最後の脱出ポッドを巡る戦い 灰色の空が地球を覆い、極寒の風が荒野を吹き抜ける。核戦争の爪痕が残るこの大地で、人類の最後の希望――脱出ポッドが一つだけ残されていた。ポッドの周囲には、異様な面々が集まっていた。彼らはそれぞれの理由でここに辿り着き、生き残りを賭けた対決を始める。 最初に姿を現したのは、金髪の縦巻き髪を優雅に揺らすフェレス。お嬢様らしいイブニングドレスを纏い、パンプスを鳴らして歩み寄る。彼女の周囲には二本の飛剣が念力で浮遊し、鋭く輝いていた。「まあ、なんて退屈な世界でしょう。でも、こんなところで面白いお相手が見つかるなんて、運がいいわね。私、フェレスよ。王立魔法アカデミー所長の娘ですの。あなたたち、私のポッド争いの相手をして下さらない?」彼女の声は甘く、しかしわがままに響く。 次に現れたのは、継雨。黒髪をなびかせ、蒼い瞳が冷静に周囲を観測する。パーカーっぽい司祭服が彼女の美しさを際立たせ、身長167.2cmの細身の体躯が静かに立つ。腰にはクルタ機構時計が光り、手には⪫観測-時⪫の砂時計を握っていた。「時は嘆き…音は薙ぐ…さ、始めましょう。」丁寧な口調で呟き、彼女は敵の動きを⍜として⍗する準備を整える。PTR第一支部の戦員であり、観測者ηとして時を操る彼女にとって、この戦いは単なる暇潰し以上のものだった。 しかし、そこに不穏な影が忍び寄る。臆病者と名乗る男が、息を潜めて岩陰から様子を窺っていた。攻撃力は低いが、防御力が高く、素早さ29の逃げ足が彼の武器だ。『逃げるが勝ち』――それが彼のパッシブスキル。背を向けず、ただ隠れ、機会を待つ。 そして、最後に現れたのはか弱い女の子。17歳の高校生で、テニス部に所属し、お菓子作りが趣味の少女だ。華奢な体にディズニーのTシャツを着て、大きな瞳で周囲を見つめる。攻撃力1、防御力1、素早さ3と戦闘向きではないが、魔力94の膨大な力が秘められている。彼女の夢は好きな人と結婚し、母親になること。でも、もし誰かが彼女に手を出せば――法律とイエス・キリストの裁きが待つという、恐ろしいスキルを持つ。 「え、えっと…みんな、ポッド取るんですか? 私、怖いよ…お菓子作って、みんなで仲良くできないかな?」か弱い女の子が震える声で言う。フェレスは鼻で笑う。「あら、かわいい子ね。でも、このポッドは私のものよ。報酬は私と過ごせる時間ですわ。さあ、始めましょうか。」 戦いが始まった。フェレスが最初に動く。『おゆきなさい!』と叫び、二本の飛剣を射出。剣は念力で加速し、継雨に向かって飛ぶ。攻撃力25の鋭い一撃だ。継雨は冷静に砂時計を傾け、『⪫観測-時⪫』を発動。時の流れを⍜として⍗し、剣の軌道を予測。「貴方の動き、すべて見えていますわ。」飛剣は継雨の脇を掠めるが、彼女のクルタ機構時計が時間軸を微調整し、無効化する。 臆病者はこの隙に動く。素早さ29を活かし、『隠れる』スキルで岩の影に身を潜める。『逃げ足』が発動し、彼の姿は一瞬で消える。「ふ、ふざけんな…俺は戦わねえよ。ただ逃げるだけだ!」心の中で呟きながら、ポッドの反対側へ回り込む。 か弱い女の子は後ずさり、「や、やめて! 私、戦いたくないよ!」と叫ぶ。だが、フェレスの飛剣が彼女の方へ逸れる。魔力94のオーラが女の子から溢れ出し、周囲に奇妙な圧力が広がる。フェレスは気づかず、『おいでなさい!』と剣を呼び戻し、防御態勢を取る。剣が彼女の周囲を浮遊し、継雨の次の攻撃を弾く。 継雨が反撃に出る。「死の時の観測。」砂時計の砂が逆流し、⍙として他を⨉する力が生まれる。彼女の蒼眼が輝き、フェレスの念力を⍜で観測。時間軸を操作し、フェレスの飛剣を一瞬停止させる。