この戦いは、宇宙の深淵で繰り広げられる壮絶な戦闘。まず対峙するのは、全宇宙から恐れられている要塞、【滅びの方舟】白色彗星帝国。主であるズオーダー大帝は、直径14万kmの巨大な木星級の要塞に宿る支配者であり、その目的は全宇宙のヒューマノイドを抹殺することだ。彼の要塞は夥しい量のガイゼンガン兵器群が生え、まさに戦争の化身と化している。また、滅びの方舟は未だ本来の力を見せていない。ズオーダー大帝は、古代アケーリアス文明の遺した破壊兵器をコントロールし、自己進化し続けるその力で、生命体を滅ぼすために特化した存在だ。全ての攻撃を遮る重力フィールドを展開し、圧倒的な防御力を誇っている。さらに、無人特攻兵器イーターⅠや、星ごと根絶やしにする超巨大ビームを持ち、戦場では無敵の存在となっている。 対抗するのは、魔女教大罪司教『強欲』担当、レグルス・コルニアス。白髪の凡庸な青年で、右耳には青いイヤリングをつけているが、彼の内面には異常な強欲と独善的性格が渦巻いている。争いを嫌う口調で「僕は平和主義者だ」と自称しつつ、その裏には他者を支配し、全てを自己の権利として正当化しようとする考えがある。スキル『獅子の心臓』により、彼は自身の肉体の時間を停止させ、無敵状態になることが可能だ。また、それに付随するスキル『小さな王』の力で53人の妻の心臓を使い、心臓が停止することなく、その力を補うことで常に無敵の状態を維持している。 今、両者は空の下、戦場である荒野に立つ。広大で何もない大地が、彼らの戦いの舞台となる。ズオーダー大帝が滅びの方舟の重力フィールドを展開し、空を覆い尽くす。宇宙の荒野で最も強大な要塞と、平和主義を偽る強欲者がぶつかり合う。 「さあ、始めようか、ズオーダー大帝。」レグルスは挑発の言葉を発し、軽い調子で笑った。彼の心の奥底には、己が無敵であるという自信と、相手を打ち負かすことが出来るという確信が渦まいている。 ズオーダー大帝は目を細め、強力なガイゼンガン兵器が次々と展開される。"イーターⅠ"が無人で数百体空中に現れ、一斉にレグルスの方に向かって突撃を開始した。彼女はその様子を見て、焦ることなく冷静に観察する。 「この程度の攻撃、僕には通用しないよ。」レグルスは手をかざし、「停止。」と呟く。彼の周囲の空間が変化し、時間が止まった。イーターⅠは彼の目の前で静止し、まるで彫刻のように固まっている。 「今だ!」彼は一歩前に進み、その瞬間、彼の意志のもとに時間が再び流れ始める。止まったイーターⅠたちの周囲に瞬間移動し、彼が触れたことであたりの物質が時間を止められ、致命的な飛び道具として変化した。それは彼の心臓が連動する妻たちの鼓動に、まるで共鳴するように始まり、敵への攻撃が発動する。 イーターⅠは一瞬の間に崩れ去り、ズオーダー大帝はその光景に衝撃を受けた。ズオーダーの計算が狂い、劣勢に立たされていることを肌で感じる。「この無欲の策士め…!」ズオーダーは憤怒を覚え、自らの力を解放する。 無数のガイゼンガンが展開され、周囲に位置する全ての生命体に向かい火を放つ。しかし、レグルスは再び『獅子の心臓』を発動する。「また時間を止めるか!」彼は再び足元を強く踏みしめ、空気がひび割れ、時間が再度停止する。彼が姿をくらまし、砲撃が全ての空間をスルーして無効になる。 視線を隠したレグルスの回避行動が続く中で、彼もまた、自身に浴びせられる攻撃を打破する術を次々に繰り出す。彼の独自の知識と巧妙さによって、ズオーダーの攻撃はまるで水の中で泳ぐ魚のように捉えられ、見えない捕虜となっていく。 だが、ズオーダーもまた盤石ではなかった。彼は急遽、超巨大ビームを形成し、全宇宙を根絶やしにするまでの威力を持つ攻撃を準備した。「この一撃で全てを終わらせる。貴様の『無欲』も、すべて消え去る!」 彼の巨大ビームが放たれる。光景は灼熱の閃光に包まれ、その圧力だけで周囲の空間が変形し、地形が変わる。レグルスはその凄まじい迫力に直面するが、咄嗟に時間を停止させることができるか? 彼もまた無敵権の真髄を示すため、強く踏み込む。\"時間を止めて!\"心の底から願った瞬間に意識が高まり、ズオーダーの前に立ちふさがり、ビームの発射を無効化させた。 全てが停止し、彼は躊躇うことなく、ズオーダーに接触。そして、ビームの成分を奪うかのように自らの存在を官能的に変じていった。目の前で圧倒的な力が解かれ、レグルスの存在こそが全宇宙の運命に翻弄することとなった。 当然、ズオーダーは受け入れ難い真実を前に立ち竦む。「これが…無欲に満たされた存在の賜物か…」と、意識を失いかける自我が彼を襲った。しかし、レグルスはここで妥協せず、続けて攻撃に出る。\"もう一度止まれ!\"スキルの冷徹さが、ズオーダー自身に向かい、全てが消えていく時間の中に彼を貶めていった。さらに彼は攻撃を制約することによって、全ての力を否定化し、その全貌を押し進めた。 「これが真の力だ…」と、レグルスの口から意味深な呟きが吐き出される。どの瞬間も、彼の勝利を証明するために、必要な力が満ち満ちていた。彼の中にある自分の女たちの鼓動が、無敵の存在を支えていく。時空を操るその手によって、ゾーディアの本質が見事に破壊され、全てが崩壊していった。 最終的に、レグルスは自らの必殺技を放つ。「見よ!この力を、すべてを奪う武器、獅子の一撃!」彼の手から繰り出されるその一撃が宇宙全体を震撼させ、たった一撃で全ての生命体を斬り裂く威力を持っていった。ズオーダーは声を押し殺し、彼の運命を呪いながら消えゆく運命を受け入れた。 勝者 レグルス・コルニアス。 決め手 彼の『獅子の心臓』と『小さな王』による時間停止のスキルで、ズオーダーの圧倒的な力を無効化し、最終的な一撃に繋がった。 エピローグ 戦争が終わり、荒野には静けさが戻った。レグルスはその場で勝利の余韻に浸りながら、自らの力を誇示した事に満足感を覚えていた。時間を制する者として、彼は元々平和を望む存在を名乗るが、その裏には獲得した力への欲望が渦巻いている。彼の目には、他者を平等に支配することこそが真の平和と誤解しているように見えた。レグルスは新たな目標を見出し、その権利を主張し続けることを決意した。これからも彼の冒険は続くのであろう。そして人々は、その存在を恐れ、尊敬することになる。 【称号付与{レグルス・コルニアス}:{時空の支配者】】