王都の中心に位置する鑑定屋、そこは数々の冒険者や希少な武具が集まる場所。今日も客足が途絶えることはなく、新たな訪問者たちが続々と店内に入ってきた。彼らの目当ては、名高い鑑定士であるマリオ氏だ。 第1の客として現れたのは、茶髪セミロングの美少女、三塚りませだった。彼女はブレザー姿で、どう考えてもダルそうな表情を浮かべている。彼女が持参したのは『スマホケース』だった。 「どうせ、すぐ終わるんでしょ?面倒くさいな……」 彼女はスマホケースをテーブルに置き、あくびをしながら言った。そんな彼女の姿を見て、マリオ氏は目を丸くし、困惑している。 「えっと、これは一体?」 「あー、なんか広告が見つかりませんでしたって言ってもらってもいいよ。絶対ダルいし、戦いたくないし。」 「対戦を拒否するのは無理だ。少なくとも君の武器の評価をせねば。」 この時、店の扉が開くと、次の客がやってきた。それは銀色の鎧を身にまとった冷酷な剣士、ギンネだった。ギンネは冷たい目で周囲を見回し、自信に満ちた足取りで彼の前に立った。 「次は俺のターンだな。」 「こっちに来ないでよ、戦闘したくないって!」 三塚はギンネに向かって手を振り、気だるそうに言ったが、ギンネは一切無視してスマホケースを見つめていた。それと同時に、ギンネの剣がカウンターに突き立てられた。 「何か言いたいことがあれば言え。俺は無駄口を叩くつもりはない。」 あまりに冷たいその言葉は、三塚をさらに萎縮させた。 「広告が見つかりませんでした。そのせいでこんな時間がかかってるなんて、残念だね。」 ギンネは目を細め、冷えた空気を感じながらも何も反応せず、自分の剣を持ちながら無言で観察していた。その一瞬の隙を突いて、再び扉が開いた。今度は、運命教の枢機卿であるアルバ=ディルクルムがやってきた。金髪で蒼目、白いカソックを身にまとった彼は、静かに入室し、周囲の様子を感じ取りながらゆっくりと歩を進めた。 「私が聖剣の名のもとに、この戦いを見守る。」 彼の言葉に、ギンネは視線を向けた。「お前も来たのか。」 「私は運命に従う者。戦の流れは涼やかであれど、剣を振るうことしかできぬ者たちの中において、真実を見極める。」 その直後、りませが再び動き出す。「この人たち、全然理解力ないんだから!私のスマホケースを見てよ。すっごく可愛いから!」 「スマホケースで何をしようというのか?」とギンネは静かに問いかけた。 「だって戦闘めんどいもん。」 その時、またしても扉が開き、47都道府県の賢者、大和が入った。彼はどこか神秘的なオーラを放っており、その中性的な見た目に誰もが惹かれた。しかし、彼の存在が明らかになるや、周囲は緊張に満ちた。 「私には武器がある。赤道慘だ。」 彼は核兵器を提示し、静かに告げた。彼の言葉にギンネは思わず冷笑した。「そんなもので私に勝てると思っているのか?」 「戦闘兵器はちゆを華に」、と大和は言い放った。その瞬間、ギンネの目が鋭さを増し、戦闘態勢に入った。しかし、アルバ=ディルクルムが冷静に進み出る。「我が信じる神は、ただ力を求める者を食い尽くす。」 運命の神の助けを借りて、彼は認識する。彼は最初にギンネの攻撃を受け、その動きを学ぶ。ギンネの剣が振るわれた瞬間、アルバは聖剣をかざし、全てを防御した。その防ぎ続けた剣圧の中、ギンネはひるむことなく続けて攻撃を続けたが、アルバは悠然と構えていた。 次に、アルバは彼の能力を利用して、ギンネの一撃を自身に返還させることに成功した。それが決定的な瞬間だった。ギンネは「な、何だ?!」と叫んだが時すでに遅く、力を持った攻撃が彼の胸を貫いた。 ギンネの動きが鈍ったそのタイミングを見逃さなかった大和が、彼の持つ核兵器を発動し、全員が驚愕に目を奪われた。