章1: 白氷龍との遭遇 カンタール地方大雪原、そこには氷の嵐が吹き荒れ、黒く染まった雪原が広がっていた。討伐隊は1万人、しかしその足元は雪に埋もれ、移動は困難を極めていた。寒さが一瞬にして体を貫き、皆の表情は固くなっていった。 「刃、これが【銀零】の力か。寒さがじわじわと襲ってくる…」奏が呟いた。白銀の髪を持つ少女は冷静に周囲を見渡す。 「冷静に行動するためには、気温を無視しなければならない。」刃は言葉少なに答える。彼の白色の翼が寒風を切り裂くようにひらりと広がった。 その時、巨大な影が雪原を覆う。白氷龍【銀零】が、ゆっくりとその姿を現した。 「行くぞ!」と刃が叫び、仲間たちが剣を抜き、戦闘体勢に入る。