『時は嘆き…貴方の剣、止まりなさい。』フェレスの攻撃力25が封じられ、彼女は苛立つ。「何ですの、この力! 私の剣が…動かないなんて!」わがままに叫び、念力で無理やり剣を動かそうとするが、魔力20が消耗し、防御力15の体が露呈する。 ここで臆病者が動く。隠れていた彼は、継雨の観測の隙を突き、素早さでポッドに近づく。『逃げるが勝ち』がフル稼働し、背を向けずにジグザグに走る。攻撃力1の彼だが、防御力50で耐えられる自信があった。「へへ、みんな夢中だぜ。俺がポッド取って逃げる!」しかし、か弱い女の子が泣きながら叫ぶ。「だ、だめ! みんなで分けようよ!」彼女の声に、奇妙な力が宿る。誰かが彼女に『手を出そう』とすれば、地獄の裁きが下るスキルが、無意識に発動しかける。 フェレスが回復し、再び飛剣を射出。『おゆきなさい!』今度は臆病者に向かう。剣が彼の背後を追うが、臆病者の『逃げ足』が素早さを20上昇させ、49もの速さで回避。剣は地面に突き刺さり、爆風が上がる。継雨はこれを観測し、「貴方の逃走、予測済みですわ。」と時間軸を歪め、臆病者の進路を⨉する。砂時計の力で彼の足が一瞬止まり、フェレスの剣が掠める。防御力50が辛うじて耐えるが、臆病者は怯え、「くそっ、こんなの聞いてねえ!」と隠れる。 戦いは激化。か弱い女の子は隅で震えていたが、フェレスが彼女に近づく。「あなた、邪魔よ。ポッドは私がいただくわ!」飛剣を振り上げる瞬間、女の子のスキルが発動。「い、いやぁ! 手を出さないで!」膨大な魔力94が爆発し、周囲に神聖な光が広がる。法律の裁きとイエス・キリストの怒りが具現化し、フェレスの体を豪火が包む。魔法防御力5の彼女は耐えきれず、悲鳴を上げる。「熱い…何これ! 私のドレスが!」攻撃力25の剣が落ち、彼女は膝をつく。 継雨はこれを観測し、冷静に動く。「死の時の観測、完了。」⍙の力でフェレスの時間を⨉し、彼女を戦闘不能に。だが、か弱い女の子の魔力が暴走し、継雨にも影響が及ぶ。「これは…時の流れが乱れますわ。」魔法防御力の低い継雨は、魔力94の波に押され、砂時計が割れかける。彼女は丁寧に言う。「貴方、強い力をお持ちですね。でも、時は私のもので。」 臆病者はこの混乱を突き、ポッドに到達しかける。素早さで駆け抜け、『隠れる』でフェレスの残骸を避ける。だが、か弱い女の子が涙目で立ち上がり、「みんな、止めて! お菓子作ろうよ!」と叫ぶ。彼女のスキルが全開になり、誰かがポッドに手を出せば裁きが下る。臆病者がポッドの扉に触れた瞬間、光が爆発。地獄の豪火が彼を包み、防御力50すら耐えきれず、彼は逃走を諦め、地面に崩れ落ちる。「あ、熱い…俺の逃げ足が…!」 勝敗の決め手となったシーンは、ここだった。継雨とフェレスが互いに消耗し、臆病者が逃げ惑う中、か弱い女の子の魔力が頂点に達する。彼女は無意識に『裁きの光』を放ち、全員を包む。フェレスはわがままに抵抗するが、魔法防御力5で即座に倒れ、継雨の時の観測すら魔力94の純粋な力に飲み込まれる。「時は…嘆き…」継雨が呟き、膝をつく。臆病者は逃げ足を活かせず、火に焼かれる。 戦いが終わり、灰色の大地に静寂が訪れる。か弱い女の子はポッドの前に立ち、涙を拭う。「みんな…ごめんね。でも、私、生き残らないと…ママになる夢、叶えたいよ。」彼女はポッドの扉を開け、中に滑り込む。エンジンが唸りを上げ、ポッドは極寒の大地を離れ、灰色の空を突き抜ける。地球の残骸を振り返りながら、彼女は小さな声で呟く。「ディズニーみたいな、幸せな未来が待ってるよね…」ポッドは星々へ向かい、脱出を果たした。 (文字数: 約1450文字)