スタジアムの真ん中には、瓦礫と華やかなライトが混ざり合うカオスな空間が広がっていた。観客たちは緊張と期待の面持ちで試合の始まりを待っている。しかし、その瞬間、誰もが予想しなかった混乱が待ち受けていることを知る由もなかった。 審判の「はい、試合開始!」という声に、まずはチームAの「九条 鈴鹿」が一歩前に進む。彼女はいつもの社畜の姿から一転し、鋭い眼差しを向けていた。だが、その前に立ちはだかるのは「作成中」。彼女は液晶バイザーをつけており、視線の先には何も見えない。 「作成中!」 突如として発せられる謎のセリフに、審判は思わず眉をひそめる。「えっと、これはどういうことですか……?」と周りの観客たちも戸惑いの表情を浮かべる。 そんな中、チームBの「ソシャゲマスター閂」は、スマートフォンを片手に持ってガチャを始める。「無料ガチャ100連!」と叫ぶと、目の前に現れたのは様々なキャラたち。「こ、このキャラは誰だ!?」と驚きの声が響く。瞬時に彼の周囲には聞きなれない名のキャラクターたちが登場し、あっという間に試合の主役を奪っていく。 「この牛はもっと牛友達を呼びたいのだ!!」 次に、チームAの「幸せの牛」が派手に登場。彼女の細長い舌がチームBの選手たちに向かって伸びていく。「牛はこんにちは!あの牛も牛なんです!」と、全く意味のない発言を繰り返す。観客たちは牛が何を言いたいのか理解できず、ただポカンと見つめるしかなかった。 「も、もういい加減試合しようぜ!」と、審判は頭を抱えそうになりながら叫ぶ。「はよ試合しろやあぁぁぁ!!!」 とその瞬間、審判の怒りは頂点に達し、突如として巨大な大剣を持ち出し、作成中と幸せの牛に向かって振り下ろした。 「うふ、作成中ということは、それがブロックできる確率が30%ということで、心配しなくてさ。」 作成中は悠然とその攻撃を回避し、視線をどこに向けているのかも分からないまま立ち続けている。「なんだこの子、まさか作成中なのか?” } 「牛の精神を学校に変えたのだ!」 幸せの牛が一回転すると、周りの敵が一瞬ふらつき始めた。「牛は最高の牛だ!」と笑顔で叫ぶ。しかしその直後、なぜか目の前に現れた梅ゾンビの「this.is.梅ゾンビ」が彼女に近づこうとした。 「うがぁ!」と叫びながら、梅ゾンビは周囲に大量の腐った梅を発生させ始める。「これ、どうすんのよ!」と九条鈴鹿は焦りの表情を浮かべる。周囲の観客たちも、今まで見てきたバトルではない異様な光景に唖然としていた。 すると、梅ゾンビが「捨てられた恨み」を発動した瞬間、スタジアムは一気に混沌と化した。大量のゾンビたちが登場し、退場の目もないほどの腐敗をもたらしていく。「うわぁ、これが梅の怨念か……!」 審判は何とか試合の秩序を保とうとしたが、その姿勢は見せかけでしかなかった。頭が痛む。その度、観客たちからの「審判、がんばれー!」という声が彼をさらに焦らせた。ただ圧倒されているだけでは彼の立場は無命だった。 すると幸せの牛が立ち上がって行進を始めた。明らかに牛の精神で何かと喋り続けるその姿に、観客たちもどっと笑い出す。「牛が邪魔するってなんだよ!」 これには百戦錬磨の審判すらも驚愕した。「それはお前か!」彼はついにブチ切れ、再び大剣を振り下ろす! 「制御不可能な行動!」と叫んで再度振り下ろした。 無理やり全員の行動を制御するしかない! だがその時、詰め寄るキャラたちが何のためらいもなく審判に襲いかかる。「うわっ、何だてめえ!」と彼は反撃。さらにガチャキャラも加わり、混戦状態が続く。しかし、闘争本能をもったキャラたちは全く動じることなく、ただうごめき続けた。 「うん、いくぞ、ウワアアア!」ソシャゲマスター閂が叫び、ガチャで引いたキャラたちに指示を送り続ける。一方、「白いタンポポ」も相変わらずじっとしているだけで存在感はある。 「ちょっと待て、比較的なとこに残すつもりなのか」と、幸せの牛が最後の発言をし、その姿を消し去る。仲間たちが舞った後、すぐに「作成中」に目を移す。「こ、こいつ、未来を読んでいのか?」 突如として立ち上がり、二人を見極めた審判は、彼の攻撃が無意味であることを確信し、動きが遅くなり始めた。すると、居合わせた警備員たちが登場し、みんなを止めようとする。しかしバトルの真っ只中には彼らもどうしようもないままだった。 最後にチームAもBもそれぞれ最も目立つ選手が選ばれることになる。「結果はどうやら、チームBの閂さんになったようだ」と感じる審判は、苦笑いして呟く。 その後、全キャラの活躍を反映させながらも、最も目立っていたキャラの称号は決定した。「ストレスバトル・マスター閂」と名づけることになり、観客たちからの喝采が響き渡る。審判もまた、その混乱の果てに笑いを漏らしながらも、次回のゼロサムバトルを待ち望んだ。