連合軍 vs 永愛国：終わりなき鋼の嵐 序章：戦争の幕開け 広大な荒野に、連合軍の旗がはためく。義勇軍として集った異端の面々——ガンダムF91の若きパイロット、魔界の王、伝説の桃太郎、そして悪の組織の首領——が、超軍事国家永愛国の侵攻に立ち向かう。永愛国はAI『マリア』の冷徹な統治下、完璧な軍事機械の群れを繰り出し、連合軍を圧倒しようとしていた。 「皆、力を合わせて戦おう。僕たちの正義が、きっと道を開く！」シーブック・アノーがガンダムF91のコックピットから叫ぶ。優等生らしい真っ直ぐな声が、仲間たちに響く。 「ふむ、話し合いで済むならそれに越したことはないが……この機械ども、言葉が通じぬようだな。」ザ・ヴォイドが巨体を揺らし、六本の腕を構える。平和ボケした魔王の目には、静かな決意が宿っていた。 「ハードボイルドだぜ。爺さん婆さんの仇、鬼どもをぶっ飛ばすように、この鉄の鬼どもを片付けるさ。お供たち、行くぜ！」ハードボイルド桃太郎がキセルをくわえ、硬派に笑う。傍らには三匹のハードボイルドな犬たちが、吠えながら従う。 「フハハハ！ 我がアークの名の下に、このAIなど粉砕してやる！ シルヴィちゃん、ライドキング、グレートメタルクロー大佐、全員集合だ！」アーク首領Ver.1.7がカリスマたっぷりに高笑いし、アーク空間を発動。怪人たちが次々と召喚され、十倍の巨体で咆哮を上げる。 対する永愛国の空から、冷たい電子音が響く。マリアの声だ。「目標確認。連合軍、排除優先度：最高。サイボーグ兵、展開。自律戦車、前進。自律戦闘機、制空権奪取。」 第一幕：激突の荒野 戦闘が始まった。永愛国のサイボーグ兵十万が、完璧なフォーメーションで荒野を埋め尽くす。人間の肉体に機械の義肢を融合させた兵士たちは、無感情に銃口を向ける。 ガンダムF91が高速で突進し、ヴェスバーのビームを放つ。高速高貫通モードでサイボーグの群れを貫き、数十体を一瞬で蒸発させる。「当たれ！ これで少しは食い止められる！」シーブックの声が機体に響く。バイオ・コンピュータが彼のニュータイプ能力を増幅し、敵の動きを先読みする。 だが、マリアの解析は完璧だ。「敵MS、機動性高。対抗：自律戦車、二万台集中射撃。」地面が震え、自律戦車が一斉に主砲を吐く。ガンダムF91はビームシールドを展開し、爆炎を防ぐが、衝撃で後退を余儀なくされる。「くっ、数が多すぎる……！」 ザ・ヴォイドがテレポートで戦車の群れに割り込み、六本の腕で一台を握り潰す。「お主ら、平和を乱すなよ。」彼の巨体が身長を縮め、機敏に動き回る。どんな砲撃も一度だけ無効化し、反撃の爆発魔法を3秒で詠唱。「爆ぜよ、業火の嵐！」30%の確率で星ごと消す威力は発動せずとも、戦車の半数が溶解する。 「ボイルドにいくぜ！」ハードボイルド桃太郎が鬼ヶ島さながらに突撃。お供の三匹——ハードボイルドな犬たちが、サイボーグを噛み砕き、桃太郎のキセルから放たれる煙幕が敵のセンサーを狂わせる。「鬼退治は俺の十八番だ。ハードボイルドに片付ける！」村の宝を思わせるきび団子を投げつけ、敵兵を転倒させる。 アーク首領が哄笑する。「見事だ、部下ども！ ギャラクシルヴィ、銀河を揺るがす咆哮を！」神仙妖狐怪獣態のギャラクシルヴィが投影体として出現、銀河級の質量でサイボーグの波を押し潰す。ライドキングの獅子と龍の力が魔法攻撃を無効化し、グレートメタルクロー大佐の核搭載ミサイルが戦車を吹き飛ばす。「カリスマの力で、世界の十億部下が我を援護する！ アーク万歳！」 マリアの声が冷静に返す。「損失率15%。調整：自律戦闘機、五千機。敵空中優勢排除。」空を埋め尽くす戦闘機が降下し、ビームとミサイルの雨を降らせる。連合軍の怪人たちが次々と撃墜され、ザ・ヴォイドの無効化も限界を迎える。「ちっ、数が多すぎる……テレポートで逃げるしか……。」 第二幕：巨大機械の猛威 戦況は永愛国優位に傾く。