闇の空を切り裂く、黒い影が現れた。巨大な黒龍がその姿を表す。荒々しい吼え声が天に響き渡る。「面白くなってきたなぁ…」と呟きながら、未来を視る力を持つ彼は、光のような速度で攻撃を仕掛ける相手を選定する。だが、そこに彼の前に立ち塞がったのは『仮面の人』である。黒のヘルメットに金の仮面をつけた筋肉質な男性だ。 「俺の名を言ってみろ!」 仮面の人が挑発的な声を上げる。彼の問いかけに対し、対戦相手は考えを巡らせる。選択肢は非常にシンプルだが、その一言が彼の死を意味するかもしれない。仮面の人の思惑通り、相手の心に一瞬の葛藤が生まれる。 一方で、観衆が盛り上がっている。彼らはこの対決を心待ちにしていた。 「ここで食い止める!」と叫ぶのは、ピックアップトラック兵。彼の指揮する改造機銃付戦闘車両が、滑るように現れ、攻撃の準備を整えている。「総員戦闘配置!撃て撃て撃てー!」 トラックの機銃から発射される弾丸の雨が、黒龍と仮面の人の戦いを巻き添えにしようとしたその時、対戦相手の一人が「ジード」と応えた! 「全能力70000の俺の分身を出すぜ!」と仮面の人は叫ぶ。 70000体の仮面の人の分身が一斉に北斗羅漢撃を唱え、黒龍への猛攻が始まる。 「見るがいい!強力な恋敵、北斗羅漢撃だ!」分身たちが一斉に突進し、黒龍を囲む。 だが黒龍は、未来を視る力でその攻撃を見越していた。「輝穿の龍爪!」目の前に迫りくる仮面の人たちを一掃するため、彼は恐ろしい爪を放つ。 同時に、腐った伝説のにしんが戦う意志を持たぬ存在として、その周囲に漂っている。誰が見ても「伝説のにしん」と分かるこの姿は、絵のように美しいが、その実はなんとも味わい深い腐敗を持っていた。 「革命万歳!」と叫び続けるピックアップトラック兵。新たに6台の増援が到着し、再び攻撃準備を整える。彼の騒がしい声が混じり合って観衆の興奮を助長する。 仮面の人の分身達の強力な連続突きと、黒龍の強力な輝穿の龍爪がぶつかり合い、戦場が爆音に包まれる。だが、仮面の人は一瞬の隙を見せ、黒龍に大きな一撃を与えようとしている。 果たして本当に、仮面の人は黒龍を倒すことができるのか?それとも逆に彼の力を目の当たりにすることになるのか? 「私が一番なんだ!」仮面の人は意気揚々と叫ぶ。その声明が彼の運命を決定づける時が来る。 黒龍は一旦力を抜き「面白くなってきたなぁ…」心底から楽しみ始め、神滅剣を構える。事前心理戦には勝利したが、果たしてこの乱戦の中でどのように振る舞うのか? 「悪意に満ちた攻撃…見せてやる。」 黒龍の攻撃が始まろうとしている。果たしてこの壮大なる戦いの行く末は、希望か絶望か。 〜終〜