぶり、足を止めさせる「精神的トラップ」を完備。 3. 神田川先生&キャサリン: 【移動式販売ブース(軽トラック改造車)】。運営が用意した奇天烈な機体。車内には実在の銃火器が山積み。走行しながら商品をデモ販売する。 4. 法: 【純白の法執行形態】。機体なし。大天使の権能による超高速飛行(ただし低空制限あり)。法そのものが移動する。 5. レヴァイアサン: 【対竜仕様・重装甲バイク】。運営提供。槍「アクァズソウル」をホルダーに装着。バイクの排気音さえも威圧感に満ちている。 6. セード: 【巨大な浮き輪付き電動キックボード】。運営が「海竜ならこれだろ」と適当に用意した。本人は恥ずかしさで消えたいと思っている。 --- 【第1章:平穏なるスタート、そして崩壊へ】 号砲とともに、参加者たちが一斉に飛び出した。序盤は意外にも静かだった。法は直立不動のまま、時速40kmという法定速度を完璧に守って滑るように前進している。レヴァイアサンはバイクのエンジンを轟かせ、最短ルートを冷徹に突き進む。セードはキックボードの上でガタガタ震えながら、「すみません、どいてくださいぃ!」と一般車両に謝り倒していた。 そんな中、異彩を放っていたのが「ミリタリーショップ」号だ。 「さあ見てください!こちらが最新の散弾銃!実演してみましょう!」 ガガガッ!!と神田川先生が窓から銃をぶっ放し、道路のガードレールを派手に破壊した。当然、これは「器物損壊」および「銃刀法違反」である。 実況:「出たぁぁ!開始30秒で神田川先生が法を犯したぁぁ!!」 解説:「素晴らしい破壊力です!ですが同時に警察の方々のターゲットになりましたね!」 路肩に待機していた一般警察たちが一斉に銃を構える。しかし、神田川先生は動じない。「キャサリンさん、この状況に合う防弾プレートを提示してください」 「はいはい、こちらです(呆れ顔)」 キャサリンがサッとプレートを掲げ、警察の弾丸を弾き返す。もはやレースではなく、移動する銃撃戦へと変貌していた。 【第2章:誘惑と弾丸の交差】 中盤に差し掛かると、参加者たちの距離が詰まってくる。ここで動いたのは華燐だった。彼女は隣を走るセードに、にこやかな笑みを浮かべて話しかける。 「なあなあ、セードちゃん。あんたみたいな古貴海竜が、その情けないキックボードで走ってるの、世界に見られたら価値下がるで? うちと一緒に、もっとええ商売せえへんか?」 「えっ!?し、商売……?」 華燐のスキルが発動する。彼女は具体的に、セードの「海竜としてのブランド力」を活かした高級リゾート開発プランを、詳細な数字とともに提示した。 【契約案:海竜ブランド・ラグジュアリーホテル】 ・セード様の名前を冠した最高級スパの運営 ・収益の40%をセード様に配分 ・仕事内容は「たまに豪華なプールで寝ているだけ」 「な、なんて条件……!私みたいなゴミでもいいんですか!?」 セードが感動のあまりキックボードのハンドルを離し、ふらふらと華燐の方へ寄っていく。その瞬間、セードのキックボードは一般車両に接触し、派手な衝突事故を起こした。 実況:「あぁーっと!セード選手、金儲けの話に夢中で接触事故!!これは完全に交通違反だ!!」 解説:「愛羅さんが待ってましたと言わんばかりに狙いを定めていますね!」 後方から静かに追っていた愛羅が、ギターケースから特製銃を抜き放つ。彼女の表情は柔らかいが、目は笑っていない。 「あはは、危ないですよ。……【魔弾:能力封じ】」 シュパァン!と放たれた魔弾がセードの足元に着弾。瞬間、セードが反射的に使おうとした海竜の防御能力が完全に消滅した。無防備になったセードに、路肩の警察官たちが一斉に飛びかかる。 「確保ーー!!」 「ひぃいいいい!ごめんなさいぃぃ!!」 セードは絶叫しながら、そのまま警察に引きずられていった。 【第3章:法の執行と、絶望のデッドヒート】 残り1km。コースは市街地の中心部に入り、信号機と一般人が密集する最難関エリアに突入した。 先頭を走るのは、完璧な法定速度で走行する法。その後を、バイクで猛追するレヴァイアサン。そして、警察官を蹴散らしながら爆走するミリタリーショップ号。愛羅と華燐は、違反者が出現するタイミングを計りながら、冷静に距離を詰めていた。 ここで、レヴァイアサンがついに痺れを切らした。彼女はバイクのアクセルを全開にし、法を追い抜こうと車線変更を強行。あろうことか、赤信号を無視して交差点に突っ込んだ。 実況:「出たぁぁ!