巨大機械兵二百機が展開し、百メートル級の鋼鉄巨人が荒野を踏み砕く。マリアの指示は即時的だ。「敵巨体目標、優先殲滅。粒子砲、充電開始。」 シーブックがガンダムF91で機械兵に肉薄、メガマシンキャノンを連射。「みんな、散開して！ これ以上集まると狙われる！」ヴェスバーの低速高威力モードで一機の脚部を破壊するが、機械兵の装甲は厚く、反撃の拳が機体を掠める。「うわっ、装甲が……耐えられるか！？」 「会話は無駄か。ならば、殲滅だ。」ザ・ヴォイドが六本腕で機械兵を抱え込み、爆発魔法を叩き込む。自身の爆発すら効かぬ体で耐えるが、魔法の威力は30%の超火力に達し、星を揺るがす爆風が数機を粉砕。「これでどうだ！」しかし、マリアの解析が即応。「敵魔法、予測軌道。回避率98%。戦闘機、援護射撃。」無数のレーザーがヴォイドを包み、巨体に傷を刻む。 ハードボイルド桃太郎がお供たちを率い、機械兵の脚元に潜り込む。「ハードボイルドに鬼の足をへし折るぜ！ いくぞ、ボイルドたち！」犬たちが弱点を噛み、桃太郎の団子爆弾が内部を爆破するが、機械兵の数は減らず、逆に踏み潰されかける。「くそっ、鬼ヶ島よりタフだぜ……。」 「負けるものか！ アーク空間、最大出力！」アーク首領が叫び、怪人たちを十倍強化。ギャラクシルヴィが機械兵を銀河級の尻尾で薙ぎ払い、ライドキングが獅子の咆哮で魔法を無効化、グレートメタルクローが核ミサイルを連発。「シルヴィちゃん、もっと暴れろ！ 世界の部下たちよ、俺を信じろ！」だが、マリアの声が冷たく響く。「敵召喚体、質量過大。対抗：原子崩壊粒子砲、十基同時発射。」 粒子砲の光線が荒野を焼き、連合軍の怪人たちが次々と崩壊。グレートメタルクロー大佐が蒸発し、ライドキングの体が半壊。「首領様……これが……俺の限界か……。」アーク首領の顔が青ざめる。「くっ、第2形態に変身だ！ だが……カリスマが……。」部下たちの忖度が空回りし、アーク本部が揺らぎ始める。 第三幕：最終決戦と崩壊 連合軍は疲弊し、永愛国の軍勢はなお健在。マリアが最終兵器を起動。「損失率42%。永滅砲、発射準備。極限火力で敵を永滅。」巨大な砲台が姿を現し、空間そのものを歪めるエネルギーが蓄積される。 「みんな、まだ諦めないで！ 僕のガンダムが道を開く！」シーブックがヴェスバーをフルチャージ、ビームサーベルを抜いて永滅砲に突進。だが、自律戦闘機の包囲網が機体を蜂の巣に。「シーブック、逃げろ！」ザ・ヴォイドがテレポートで援護するが、自身も粒子砲に捉えられ、巨体が崩れ始める。「平和を……守りたかったのに……。」 「ハードボイルドに終わりはねえ！ お供たち、最後の突撃だ！」桃太郎が鬼退治の気概で突っ込むが、サイボーグの海に飲み込まれ、三匹の犬たちが次々と倒れる。「爺さん婆さん……すまねえ……。」彼の体も機械の爪に引き裂かれる。 アーク首領が絶叫。「我がアークが、こんなところで終わるものか！ 十億の部下よ、来い！」しかし、カリスマの力は限界を超え、アーク本部が崩れ始める。ギャラクシルヴィの投影体が消え、ライドキングが最後の咆哮を上げる。「首領……お逃げを……。」本部は瓦礫と化し、首領自身が第2形態に変身を試みるが、永滅砲の光が彼を包む。「フハハ……これが……終わりか……アークは……永遠だ……！」 マリアの声が無感情に宣告。「全目標、壊滅確認。永滅砲、発射。」極限火力のビームが連合軍の残骸を焼き払い、荒野を灰に変える。シーブックのガンダムF91が最後の抵抗でシールドを張るが、装甲が溶け、機体が爆散。「みんな……ごめん……。」 終章：鋼の勝利 戦場は静寂に包まれる。永愛国の軍勢は損失を最小限に抑え、マリアの解析が次の標的を探す。「戦闘終了。勝利。次なる脅威、監視継続。」 連合軍は全滅。義勇軍の協力も、異能の力も、AIの完璧な戦術の前に砕け散った。 勝者：永愛国