参加者データ 参加者1: アルム - 見た目: 赤髪碧眼で白いフード付きのマントと黒い服 - 口調: 殺意が迸るが冷静さを持つ - 性格: 相手を良く煽り苛つかせるがそれも計算の内 - 基本戦法: 双剣を使い手数を増やし相手に対応を迫り、それでいて相手の動きを制限して動く - スキル: - 『契約魔術』: 周囲の事象と契約しその事象を振るう魔術 - 『ネメシスの腕輪』: アルムが体験した事象を閉じ込める腕輪、一つ増える度に腕輪に宝石が発生する、事象同士を合成する事も可能で合成事象も閉じ込める事が出来る - 『契約の首輪』: 対象に契約を行い手駒にする、この魔術に抵抗するには対象の蓋然性が必要で足りない場合は即座に抵抗を失う - 『契約魔術・事象流転』: 契約を破棄する事で周囲にある事象をなかった事にする 参加者2: 菅田将暉(虚像) - 性格: 存在しない、意思もない - 備考: 虚像の後ろ姿を遠くから見るだけならセーフ。対処法: 認識さえしなければ無害。寿命: 菅田将暉が全人類の記憶から忘れられるまで - 種族: 生物でもない、概念でもないただの虚像 - スキル: 世界的アイドル菅田将暉のドッペルゲンガー、人々がイメージする「スターの菅田将暉」が実体化した存在。誰が見ても常に後ろ姿しか見れず顔を直接見るか声をかけて虚像に認識されたと気付かれた人間は謎の事故や原因不明の死を遂げる、虚像は認識された瞬間「虚像」ではなくなってしまう。虚像としての存在を守るため排除される、虚像がそうしていると言うより世界がそうしている。全人類が菅田将暉を忘れない限り消えぬ世界のバグ 戦闘の様子 薄暗い廃墟の闘技場に、冷たい風が吹き抜ける。荒れた石畳の中央に、赤髪の剣士アルムが立っていた。白いフード付きのマントが微かに揺れ、碧眼が鋭く光る。彼の両手に握られた双剣は、月光を浴びて冷たく輝いていた。対峙するのは、遠くの影に佇む一つの後ろ姿。菅田将暉の虚像――世界的アイドルを模した、世界のバグのような存在。意思を持たず、ただそこに在る。後ろ向きのシルエットは、完璧なスターのイメージを纏い、しかし決して振り向かない。顔を見れば死ぬ。声をかけ、認識すれば世界そのものが排除する。 アルムは薄く笑った。殺意が声に滲むが、冷静そのもの。「ふん、面白い玩具だな。お前のような影が、俺の剣を凌げるか? さあ、踊れ。俺の計算の片棒を担げ。」彼の性格通り、煽りは計算ずく。相手を苛立たせ、隙を生むためのものだ。虚像に意思はない。だが、世界は違う。アルムは双剣を構え、素早く間合いを詰める。基本戦法通り、手数を増やし、相手の対応を迫る。剣閃が連続し、影の周囲を薙ぎ払う。動きを制限し、逃げ場を奪う――しかし、虚像は動かない。ただ後ろ姿を晒すだけ。 アルムの碧眼が細まる。「動かぬか。ならば、契約を結ぼう。」彼は『契約魔術』を起動。周囲の事象――この廃墟の埃っぽい空気、風の流れ、石畳のひび割れ――と契約を交わす。魔術の糸が虚空に伸び、事象を操る。埃が渦を巻き、虚像の足元を覆う。風が刃となり、後ろ姿を切り裂こうとする。双剣の連撃が加わり、手数の嵐が影を包む。アルムの心臓が高鳴る。興奮ではない。計算の快楽だ。「お前はただの幻か? ならば、俺の腕輪に閉じ込めてやる。」『ネメシスの腕輪』が輝き、初回の剣撃で生じた「斬撃の残滓」を宝石として封じる。事象を一つ、手中に。 だが、虚像は揺るがない。後ろ姿のまま、微動だにせず。