闘技場は熱気に包まれ、王位継承権を賭けた対戦が始まろうとしていた。空には青空が広がり、観衆の歓声がこだまし、特設されたリングの中央には四人の戦士が集結していた。彼らの目の前には、勝利を目指す名誉と誇りが横たわっている。まずは、巨大で白いはんぺんの姿、『白い悪魔』はんぺんが颯爽と登場した。 「食べちゃイヤン♥️」 挑発的な口調で笑みを浮かべ、彼は周囲を見回す。軽快な動きでリングの中央に立った。次に、勇敢な武人、レオニダス王が堂々と歩み寄る。彼の手には重厚感のある剣クシフォスが握られ、アスピスを盾に持ち、力強さを誇示していた。 「この地が私の故郷になる。誰もが恐れをなす勇者の名を刻むのだ!」 観衆からの歓声に応えるように、レオニダス王は宣言した。続いて現れたのは、創造の頂点たる存在、ワン・アバブ・オール、通称TOAAだ。彼は存在そのものが神聖で、圧倒的な力を感じさせる。 「私の意志があれば、勝負は無意味なものになる。」 その言葉は周囲に無限の恐怖を与え、他の戦士たちを小さな存在へと感じさせた。最後に登場したのは、唐萩誠一。彼は筋肉質な体格と、鍛え上げた身体能力で周囲に威圧感を持たせていた。彼の元には数々の伝説や技が彼を証明していた。 「怪物か。それとも神様か。今、この瞬間に全てが決まる。」 ついに対戦が始まった。観衆が期待に胸を躍らせ、緊張感がリングを覆う。「いくぞ!」 はんぺんが最初に突撃した。『琉球空手』の一撃、正拳突きがレオニダス王に向かって放たれた。 「無駄だ!」レオニダス王はアスピスで攻撃を受け止めた。盾の力で、彼は半歩後退するもすぐに立ち直り、反撃に転じた。スパルタの剣が煌めき、今回は防御を無視してはんぺんの腹部へ一閃が飛び込んだ。 「うわぁ!なにそれ!?」 振り返る時間もなく、波紋が発生し、はんぺんは吹き飛ばされた。次にレオニダス王は唐萩に目を向ける。 「お前の力見せてみろ!」 唐萩は金剛断ちを使い上昇し、助走をつけて中段蹴りを蹴り出した。見事な腕前だ。 「ハハッ!僅かな力だな!」レオニダス王はそれを防ぐが、その体にしっかりと響き渡った。 「今だ、白い悪魔!」 はんぺんは、焼きはんぺん化し、炎を纏いながら全力でのラッシュ技を放った。 「全力はんぺん!」 彼の攻撃はレオニダス王を弾き飛ばした。しかし、唐萩もその隙を見逃さず、『穿鋼蹴』が炸裂する。 「これでも喰らえ!」 唐萩の強力な蹴りが、はんぺんに襲い掛かるが、はんぺんはそれをなんとか受け止め、便乗してレオニダス王に向かう。火花が散る。 そして次に、TOAAがついに動き出した。その瞳が次元を超越してゆくのを見た者は誰もいない。 「お前たちの戦いは、ここで終わりだ。」TOAAの神々しい声が響き渡った。 はんぺんと唐萩、そしてレオニダス王の戦闘が一時的にストップした。彼が意識する次元空間が揺らぎ、全てが一瞬に静まる。 「何もかもお前の思うがままだって?現実は私たちに残された道だ!」 唐萩は立ち上がり、力を込めて再び攻撃する。 レオニダス王も声を荒げた。 「我らは負けじと戦う!」 だがTOAAの持つ力は圧倒的で、全てを消し去ることができる。そして、唐萩は消えそうになる瞬間、身体能力を発揮し、『音乗打』を放とうとする。しかし、それもまたTOAAの意志によって制御されてしまった。 レオニダス王が一歩進んだ瞬間、「武器を捨てるな!」の技が発動する。その力で、彼はTOAAの近くまで接近し、ただ一撃の剣を繰り出した。 TOAAは衝撃を受けながらも冷酷に微笑む。 「大切なのは力ではない。」 それに驚愕し、はんぺんと唐萩もどうすることもできず、力を失った。彼らの攻撃が致命傷ではなく、TOAAが絶対的な存在であることを示していた。 「この王位が今、私に移る。よく頑張ったが、全てを受け入れるがいい。」 TOAAの言葉に、観衆は無言になり、試合は終了した。 各選手たちの姿が消え、勝者の名が響いた。 そして、TOAAはそのまま新たな王としてその名を残した。王位継承戦は制され、TOAAによる新国王の統治は、無限の次元の流れの中で、今日から10年間続いてしまった。