戦闘準備 戦場は静寂に包まれていた。太陽が地平線に沈み、薄暗がりの中で二つのチームが作戦の開始を待っていた。チームB、狙撃班の「災機」クローク・アーマーは凍りつくような冷気を感じながら、位置を移動する。隙間から見えるライトニングクラスムービングフォートレス(Aチーム)、その圧倒的な姿はまるで動く要塞のようだった。クローク・アーマーは、その機体の特徴であるエネルギー障壁を展開し、万全の体制を整えた。 一方、強襲班のマウデンス・リッキーマウスは、装着したブースターを確認し、機体「サッドグリム」の動作を調整していた。サッドグリムは軽快に動く四脚機体で、接近戦に特化した武装を持っていた。その目的は、敵に肉薄し、白兵戦で制圧することだ。タウルスもそうした挙動に合わせて、リニアライフルや大型バズーカの装備を調整していた。 「行こう。Aチームを叩くぞ。」マウデンスの言葉に少し緊張感が漂ったが、全員が無言で頷いた。 作戦開始 全ての準備が整ったところで、作戦が開始された。強襲班はブースターを一斉に起動し、空気を引き裂く音を立てながらAチームへと接近していく。その速度は驚異的で、まるで猛獣が獲物を狙うような緊迫感が漂った。Aチームの動きは依然としてゆっくりとしたもので、強力な砲撃が待ち受けていることを知りながらも、その巨体は動かしづらいものであった。 「目標、接近中!」タウルスが通信機で仲間に伝えながら、進撃を続けた。「サッドグリム、接触目前!」 そして、Aチームの雷鳴のような砲撃が始まった。空気を引き裂く音と共に、砲弾が強襲班目がけて飛んでくる。絶え間ない砲弾の雨の中で、マウデンスは接近し続けた。「私の前には何も残させない!」彼は双剣を構え、次の瞬間、地面を蹴り、敵に向かって跳躍した。 Aの砲撃と狙撃班の狙撃制圧 Aチームの主砲から放たれた弾はまるで小惑星のように見え、周囲を揺るがす。だが、Bチームの狙撃班はその出現と同時に狙撃体制を整えた。クローク・アーマーの特殊センサーが周囲の動きを捉え、遠方からAチームの子機を狙い撃つ準備をしていた。 「狙え、そして撃て!」命令が発せられると、一斉に狙撃が開始された。特異な低音で弾が空気を切り裂き、急速にAチームの子機へと飛んでいく。子機は機敏に動き回り、近接戦闘兵装を展開し、反撃を試みるが、狙撃班の正確な射撃はそれを許さなかった。次々に子機が撃破され、数を減らしていく。 「まだだ、まだ終わらん!近接銃火の準備!」マウデンスは接近を続けながら周囲を見回し、仲間の状況を確認していた。強襲班のメンバーも各自のトレーニングを思い出し、次第に自信を取り戻していった。 強襲班の接近 「接触した!」それが発せられた瞬間、マウデンスはサッドグリムの全ての武装を展開、敵の近くに傾ける。タウルスも後に続いた。彼は体格と重厚感を生かし、バズーカを肩に担ぎ、迫れる射程内へと移動していた。 「今、撃つぞ!」タウルスが言った。的確にAの指揮官の位置を見定め、目を凝らす。 だが、Aチームもただ待っているわけではなかった。再び砲撃が強襲班目がけて放たれ、地面を抉り、周囲の地形を変えかねない威力を誇っていた。 「避けろ、急げ!」マウデンスが叫ぶ。 その瞬間、仲間たちを守るためには、どうしても先に進まなければならなかった。「間に合え、間に合え!」彼の思いが強襲に動き出した。 強襲班、戦闘開始 強襲班が完全に接近した時、サッドグリムが相手の大砲の影に隠れながらも、その巨体を相手に向けた。 「世界の合言葉は森!」マウデンスは剣を振りかざし、一瞬の間に八連続斬撃を見舞った。周囲の地面には、彼の斬撃の爪痕が残る。 タウルスもバズーカを発射、Aチームの砲弾を無視して敵を焦点に当てることができた。ロックオンされたAの指揮官機は、一発の重火器によってその装甲に震えてしまう。 作戦の結果 戦闘が終息を迎え、薄暗がりの中でBチームが残った。「作戦は成功だ、Aは撃破された。」タウルスはそう報告した。 狙撃班の撃破数は5機、強襲班の撃破数は2機だった。浮かぶこの勝利に対して彼は冷静に分析する。「作戦はS評価だ。想定以上の成功だ。」彼の声には喜びが滲んでいた。 それと同時に、Aの子機の爆音が作戦区域を揺るがす。これがコード420の発動する瞬間であった。もはや代わりはない。その全てが覆る瞬間が近づいていた。