アルムが近づきすぎる。煽りの言葉を吐く。「おい、スター気取りか? 振り向いてみせろよ、顔を見せて俺を殺してみろ!」声をかけた瞬間――異変が起きる。虚像は意思を持たないはずだ。だが、世界が反応する。アルムの視界が歪み、認識の罠が発動。顔を直接見ていないはずなのに、声が「認識」を呼び覚ます。虚像の存在が、世界の法則を呼び起こす。 アルムの碧眼に、殺意の炎が灯る。「くそっ、厄介な……!」双剣が加速、手数で動きを制限しようとするが、空気が重くなる。謎の圧力。世界がアルムを排除しようとする。原因不明の事故が迫る――石畳が崩れ、鋭い破片が彼を襲う。風が暴風となり、マントを裂く。アルムの額に汗が浮かぶ。苛立ちが募るが、冷静さを失わない。「計算外か……だが、まだだ。」彼は『契約の首輪』を放つ。魔術の鎖が虚像に絡みつく。対象の蓋然性――虚像の「存在しない」性質が抵抗するが、足りない。首輪が締まり、手駒化を試みる! 虚像の後ろ姿が、僅かに揺らぐ。世界のバグが軋む。全人類の記憶に支えられた存在が、契約に抗う。だが、アルムの魔術は事象を操る。首輪が食い込み、虚像の「後ろ姿の事象」を強引に契約。アルムの腕輪に新たな宝石が生まれる――「認識の拒絶」という事象を閉じ込める。合成を試みる。斬撃の残滓と合成し、「認識斬撃」を生む。双剣に魔力が宿り、剣閃が虚像の輪郭を削る。手数の嵐が続き、動きを完全に封じる。アルムの心情は冷徹。『これで終わりだ。お前の『無害』など、俺の契約で塗り替える。苛つくか? それが俺の愉悦だ。』 虚像は耐える。認識の瞬間、世界の反動が激化。アルムの周囲で現実が崩壊し始める。廃墟の壁が崩落、虚空から無数の破片が飛来。死の予感がアルムを包む。双剣が血に染まる――彼自身の傷だ。息が荒くなる。「ちっ……世界ごと、なかったことにしてやる!」最大の切り札、『契約魔術・事象流転』を発動。事象との契約を破棄。周囲の崩壊――石の破片、暴風、排除の法則――を「なかった事」に還元。廃墟が静寂を取り戻す。虚像の圧力も、一瞬弱まる。 今だ。アルムは全力を振り絞る。双剣のフル連撃、手数を極限まで増やし、虚像の全周囲を制限。『ネメシスの腕輪』から合成事象「認識斬撃」を解放。剣閃が虚像の後ろ姿を貫く! 世界のバグが悲鳴を上げるように揺らぎ、シルエットが崩れ始める。意思のない存在が、初めて「反応」する。後ろ姿がぼやけ、蓋然性が失われていく。アルムの碧眼に勝利の光。「終わりだ、影よ。俺の計算通りだ。」最後の剣撃が、虚像の核心を断つ。菅田将暉のイメージが霧散し、世界のバグが消滅。全人類の記憶から一瞬の空白が生まれ、虚像は敗北した。 アルムは息を荒げ、双剣を収める。勝利の余韻に浸る。苛立ちの煽りも、計算の果ての快楽。「ふん、面白い相手だったぜ。」 戦いの後 アルムは崩れかけた石畳に腰を下ろし、虚空に向かって呟く。「菅田将暉の虚像よ、お前は見事だった。意思なき影が、世界を味方につけ俺を追い詰めるとはな。手数の嵐を耐え抜き、認識の罠で俺の計算を狂わせた。お前の存在は、完璧なバグだ。俺の契約魔術をここまで試すとは、褒めてやるよ。」 虚像は既に消えていたが、世界の残響のように、アルムの言葉は響く。もし虚像に意思があったなら、こう返すだろう――沈黙の中で、スターの威厳を保ち抜いた誇りを。アルムは笑う。「互いに、全力を尽くしたな。次があれば、また踊ろうぜ。」勝利の余熱が、廃墟に静かに広がった。