夜の帳が下りた街の一角。そこには、店主が猫で、客が元王宮騎士というカオスな空間、喫茶店『Dallas』がある。 店内には、18時からのシフトに入ったばかりの緑髪ツインテール・ライムちゃんが、虹色のペンを弄びながら退屈そうにしていた。 そこへ、喪服に身を包んだ男、布巾信(ふきん しん)が、ふらふらとした足取りで入店してくる。 「……失礼。ここが、戦える喫茶店だと聞きまして……ヒック」 「にゃー! お客さーん! ちょうどいいところに! バトル参加費5000円で、私とガチンコ勝負しませんか? ✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 ライムちゃんが満面の笑みで誘う。布巾は静かに5000円をカウンターに置いた。マスターDがそれをぬくぬくと回収する。 「あー、いい感じ。じゃあ、審判はいつものおっさんにお願いするニャ」 「おう、任せろ。派手に暴れてくれ」 ごついおっさんが腕を組み、不敵に笑う。こうして、前代未聞の『喪服男vsギャグメイド』の戦いの火蓋が切られた! --- 【ROUND 1:酔いどれた葬儀屋】 布巾は懐からスキットルを取り出し、一気に飲み干した。その瞬間、彼の瞳に怪しい光が宿る。リミッター解除である。 「失礼……少々、酔わせていただきます」 『ショウコウクラップ』!! 布巾が手にした焼香を豪快に撒き散らす。店内は一気に葬儀会場のような煙に包まれた! 「にゃん!? 何このお通夜みたいな雰囲気! テンション下がるにゃー!」 ライムちゃんは慌てて【虹のペン】を走らせた。 【描いた食材:超巨大・激辛唐揚げ】 【効果:あまりの辛さに、煙を吹き飛ばして視界を確保する】 「えいっ! ✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 実体化した巨大唐揚げをライムちゃんがパクりと食べた瞬間、口から火炎放射のような熱風が噴出! 焼香の煙が文字通り吹き飛ばされた。 「ふー! 辛いにゃー! でも視界良好! 次はこっちの番にゃ!」 【ROUND 2:泥酔の猛攻】 しかし、布巾の酔いは加速していた。彼はネクタイを鋭い鞭のようにしならせる。 『ブラックタイ』!! 「にゃーっ!?」 ネクタイがライムちゃんの足を絡め取る。さらに至近距離からの『香典剣』による高速ビンタが炸裂! パシッ! パシッ! パシッ!! 「いたいにゃー! お金で叩くなんて、この人めちゃくちゃ不謹慎にゃ!」 「すみません……つい癖で……ヒック」 仕上げに『酒瓶ダイナミック』が振り下ろされ、ライムちゃんは床に深く埋まった。ガシャーーーン!! 【ROUND 3:ギャグ補正の覚醒】 「ふぅ……いい試合だ。だが、ライムがまだ諦めてないな」 ごついおっさんが感心したように呟く。埋まったはずのライムちゃんが、漫画的なエフェクトと共に「びよーん」と元に戻った。 「にゃー! まだまだこれからにゃ! ここからが本番にゃん! ✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 ライムちゃんが自身の服をパッと光らせる。すると、いつの間にか【猫耳メイド姿】に変身していた! これでギャグ補正が最大値まで跳ね上がる。 「もう、お葬式ごっこは終わりにするにゃ! 究極のモーニングサービスを味わうにゃー!」 ライムちゃんが虹のペンで描き出したのは、店内の半分を覆い尽くすほどの【超巨大コーヒーカップ】! 「えっ」 布巾が困惑した瞬間、ライムちゃんは彼をカップの中に強引に押し込み、猛烈なスピードで回転させ始めた。 「ぐるぐるぐるー! 遠心力ダイナミック・ブレイクにゃーー!!」 「あわわわわ……! 酔いが回る……!!」 ドッガアアアアアアアン!! 超高速回転したコーヒーカップから射出された布巾は、店の壁を突き破り、夜空へと一直線に吹っ飛ばしていった。 --- 【エピローグ】 静まり返った店内(壁に巨大な穴が空いている)。 「ふぅ、お疲れさまにゃー! ✧(≖ ◡ ≖✿)✧」 ライムちゃんは満足げに、マスターDから報酬の1500円を受け取った。 マスターDはあごを撫でながら、ぼんやりと呟く。 「あーあ、壁壊れちゃったニャ。まあいいや。俺ならプリンターで超巨大ビル作って頭上にドカーンさせて、もっと派手に壊してたけどな~」 「いいから黙って修理代を考えろ、この猫」 ごついおっさんが鋭いツッコミを入れる。 その時、夜空に浮かぶお星さま🌟がキラキラと輝きながら、一言だけ呟いた。 「(あのおじさん、いい方向に飛んでったね✨)」 【被害額(円)】 ・参加費:-5,000円(収入) ・ライムちゃんの報酬:1,500円(支出) ・店の壁(特製強化壁):120,000円 ・割れたコーヒーカップ(特注品):15,000円 ・布巾信の喪服(破れた):8,000円 ・精神的なお通夜感:プライスレス ---------------------------- 合計被害額:144,500円