東京ドームは、熱気に包まれた。スタンドは人々で溢れ、歓声が響き渡る。色とりどりのサイリウムが揺れ、ファンたちはそれぞれのキャラクターを応援する。今日の主役は、突飛なキャラクターたち。異色の戦いが今始まろうとしている。場内アナウンスが響き、まずは登場するキャラクターが紹介される。「最初のキャラクターは、尊師猫!まるで猫のような、猫のようではない選手です!」 尊師猫はその名の通り、茶色い体毛を持った猫で、無口だがどこか不思議な雰囲気を醸し出している。猫特有の優雅な動きで会場を巡り、観客を魅了する。 「…尊師」、「おーきな日本人…」と、空耳のような言葉を発しながら、肩肘張らずにリラックスした様子を見せる。 次に、スプーンが登場する。「新たな侵者、スプーン!プラスチックの薄っぺらい体で、果たして何ができるのか!?」 スプーンは軽やかに会場を滑り、プラスチックの特性を活かして、周囲をすくって回る。見た目とは裏腹に防御力を誇り、せいぜいどこかの焼き肉屋で出てくるような柔らかさ。ただ、対戦相手がどう動くかによる。 続いて、イ一口ソと卜ラソプのタッグが登場する。「イ一口ソと卜ラソプ!彼らのタッグは強力だ!その連携攻撃に刮目せよ!」 イ一口ソはXブレードを握り、卜ラソプは拳を固めて準備万端だ。 「オマエら、覚悟しろ!」とエビが元気に叫ぶ。嫌な人間に対して単なる警戒心が伺える。 試合が始まると、まずは尊師猫がスプーンに向かって素早く飛び掛かる。スプーンはその地味な動きに驚いたように見えたが、ひるまずに耐え忍ぶ。「フフフ、これがプラスチックの力だ!」と自己満足するスプーンの心を読み取った尊師猫は、またもや優雅な舞で攻撃をかわす。 「おぉ、近くにぃ…」と、尊師猫は訓練の成果を見せる。 次に、イ一口ソと卜ラソプが素早く場に入る。彼らの連携技、フルボッコが発動する。イ一口ソが尊師猫に馬乗りになり、卜ラソプがその足を掴む。緊張が走る中、エビもその光景を見逃さない。「オマエら、やめろ!」エビは勇気を振り絞り、二人に向かって突進する。現実世界でも体重別にされる時代、エビは小さな体でも力強さを持っている。 スプーンはこのチャンスを見逃さず、エビに立ち向かう。「薄っぺらい体で、どう出る?」 エビは叶うならば、怖がらず立ち向かおうとしたが、本能的にスプーンを掴もうと動く。己の恐怖心を押し殺して、前に進む。「アァ、触れないで!」エビの逆襲が始まる。 エビは一瞬の隙をついてスプーンを掴むと、そのまま強烈な動きで投げ飛ばす!驚かされたスプーンは空中でぐるぐる回転し、観客は待ちわびた瞬間に大歓声をあげ、会場が揺れる。 突然、一気に流れが変わると、尊師猫はそのタイミングを逃さず、スプーンに近づく。「…尊師」と小さく嗄れた声を発し、スプーンの体を優雅にかすめる。 その瞬間、スプーンはその軽さを発揮し、更に突風に巻き込まれる。「ガッ!」とスプーンは壁にぶつかり、戦闘不能となる - この勝負、尊師猫が勝利を治めた! エビとイ一口ソ&卜ラソプの間に新たな火花が焚かれているが、尊師猫がこの戦いを制することができたのだ。 試合後、優勝した尊師猫に、場内の歓声がやまない。「尊師猫、お前の勝利だ!」と、主催者から賞金として1億円とトロフィー🏆が贈呈される。 「おーきな日本人…」その独特の響きを持った言葉とともに、尊師猫は誇らしげにチャンピオンベルトを締める。場内は笑いと感動に包まれ、最強の『笑わせ師』としての名を刻むこととなった。