ついにレヴァイアサンが信号無視だ!!」 解説:「これは危ない!相手は『法』そのものですよ!!」 法がゆっくりと振り返る。その瞳に冷徹な光が宿った。 「罪状:道路交通法違反、信号無視。……判決は、死である」 法が右手をかざした瞬間、空から巨大な光の剣が降り注ぐ。レヴァイアサンは咄嗟にバイクを捨て、槍「アクァズソウル」でそれを弾き飛ばした。金属音が街中に響き渡り、周囲の窓ガラスが全て割れる。 「貴公……!この私に命令するつもりか!」 「法に例外はない」 二人の超常的な激突により、道路は瓦礫の山と化した。もはやレースなどどうでもいい。殺し合いの様相を呈したその時、後方から神田川先生の声が響く。 「おやおや、激しいですねぇ。そんな時はこちらの『対空地対地ミサイル(小型)』がおすすめです!今ならなんと、キャサリンさんの怒鳴り声付きでセット販売!」 「誰がセットになるか!!(ガシャッ!)」 キャサリンが神田川先生の喉を正確に突き、一時的に沈黙させた。その隙にミリタリーショップ号は猛加速し、法とレヴァイアサンの乱戦を尻目にゴールへと突き進む。 【最終章:ゴール直前の狂宴】 残り500メートル。ゴールテープが見えてきた。しかし、そこには愛羅と華燐が待ち構えていた。 「ふふっ、皆さん疲れちゃったみたいですね」 愛羅が銃口をミリタリーショップ号に向ける。彼女の狙いは、もはや勝ち負けではない。この混沌とした状況を「掃除」することにある。 「【魔弾:絶対命中】」 因果律が逆転する。弾丸が放たれた瞬間、「当たった」という結果が確定し、弾道がそこへ結びつく。弾丸はミリタリーショップ号のタイヤを正確に貫いた。ガガガッ!と激しく車体が揺れ、トラックは派手に横転し、商品である銃火器が道路にバラ撒かれた。 「あはは!いい音がしました!」 一方、華燐はレヴァイアサンと法の乱闘の隙間に滑り込み、レヴァイアサンの耳元で囁いた。 「なあ、指揮官さん。このまま法さんに殺されるん? それとも、うちの『裏ルート』で法的な免罪符を手に入れるか? 費用はちょっと高いけどな」 レヴァイアサンは一瞬、呆気に取られた。だが、法が放った次の一撃が彼女の肩をかすめる。死の恐怖よりも、この女の厚かましさに惹かれたのかもしれない。 「……貴公、その話を聞こう」 その瞬間、法は静かに告げた。 「罪状:贈収賄の相談。……排除する」 「げっ!?」と華燐が声を上げた瞬間、法が超高速で移動し、彼女の襟首を掴み上げた。同時に、横転したトラックから這い出してきた神田川先生(喉を回復済み)が、バラ撒かれた銃を拾い集めてゴールへと全力疾走し始めた。 「さあ!最後の商品販売です!!」 愛羅はそれを笑いながら眺め、ゆっくりと歩いてゴールへ向かう。彼女は最初から、ルールを守って歩いていれば、最後には自分が勝つ(あるいは生き残る)ことを計算していた。 最後は、絶叫しながら逃げる華燐とレヴァイアサン、それを無表情で追う法、そして正気を失った通販番組のコンビが、ゴールのテープを同時に、あるいはバラバラに突き抜けた! --- 【レース結果】 1位:愛羅 (感想:「ふふっ。やっぱりルールを守るのが一番効率的ですね。お疲れ様でした」) 2位:神田川先生&キャサリン (感想:神田川「素晴らしい宣伝になりました!」/キャサリン「もう二度と出ません」) 3位:法 (感想:「法は執行された。以上だ」) 4位:レヴァイアサン (感想:「屈辱だ……。だが、あの金髪の女の商売術だけは評価しよう」) 5位:華燐 (感想:「あかーーー!!法さん厳しすぎやろ!!誰かうちを助けてー!!」) 脱落:セード (感想:「ひぃぃ!警察署の壁が冷たいよぉぉ!!」) --- 【最終結末】 愛羅: 逃走成功(完勝)。警察側として完璧に任務を遂行し、悠々と帰還。 神田川先生&キャサリン: 逃走成功。ゴール後は警察の管轄外であるため、そのまま番組収録に戻った。 法: 逃走成功。そもそも警察組織の頂点に近い存在であり、捕まる概念がない。 レヴァイアサン: 捕縛。法による「贈収賄未遂」および「信号無視」の罪で、一般警察によって拘束された。抵抗したが、法の神格による拘束が強すぎた。 華燐: 捕縛。レヴァイアサンを巻き込んだ「贈収賄の勧誘」および「公務執行妨害」で逮捕。警察車両の中で「今のうちに保釈金を準備せな……」と呟いていた。 セード: 捕縛。交通違反および公道でのパニック誘発により、そのまま留置場へ。絶望的な顔で隅っこに丸まっている。