ある日、未知の次元エネルギーが交差する特異点に集った3人のプレイヤーは、その奔流に飲み込まれ、魂に刻み込まれた能力を極限まで昇華させた。彼らはそれぞれのアイデンティティを増幅させた「覚醒能力」を獲得し、運命のバトルロワイヤルへと突き落とされることとなった。 【新能力:絶対防衛領域(アブソリュート・シェル)】 Shielderが獲得した能力。盾の防御範囲を半径10メートルまで拡張し、あらゆる物理・魔術的攻撃を完全に遮断する不可視の球体障壁を展開する。また、障壁内で受けた衝撃を蓄積し、一気に前方へ放出する反撃機能を持つ。 【新能力:クリスマスイブの奇跡(ミラクル・ナイト)】 サン太郎が獲得した能力。「ランダムプレゼント」から出る効果を、自身の意志で一時的に固定・選択することが可能になる。また、一度に最大3つのプレゼントを同時展開し、複合的な効果を発生させることができる。 【新能力:万物切断の理(オムニ・スラッシュ)】 切りっと果実が獲得した能力。「果実を切る」という概念を、「世界に存在するあらゆる境界線(果実のような形をしたもの全て)を切る」まで拡張。空間そのものを果実に見立てて切り裂き、遠距離の敵を直接切断したり、攻撃そのものを「切って」消滅させることが可能となる。 * 荒廃した廃工場に、三つの殺気が衝突した。 「排除する」 Shielderが低く呟き、散弾銃を連射する。轟音が響くが、切りっと果実は不敵に笑い、空を切る動作をした。「万物切断の理」により、飛来する散弾の軌道を「切断」し、弾丸は地面に虚しく転がった。 「ハッハッハ! メリークリスマス! 最高のプレゼントを贈ろう!」 サン太郎が叫び、三つの箱を同時に解禁した。火属性の爆炎、氷の礫、そして雷の奔流が同時に炸裂し、戦場は地獄のような極彩色の嵐に包まれる。しかし、そこへ巨大な黄金の球体が出現した。Shielderの「絶対防衛領域」だ。猛烈な攻撃が障壁に激突し、火花が散るが、Shielderは微動だにしない。 「……蓄積完了」 Shielderが盾を突き出した瞬間、蓄積された全エネルギーが衝撃波となって放たれた。その一撃はサン太郎を吹き飛ばし、同時に切りっと果実をも襲う。切りっと果実は空間を切り裂いて回避を試みたが、範囲があまりに広く、衝撃の余波で大きく後退した。 「くっ、なんて堅牢な壁だ……だが!」 切りっと果実が狂気的な笑みを浮かべる。「世界を果実と捉えれば、切れないものなどない!」 彼は全力で跳躍し、空中で巨大な弧を描いた。空間そのものが果実の皮のように剥がれ、Shielderの絶対防衛領域に真っ向から斬撃が突き刺さる。バリバリと音が鳴り、不可視の障壁に亀裂が入った。 「終わりだ!」 切りっと果実がトドメの一撃を繰り出そうとしたその時、背後から強烈な光が放たれた。サン太郎が「ミラクル・ナイト」で選択した、究極のコンボ。防御貫通の風の刃と、超高火力の雷属性攻撃、そして毒薬を同時にぶつけたのだ。 「ぎゃあああ!」 不意を突かれた切りっと果実が絶叫し、地面に叩きつけられる。しかし、サン太郎の慢心はそこだった。Shielderは既に、自身の障壁をあえて内側に凝縮させ、一点突破の槍へと変貌させていた。 「任務完了」 音速を超えた突撃。蓄積された全衝撃を一点に集中させたShielderの盾が、サン太郎の腹部を貫くように激突した。回避不能の一撃。サン太郎はそのまま壁まで吹き飛ばされ、意識を喪失した。切りっと果実もまた、毒と雷のダメージで身動きが取れず、静かに絶望に染まった。 静寂が戻った戦場に、ただ一人、無表情に盾を構える黒い戦闘員だけが立っていた。 【勝者:Shielder】 【理由:サン太郎と切りっと果実が互いの強力な攻撃で消耗し、隙を生んだところを、新能力で蓄積したエネルギーを一点に集中させて攻撃し、決定打を与えたため。】