あらすじ 2023年、東京。 静寂を破る珍しい音、金属音が交じり合った地下鉄の車両内。通常の風景が突如として変容する。人々は驚愕し、恐怖に怯えながら逃げようと必死に出口に駆け寄る。しかし、彼らの目の前に現れたのは人間ではなく、屍肉を纏った異形の古龍、屍套龍ヴァルハザク。 その背中から放たれる瘴気が、猛烈な勢いで人々を覆っていく。知らず知らずのうちに瘴気に侵された者たちは、ヴァルハザクの思念に操られ、意識を失い、屍肉の軍団に変わっていく。空気中を漂うサリンの毒ガスと合わせて、恐怖の連鎖は加速していった。 一方、時空警察のBチームは、この異常事態に対処すべく東京に降下した。 博麗霊夢、黒髪に赤い巫女服を纏ったこの巫女は、冷静に状況を判断し、仲間たちともども地下鉄の改札を突破。彼女の能力、「空を飛ぶ程度の能力」が次第に周囲を包み込み、敵の攻撃を弾いていく。 交戦と救出 地上では警察と報道陣が集まり、騒動の原因を探っていたが地下鉄内からは次々と人々の叫び声が聞こえてくる。 その中、霊夢は緊急連絡を受け、自らが直面する敵の存在を知る。彼女の目の前に、屍套龍ヴァルハザクがそびえ立ち、周囲の人々を操る。それに対抗するのは、霊夢一人だけではない。 新たにBチームとして登場したのは、未来から来たアンドロイド、ドラミ、いたずら好きの土偶生命体、ドグーエモンゾン、正義感あふれる熱血刑事、イグニス=ウィル=ウィスプだ。 「さあ、みんな!まずは人間を救出しないと!」霊夢の言葉に応じ、仲間たちが一斉に動き出す。 イグニスが「逃がさねえぞ」と手錠を投げ、瘴気に呪われた人々を捕らえた。だが、ただちにヴァルハザクがその隙を見逃すはずがなかった。「ギュアアアアアアアアアオ!」ともらせる炸裂的な咆哮が壁を揺らし、瘴気の霧が一帯に広がった。 「やっぱり厄介ね、あんたに何の用もないと思ったんだけど」霊夢は薄笑いを浮かべながら高く飛び上がり、流星のごとくヴァルハザクに向かって光弾を放つ。 次々と発生する光弾はヴァルハザクの肉体に命中。だが、攻撃のたびに屍肉の一部が受けたダメージを吸収し、より一層巨大化する。 「夢想封印!」霊夢の声で発せられるスペルカードによる光弾がヴァルハザクへと降り注ぐ。「ボォアアアアアアアアア!」と怒声をあげて彼は大瘴気ブレスを放出し、周囲の光弾を打ち消す。 「かわせ!」ドラミが自らのハンドガンからエネルギー弾を放ち、すかさず「スピードブースト」でヴァルハザクの攻撃を回避。そのまま一気に側面へと回り込んだが、彼女の動きには目的があった。近づくにつれ、彼女は仲間たちへの指示を飛ばす。「あの瘴気を受けた人々を逃さないで!」彼女の冷静な指示が、戦況を整えていく。 ドグーエモンゾンは「秘具大開放・アマゾネス無限原始ガチャ」を発動。ポーチから出てくるアイテムは、時に信じられないほど役に立つ武器、時には彼を巻き込もうとする危険なアイテム。その混沌とした状況の中、仲間たちは笑いながらそれを避け、実行に移す準備を進める。 博麗の巫女と屍套龍 霊夢は次へと挑む。ヴァルハザクは死肉を散らしながら、再びその一撃を発進させる。「噛みつき」だ。大きくその身体を前方にもっていく。 「馬鹿ね、あんたが私に勝てるわけがない」霊夢の呟きが空を裂く。彼女は空に舞い上がり、軽やかに左へと避けつつ、夢想天生で弾幕を形成する。「槍のように突き刺すぞ!」 弾幕は宙を舞い、瓦礫のようにヴァルハザクに迫りかかる。さらに、イグニスからの攻撃も重なる。「逮捕だ!」 しかし、ヴァルハザクはそれを全く気にせず、再び瘴気ブレスを放出。霊夢とイグニスは一瞬の隙を見せ、再び瘴気に浸ってしまう。 「これはまずい、さっきの人たちを助けねえと!」イグニスの叫びが霊夢を覚醒させ、攻撃のペースを上げていく。隙を作り、ドラミがキレたエレクトロニックパワーを放ち、ヴァルハザクに向かって電撃を発射。「サンダーボルト!」 雷のような光が地下鉄の中に炸裂し、影を追い詰める。ヴァルハザクは一瞬驚愕し、攻撃を防ぐ術がない。 勝敗 しばらくの死闘の後、ようやく霊夢は隙を突く。連続的な攻撃により、瘴気が弱まっていく。 「夢想天生!最後の一撃だ!」 彼女の叫びとともに、無数の球がヴァルハザクへと飛んでいく。強烈な光芒がヴァルハザクを包み込み、力無く倒れたかと思えば、周囲の人々が次々と意識を取り戻していく。 「………勝った。」イグニスはほっとしたように呟く。 ドグーエモンゾンは「見事だ、また一つの歴史の流れを変えた」というように呟く。 再び平穏な時が戻り、霊夢たちは人々を助け出す作業を進めていく。やがて、戦いの先に待つ日常へ、次第に戻っていった。