時は激闘の嵐、燃え盛る戦の火花が散り、砂漠の大地は血の色に染まろうとしていた。東の門からは、龍のような威厳を持ち、穏やかな表情を崩さぬままに煉砂・ゼト・ケメトが姿を現す。彼の背には伝説の片手剣が揺らいでいる。 「じゃあ、始めるか。」その一言と共に、彼の存在からじわじわと感じる威圧感が周囲を包み込む。しかし、その瞬間、南の門から現れたのは紅髪短髪のアルベルト・サンコルークス。その鋭い蒼瞳が煉砂を捉え、投げかけられた挑戦に反応する。 「甘く見ないで!」アルベルトは声を張り上げ、長剣を構えた。恐れを知らぬ彼の勇気に、煉砂の口元が微かに引き締まる。 北の門から参戦したのは、成熟した女性の戦士、モフミ。彼女の炎の剣が眩く光り、彼女の決意を示していた。 「アタシが相手になるよ、来な。」その冷静さと力強さに、戦士たちは警戒を強める。 最後の参加者、南の門から現れたのはゴジータ。彼は特異な雰囲気を漂わせ、戦闘を楽しむかのように目を煌かせている。 「さあ、楽しもうか。」ゴジータの言葉に、戦場は緊張感に満ちた静寂に包まれる。 --- 戦闘が開始された。「焦砲!」煉砂が息を吐き、黒炎を一点に集めて放つ。熱線がアルベルトに向かって突き進むが、彼は瞬時に「縮地」を使い、その場から消えるように移動。 「斬り抜くぜ!」アルベルトは刃を振るい、剣舞のように舞い、煉砂の技を難なく受け流す。だが、煉砂はその隙を見逃さない。「透刃!」無数の硝子の欠片が飛び散り、アルベルトの腕を切り刻んだ。 「うっ!」アルベルトが苦悶の声を上げる。だが、彼の強靭な精神がそれによる挫けを許さなかった。 その頃、モフミがゴジータに対して猛攻をかけていた。「炎息吹!」燃え上がる炎の玉がゴジータに向かって高速で飛んでいく。 「そう来たか、来い!」ゴジータは軽やかに気を解放し、攻撃を一瞬で回避。その隙に、大地を揺るがすかめはめ波を放つ。「決着の刻!」彼の発声とともに、圧倒的な気圧が周囲を囲む。 だが、その瞬間、煉砂がついに怒りを見せる。「灰も残さん!」彼の黒炎は、蒼い衝撃波からの炎を炎上させ、周囲を焼き尽くそうとした。 戦場は炎に包まれ、様々な技と魔法が飛び交う。力のぶつかり合いが続く中、ついに煉砂は決定的な一瞬を見逃さなかった。 「融剣!」鋭い刃が更に彼の怒りを燃やし、ゴジータを狙って一斉に振るわれた。ゴジータはその彼の剛撃を受け止めるも、渦巻く火炎に飲み込まれ気を失ってしまう。 一方で、アルベルトは煉砂の火炎を受けていながらも、再び奮起する。「龍穿斬!」 彼の力強い一撃が煉砂に直撃するが、未だに立つ煉砂は笑みを浮かべる。「お前だけでは倒せん。」彼はさらなる力を引き出し、ついにこの戦闘を宿命へと導いたのだ。負けじと立ち上がった二人だが、モフミが割って入る。 「二人とも、少し静かに。アタシが終わらせる。」豪炎が彼女の周りに渦巻く。 それを見て煉砂は気を引き締める。「行くぞ、承知!」 --- 熾烈な戦闘の末、煉砂・ゼト・ケメトが勝利を収めた。 「これで一族の平穏は守れたか。」