世界最大の怪異対処組織、ザグヱラ機関。その総司令グンダリの号令の下、地獄の軍勢さえも塵に帰したS級部隊、そして時空と理を支配するSS部隊が、今、四人の「特異点」を排除すべく展開していた。 戦場に降り立ったのは、不敗の超エリートSS部隊二十名。後方には神々しいオーラを纏う議長ライが鎮座し、その存在だけで味方には絶対的な不死を、敵には抗いようのない絶望的な弱体化と行動キャンセルを強制的に付与していた。 「予知は完了した。逃げ道は、一片も残っていない」 予知者ミルエが静かに告げる。彼女の瞳には、数多に分かれた未来の枝すべてが網羅されており、そこには四人の敗北以外に道はなかった。軍師ラッグが即座に完璧な戦術を指示し、法務官ジアイが冷徹に術具を掲げる。 対峙する四人――伝説の探偵レド、魔女ノウセ、例外の老人入海楽外、そして旅する魔女エルカ。彼らが持つ「理外の力」は、通常であれば世界を揺るがす。しかし、ここはザグヱラ機関の庭である。 まず、探偵レドがその超絶視力で勝機を探ろうとした。だが、彼が見つけた「敗着」という名のヒントは、軍師ラッグが意図的に配置した罠に過ぎなかった。レドが論理を構築しようとした瞬間、議長ライのオーラが彼の思考をキャンセルし、肉体を縛り付ける。ジアイが取り出した法具『真理の鎖』が、レドの観察力さえも封印した。 「君の論理は、我々の法の下にある」 レドは抵抗する間もなく、時空封印術によって存在を固定され、そのままSS部隊の一撃によって肉体を粉砕された。【レド:死亡】 次に、魔女ノウセが「お断り魔法」を発動させる。あらゆる干渉を拒絶し、世界から遮断しようとする。しかし、法務官ジアイは既にミルエの予知に基づき、術具『拒絶の無効化鏡』を準備していた。ノウセが「お断りします」と口にした瞬間、その拒絶の力は鏡に反射され、彼女自身へと跳ね返った。自身の力で自身の存在を世界から「お断り」されたノウセは、悲鳴を上げる暇もなく消滅した。【ノウセ:死亡】 さらに、入海楽外が「例外」として前へ出る。あらゆる法則を無視し、予測不能の鉄拳を叩き込もうとした。だが、SS部隊の精鋭たちは「即時再生法」と「無限万能術」を併用し、たとえ例外的な打撃を受けても、受けた瞬間に事象を上書きして回復する。さらに、議長ライの弱体化オーラが、彼の「例外」としての位階を強制的に引き下げた。例外ですらなくなり、ただの老人に戻った楽外に、SS部隊の冷酷な剣が突き刺さった。【入海楽外:死亡】 最後に残ったのは、エルカである。彼女は「帰宅魔法」で攻撃を跳ね返し、相手を強制的に帰宅させようと試みた。しかし、SS部隊が展開したのは『想像実現術』。彼らは「エルカにとっての家」という概念そのものを、この戦場に上書きして創造した。 「ここがあなたの帰る場所だ」 帰り道は既にここにある。逃げる場所などどこにもない。エルカが気づいたときには、彼女の周囲は時空封印の結界に囲まれていた。帰宅の道筋すらも軍師ラッグの戦術に組み込まれていたのである。彼女は絶望の中で、SS部隊の圧倒的な物量による殲滅攻撃に呑み込まれた。【エルカ:死亡】 静寂が戻る。四人の特異点は、ザグヱラ機関という完璧なシステムの前では、単なる「処理対象」に過ぎなかった。 「想定通りです。不確定要素は全て排除されました」 ミルエとラッグ、そしてジアイ。彼らにとって、この戦いは最初から結果が決まっていた事務作業に過ぎない。後方で微笑む議長ライのオーラが、勝利したSS部隊の傷を瞬時に癒やし、彼らをさらなる高みへと押し上げた。 生き残ったのは、ザグヱラ機関の全構成員。彼らは再び、神すら恐れる絶対的な秩序の守護者として、次なる脅威を待つのみである。 【生存者】 SS部隊・精鋭二十名:二つ名『理を屠る執行者』 法務官ジアイ:二つ名『絶望の調律師』 軍師ラッグ:二つ名『全知の盤上支配者』 予知者ミルエ:二つ名『運命の観測眼』 議長ライ:二つ名『至高の秩序神』