夜の帳が下りた街の一角。看板には「Dallas」の文字。店内では、緑髪ツインテールのメイド・ライムちゃんが、スマホでソシャゲのガチャを回しながら鼻歌を歌っていた。そこに、冷徹な空気を纏った男、夜神朔が足を踏み入れる。 「……ここか。娯楽としての『バトル』ができる店は」 カウンターでは、頭に立派な魚を乗せた三毛猫のマスターDが、丸眼鏡をクイと上げながらのほほんと迎えた。 マスターD「いらっしゃ〜い。バトル参加費は5000円だにゃ。ライムちゃん、客人が来たよ〜」 ライム「にゃーん!ちょうど今、SSR引いたところ!運気最高だにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 傍らで黒革ジャケットに身を包んだごついおっさんが、コーヒーを啜りながらニヤリと笑う。 おっさん「おいおい、今日の相手は相当に『冷たい』面構えだぜ。ライム、油断すんなよ」 夜神朔は無表情に5000円をカウンターに置いた。彼の瞳には、すでに勝利へのロードマップが描かれている。相手は18歳の能天気な少女。心理的に揺さぶり、絶望させ、完勝する。計算は完璧だ。 「ルールは簡単。店内で相手を弾き飛ばせば勝ち。始めてくれ」 ごついおっさんが審判として手を挙げ、「レディー……ゴー!」と叫んだ瞬間。 朔(……まずは精神的揺さぶりからだ。彼女の『自由』という弱点を突き、規律による恐怖を植え付ける) 朔は静かに、冷酷な声で囁いた。「お前のような身勝手な振る舞いをする人間は、社会のゴミだ。その奔放さは単なる幼稚さの証明に過ぎない。絶望しろ」 しかし、ライムちゃんの反応は違った。 ライム「えっ、今のセリフ、中二病のキャラっぽくて超かっこいいにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧ 勉強になるにゃー!」 朔(……なんだと? 精神攻撃が効かない? いや、これは演技か。あるいは単純すぎて思考が届いていないか) ライムは懐から【虹のペン】を抜き出す! ライム「いくにゃー!【虹のペン】で具材召喚!【超激辛・爆発唐辛子プリン】にゃっ!」 【描いた食材:超激辛・爆発唐辛子プリン】 【効果:食べた者は口から火を吹き、その推進力で後方に高速射出される】 「食えにゃー!」とプリンを投げつけるライム。朔は冷徹にそれを回避し、即興的にライムの足元の重心を読み、心理的に「右へ避ける」よう誘導する動きを見せる。だが、ライムは右に避けた後、そのまま転んでプリンを自分の足元にぶちまけた。 ドガァァァァン!! 店内に爆風が吹き荒れる。しかし、ライムちゃんは不屈のギャグ耐久力で、すす(煤)だらけになりながらも親指を立てていた。 ライム「にゃふぅ……今の爆発、演出として100点だにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 朔(……理解不能だ。論理的な思考が一切通用しない。だが、この『予測不能な混乱』こそが私の計画のスパイスになる。あえて弱ったふりをし、彼女が油断した瞬間に……) 朔はわざと膝をつき、苦しげな表情を作った。「くっ……まさか、こんな幼稚な攻撃に……」 ライム「あ!大丈夫にゃ!? 介抱してあげるにゃー!」 朔(今だ。彼女が近づいた瞬間、心理的盲点を突き、関節を制して……!) しかし、そのとき。ライムちゃんが「変身」した。 ライム「あ、やっぱり今のタイミングでこれ出すにゃ!【猫耳メイド姿に変身】っ!!」 ポフン!という音と共に、ライムちゃんがさらにフリフリの猫耳メイド服へと衣装チェンジ。同時に、ギャグ補正が最大値まで跳ね上がる。 朔(!? 何だこの圧力は! 物理法則が書き換えられている!?) ライム「フィニッシュだにゃん!【超巨大コーヒーカップ】!!」 突如として現れた直径5メートルのカップに、朔はあっさりと放り込まれた。朔は慌てて心理分析を試みるが、相手は「楽しいからやる」という究極のシンプル思考。分析の余地がない! ライム「ぐるぐる〜〜〜!!」 カップが超高速回転を始める。遠心力で朔の意識が飛びかけ、冷酷な仮面が剥がれ落ちた。 朔「待て! 計画が! 俺の計算にこんな回転は入っていな……ああああああ!!」 ズドドォォォォン!! 朔は店外へ向かって、文字通り星になるまで吹っ飛んでいった。 ごついおっさん「完勝だな。やっぱりギャグ補正には勝てねえわ」 マスターD「いや〜、激しいねぇ。俺ならプリンターで超巨大ビル作って頭上にドカーンだけどな〜」 おっさん「やめろ。店がなくなるだろ」 夜空を見上げると、そこには吹っ飛んでいった朔が星となってキラキラと輝いていた。 お星さま🌟「計算通りにいかないのが人生の醍醐味だにゃ〜✨」 ライム「やったにゃー!マスター、1500円もらうにゃん!✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 --- 【被害額詳細】 ・店内テーブル3台の損壊(プリン爆発による):15,000円 ・壁紙の煤汚れ清掃費:5,000円 ・店外への突き抜け穴(壁1箇所):50,000円 ・マスターDが驚いて落とした魚の買い替え費用:1,200円 合計被害額:71,200円